大谷亮平&本田翼、『チェイス』の面白さと重厚さを語る!爆笑入り交じる独占インタビュー

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12月22日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信されるオリジナルドラマシリーズ『チェイス 第1章』。

韓国で俳優として活躍し、『逃げるは恥だが役に立つ』『奪い愛、冬』などで日本でも一躍注目を集めた大谷亮平、『アオハライド』『鋼の錬金術師』など話題作への出演が続く本田翼のダブル主演で、時にコミカルに、時にシリアスに、バディドラマの新境地を切り開く作品になっています。

今回シネマズでは主演のお二人へインタビューを実施。明るく笑いも交えながらのインタビューの中で、作品への思いなどを伺って参りました。

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──今回はインタビューのお時間を頂きましてありがとうございます。

大谷:とても思い入れの強い作品なので、いよいよ配信開始ということでワクワクしています。

本田:無事配信できそうで良かったです。

──今回のお話がきた時、率直にどんなお気持ちでしたか。

大谷:こういう泥臭く事件を追う役は韓国で活動していた時からずっと憧れていました。なので今回演じることができて非常に光栄でした。最初台本を読んだ時は難しさも感じましたが、だからこそやる気も出ましたね。今振り返って本当に大切な作品になったなという心境です。

本田:最初台本を読んだ時は、完全オリジナルで、未解決事件や国家権力に踏み込んでいくということで、面白そうだなと純粋に思いました。Amazonの配信ドラマということで、配信ならではのものだと理想的だなと思っていたので、望んでいたものがまさにきたという感じでした。

──今回お二人のシーンが多いですが、共演前のお互い抱いていた印象、そして共演してみての実際の印象を教えてください。

大谷:僕は結構イメージ通りですかねえ…。

本田:言いにくそうなんですけど(笑)

大谷:天真爛漫な、若さ溢れる、フレッシュな…フレッシュ…?(笑)

本田:何で疑問持つんですか!?(笑)

大谷:さっぱり感て言うんですかね。思い切りの良さとかを抱いてました。CMとか作品の影響でしょうか。今回もその延長線の役だったので、良い意味でサバサバした思い切りの良い女性だなと思いました。

本田:それはどうも(笑)

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──本田さんは大谷さんにどういう印象を抱かれていましたか。

本田:韓国から来た人。

周り一同:(爆笑)

本田:でも日本人。

周り一同:(さらに爆笑)

大谷:え?いいじゃん、いいじゃん!

本田:ですよね!本当に純粋に!でも見た目はワイルドっぽい印象があったので今回の役にはぴったりなんだろうなと思ってました。

──実際に共演してみてもそんな印象でしたか。

本田:実際に共演してみたら、もっとほがらかな方でしたね。

大谷:おだやかというか。

本田:ほがらかでいいです(真顔)

大谷:柔らかいというか、優しいというか。

本田:言ってない!言ってない!(笑)

大谷:他にもいっぱいあるよ!ジェントルとか(笑)

本田:そうやって足さないの!(笑)

──ちゃんと何を本田さん自身が仰ったか、掲載前に原稿確認していただきますね(笑)

本田:お願いします。勝手に足されても困るので(笑)

大谷:そのまんま全部追加して出しちゃって大丈夫ですよ(笑)

周り一同:(爆笑)

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──さて、気を取り直して(笑)お二人のシーンの掛け合いなどはどうやって構築されましたか。

大谷:掛け合い自体はあまり考えず、僕はマイペースにやっていました。役柄的にもそういう感じなので、そこを本田さんがうまく立ち回る感じでしたね。

本田:確かに私の役は振り回される感じでしたね。

大谷:そういう中でたまに僕が受け身の時もあったりで。流れに任せてという感じでした。

本田:息が合ってないからこそ合ってるというか。その不思議な感じのバディを楽しんで頂けたらと思います。噛み合ってないと思ったら噛み合ってたり、見ていて面白いと思います。

──今回の役作りに当たって、実際その職業をされている方を参考にはしましたか。

大谷:特にしませんでした。周りに記者だったり、ジャーナリストの方がいないので、今まで見たドラマや映画のイメージを中心に膨らましていきました。どちらかと言うと職業的な部分を再現するよりも、台本を元にした人間性の方が大切かなと今回は思いました。なので変にその職業のプロには寄せないでいきました。ジャーナリストの彼というより「こういう人物がいて、それを演じた」という感じです。

