ニュース7[二][字] 2017.12.28
こんばんは。
ニュース7です。
きょうお伝えする項目はこちら。
貴乃花親方の責任は重いとしています。
元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る問題。
貴乃花親方について、日本相撲協会は臨時の理事会で、降格に当たる理事の解任を、権限を持つ評議員会に提案することを全会一致で決めました。
けさの貴乃花部屋。
午前10時過ぎ、姿を見せました。
どのような思いでいらっしゃいますか?
無言で車に乗り込みます。
臨時の理事会が開かれる国技館に向かいました。
午前11時過ぎ。
注目の理事会が始まります。
八角理事長に向かい合って座る貴乃花親方。
およそ1時間にわたって処分が検討されました。
その結果。
貴乃花親方について、降格に当たる理事の解任を、権限を持つ評議員会に提案することに決めたのです。
危機管理委員会の高野利雄委員長は、親方が被害者側の立場にあることを考慮しても責任は思いと結論づけたことを明らかにしました。
こうした判断の理由については。
また調査への協力を拒否してきたことについて、貴乃花親方は次のように話していたといいます。
関係者によりますと、理事会の中で貴乃花親方に辞任の意思を確認したものの、貴乃花親方がその意思はないと答えたため、評議員会に理事解任を提案することを全会一致で決議したということです。
理事会が終わり、貴乃花部屋に戻ってきた親方。
報道陣からの問いかけには無言で部屋に入りました。
今回の決定について、街の人からは。
被害を受けた貴ノ岩の師匠、貴乃花親方。
警察には被害届を出しましたが、相撲協会には報告していませんでした。
事件が明らかになった直後。
貴乃花親方のもとに、日馬富士と師匠の伊勢ヶ濱親方が訪れましたが。
会おうとしませんでした。
報道陣にも無言を貫きました。
待ってください。
親方!
ひと言お願いします。
きょうも何も語ることはありませんでした。
相撲協会は調査への協力を求めて、何度も貴乃花部屋を訪問しましたが。
どういったご要件でしょうか?
じゃあこれ、入れさせてもらいます。
調査への協力を拒んできました。
かたくなな態度を貫いてきた貴乃花親方。
きょうの理事会の理事解任の提案は、解任できる権限を持つ評議員会で、来月4日、議論されることになっています。
一方、事件の責任を取って現役を引退した日馬富士。
検察はきょう、傷害の罪で略式起訴して罰金刑を求めました。
貴ノ岩との間で示談が成立しておらず、検察は、こうした状況を総合的に判断したということです。
代理人の弁護士は、日馬富士に代わってコメントを出しました。
これまで捜査に全面的に協力してきました。
略式起訴の手続きの説明を受けた際にも、納得のうえ、異議なく直ちに応諾しました。
今回の一件で、日馬富士において思い描いていた人生は大きく変わることとなり、正直なところ、無念な思いもありますが、すべて自分の責任であり、これからどういう道を歩むこととするのかをよく考え、お世話になった皆様や社会に少しでも貢献したいと思っています。
貴ノ岩関に対する謝罪の気持ちになんら変わることはなく、引き続き謝罪を行うことができるよう努めてまいる所存です。
ではここからは、スポーツニュース部の神田デスクに聞いていきます。
神田さん、この理事会の決定ですけれども、貴乃花親方にとって、どういう内容だったとそもそもいえるんでしょうか?
厳しい内容だったといえると思います。
厳しいと。
相撲協会の懲罰規定には最も軽いこちらのけん責から、最も重い、こちらの懲戒処分まで7つの処分が定められています。
懲戒解雇ですね。
今回の決定は、このうち3番目に重い降格に当たる理事の解任を評議員会に提案するというものでした。
一般企業でいいますと、役員から外れるよう求めるようなものです。
そういう内容なんですね。
厳しい内容になったと考えられるのは、これはなぜなんでしょうか?
今回ですね、大きく2つの責任を問われたと思います。
1つは警察に被害届を出しながら巡業部長として、事案を相撲協会に報告しなかった責任です。
これについて貴乃花親方は、別の部屋の力士であれば報告したかもしれないが、自分の弟子だから、調べようと思って報告しなかったと。
事態を把握しなければ報告しようがなかったなどと説明しているということです。
これに対して、相撲協会の危機管理委員会は、事態を放置したことが問題を長期化させた大きな原因の1つと指摘しています。
もう1つは、調査への協力を拒んできたことについての責任です。
貴乃花親方は、警察の捜査を優先する、あるいは捜査結果を待つなどとしてきました。
これに対して、危機管理委員会は極めて不可解な弁明だとしたうえで、全体として理事としての忠実義務違反だったと指摘しています。
そして今後、注目されるポイントはどんなところになりますか?
