金正恩氏、韓国に異例の歩み寄り 五輪代表団派遣にも言及

2018.01.02 Tue posted at 13:23 JST

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(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日に発表した新年の辞で、平昌(ピョンチャン)五輪への代表団派遣をめぐる協議を提案するなど、異例ともいえる韓国への歩み寄り姿勢を示した。これに対し韓国大統領府は歓迎の意を表明している。

正恩氏は新年辞の中で異例の融和的な姿勢を打ち出し、対韓関係の「平和的解決」を図りたい考えを表明。「南北両国は緊張緩和に向けて協力し、同じ祖先を持つ民族として共に平和と安定を模索していかなければならないと」述べ、朝鮮半島の和平を呼びかけた。

来月韓国で行われる平昌五輪を関しては、代表団派遣について協議するため韓国側と「可能な限り早く」協議を始める必要があると言及。そのうえで韓国による五輪開催の成功に期待感を示し、五輪は朝鮮民族の偉大さを見せる「よい機会」になると述べた。

これに対し韓国大統領府の朴洙賢(パクスヒョン)報道官は、南北関係改善の必要性に関する正恩氏の発言や、五輪代表団派遣の意向を歓迎すると表明。「大統領府はこれまで時期や場所、形式を問わずに北朝鮮と対話する考えを明らかにしてきた」と述べた。

そのうえで「南北両国が国際社会と緊密に協力しつつ北朝鮮の核問題を平和的に解決していくことを望む」としている。

ただ、正恩氏は新年の辞で、米国に対しては、核開発の目標を達成したとし、発射ボタンは「常に私の事務所の机の上にある」と警告もしていた。

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