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本田:私も似てますね。テレビ局のシーンが少なかったので、ADという職業には軸を置きませんでした。報道の仕事が本当はしたくて、それでたまたま事件を追うことになってという役だったので。どちらかというとジャーナリスト的な役なんですよね。で、私の役の場合は目の前に大谷さんが演じるジャーナリストがいるわけなので、大谷さんを参考にする感じでした。

──なかなか重いテーマも扱っていますが、最初にそれらに抱いた印象を教えてください。

大谷:大きいテーマで言うと、冤罪だったり、自白強要だったり、刑事の勝手な思い込みだったり。実際にこういう事件も歴史の中で起きていますよね。それらを知らないと純粋に「何て面白い展開なんだ!」となったかもしれませんが、それらの事件を知っていると、なかなかただのエンターテイメントとしては捉えられなかったですね。憤慨するところもあるし、どう考えても倫理的におかしいということも描いています。なので、展開はメチャクチャ面白いんですが、苛立たしさもあって、感情が入り交じったという印象でした。

本田:大谷さんの仰ってることと似ていますね。台本の中で警察が嘘をついているのかもという驚きがあったり、子供が殺される悲しみを感じたり、子供を失った親の喪失感を想像したりと、感情がかなり動かされました。感情の起伏がそれだけ起こるということは作品としては「面白い」ということでもあります。一気に最後まで読み切ってしましたね。そういう本に出会う機会はなかなかないので、凄いやる気が起きました。

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──「こういう方に見てほしい」とあえて絞るとどういう方に見てほしいですか。

大谷:これだけ重い題材を扱いながらもドキュメンタリーではなく、見応えのあるエンタメドラマに仕立ててくれたので、若い方にこそ見てほしいですね。こういう題材に触れたことの無い方に見てほしいです。そういう熱意が入ってる作品なので。でも、まあ、やっぱ全員ですね。全ての方に見てほしいです。変に特定するよりも。

本田:特定しないのもどうなのかなーとも思いますけどねー!

周り一同:(この日一番の大爆笑)

本田:私は、ワクワクしたい人。最近暇だなーと思ってる人。楽しいことがないなーと思ってる人ですかね!

──年末年始お時間がある方とか?

本田:そうそう。そういう方いらっしゃると思うんです。見たい映画とか見切っちゃった後でもいいですし。気持ちが波立たない日々を送ってる方に見てほしいですね。楽しめるはずです。

大谷:映画一本を観るように一気に見れますからね。気になったらすぐ見て頂けると思います。

──最後のこの1年の総括と来年の抱負を教えてください。

大谷:僕は昨年春から日本で活動をスタートさせて、今年で2年目だったんです。多くの方に興味を持って頂いた年だなと思っています。そこでさまざまな作品に呼んで頂き、多くの方に出会って、という一年だったので、色んな機会に恵まれた、チャンスを頂けた年でした。来年は少しずつそれを広げていきたいですし、期待により応えていける年にしたいです。

本田:今回の役みたいなのもそうですけど、今年は今までやったことない役を多くやらせて頂きました。楽しかったですね!来年は…(苦笑)

──最後締めなので、しっかりお願いします!(笑)

本田:行き当たりばったりも好きなんです。ハプニングが起きてもいいですし、穏やかな時間が起きてもいいですし。何かわからなくなってきたな、締まらない…!(笑)大谷さん助けて…!

大谷:(笑)

本田:色んな役が来年もできたらいいなあ(笑)色んな役がくるということは、興味を持ってくださっているということだと思うので、そうやって出会いを重ねて来年も生きたいと思います!はい、おしまい!!(笑)

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編集後記

真面目な題材についてしっかりと語りつつ、笑いも交えたとても素敵なインタビューをさせて頂きました。

実際に作品も拝見させていただきましたが、イッキ見したくなる重厚で面白い内容とスピード感溢れる演出がとても魅力的な作品でした。

『チェイス 第1章』は12月22日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信です。

(撮影:MAKOTO TSURUTA ヘアメイク:☆MIZUHO☆(vitamins)<大谷>、犬木愛<本田> スタイリスト:伊藤省吾(sitor)<大谷>、本間園子<本田> 取材・文:柳下修平)


    ライタープロフィール

    柳下修平

    柳下修平

    シネマズby松竹編集長、1986年生まれ、今年で30歳。個人ブログ「Cinema A La Carte」も運営。幻冬舎「Ginger」及び「Spark Ginger」で映画コラム連載も。ブロガーメルマガEdge Rank執筆メンバー。映画以外ではカメラと旅行が趣味。

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