貴乃花親方がこのあとどう動くのか、あるいは動かないかというところだと思います。
きょうの理事会のあとも報道陣に対して無言を貫いてまして、心の内は分かりません。
ただ来月4日の評議員会で仮に理事を解任された場合でも、来年2月に予定されている年寄会の役員候補選挙に立候補することが可能です。
この選挙は、およそ100人の親方の投票で、力士出身の理事候補10人を選びます。
今回もですね、貴乃花親方が一定の支持を集めて、理事候補に選ばれたうえで、来年3月に予定されている評議員会で承認されれば理事の立場を回復することになります。
神田デスクでした。
ここまできょう行われた相撲協会の臨時の理事会についてお伝えしました。
次です。
慰安婦問題を巡り、日韓両政府が、最終的かつ不可逆的な解決で合意してから、きょうで2年です。
こちら、韓国のムン・ジェイン大統領は、きのう、韓国外務省の作業部会が、被害者の意見を十分に集約しなかったなどと批判する検証結果を発表したことについて、合意に至る過程に問題があったとする認識を示しました。
一方、外務省の金杉アジア大洋州局長は、韓国大使館に電話で、合意の着実な実施を申し入れました。
きのう、韓国外務省の作業部会が発表した、日韓合意についての検証結果。
韓国のメディアでも大きく伝えられました。
保守系の新聞、朝鮮日報は社説で、日本政府が韓国で設立された財団に対し、10億円を拠出したことなどを評価。
合意を破棄するならば、日韓関係は破綻すると指摘しました。
革新系のハンギョレ新聞は、国民をだましたと厳しく批判しながらも、合意の破棄や再協議については慎重に進めていかなければならないと主張しています。
一方、プサンの日本総領事館の前では。
市民団体が、日韓合意を破棄するよう訴えました。
そして、ムン・ジェイン大統領はきょう、声明を発表。
合意に至る過程に問題があったとする認識を示しました。
一方で、ムン大統領は、韓国と日本が不幸な過去の歴史を乗り越えて、真の友人になることを願っているとも強調。
日韓関係の改善に意欲を示しました。
ムン大統領は今後、どう対応するのか。
韓国大統領府の関係者は、検証結果を踏まえた新たな方針が、来月打ち出されるという見通しを示しました。
日本側の対応です。
外務省の金杉アジア大洋州局長は、東京にある韓国大使館の公使に電話し、日韓両政府にとって、合意を維持すること以外に政策的な選択肢はないはずと述べ、日韓合意を着実に実施するよう申し入れました。
外務省幹部は、日本は合意に基づく措置を実施しており、韓国側にも同じように求めたいということがすべてだ。
韓国政府としての判断を注視したいと話しています。
次です。
北日本や北陸などの大雪のピークは越えましたが、積雪が平年の2倍から3倍に達している所もあります。
雪崩や雪下ろし中の事故などに注意が必要です。
秋田県横手市です。
屋根には1メートルほど雪が積もりました。
住民たちが雪下ろしを行いました。
北日本や北陸などの山沿いを中心に続いた大雪。
きょう正午までの2日間には、群馬県みなかみ町藤原で97センチ、新潟県魚沼市で73センチ、積雪が増えました。
大雪のピークは超えましたが、積雪が平年の2倍から3倍に達している所もあります。
注意が必要なのが雪下ろし中の事故です。
雪下ろしの際の注意点です。
まず作業は、明るい日中の時間帯に、必ず2人以上で行ってください。
作業中は互いに声をかけ合い、危険な点はないか、確認してください。
2人以上で行うことで、1人が屋根から転落したり、落雪に埋もれたりした場合などに、すぐに助けを呼ぶこともできます。
作業の際には、安全帯や命綱。
滑りにくい靴。
ヘルメットを必ず着用してください。
はしごの足元はしっかり固定し、屋根にしっかりと立てかけてください。
今回のような新雪が多く積もっているときや、晴れて気温が上がった午後の作業は、屋根からの落雪が起きやすく、特に注意が必要です。
次です。
北海道の無人島の小屋などから、発電機や家電製品が盗まれた事件できょう、北朝鮮の木造船の船長が起訴されました。
朝鮮半島から来たと見られる船が漂着するケースなどが相次いだことし。
その件数は100件を超え、この5年で最も多くなっています。
起訴された北朝鮮の木造船の船長、カン・ミョンハク被告。
先月、北海道松前町沖の無人島、松前小島に上陸した際、ほかの乗組員と共に小屋や灯台などにあった発電機や家電製品など、およそ565万円分を盗んだとして、窃盗の罪に問われています。
警察は小島に停泊していた船の船長と乗組員2人の合わせて3人を、窃盗の疑いで逮捕していましたが、捜査の結果、検察は、船長が主導的な立場にあったと判断し起訴。
今後、裁判が開かれ、公の法廷で審理が行われることになります。
ほかに逮捕された乗組員2人と、書類送検された6人については、従属的な立場だったとして、起訴猶予としました。
カン船長は、検察の調べに対し、放置されていると思い、発電機などを持ち去った。
船内で使ったり、船を修理したりしようと思ったと供述しているということです。
船長を除く乗組員については、今後、入国管理局が強制退去に向けた手続きを進めることにしています。
地元からは。
相次ぐ木造船の漂着や漂流。
きょうは、青森県沖の津軽海峡に転覆していた木造船の船内から、4人の遺体が確認されました。
船首部分には、ハングルのような文字や数字が書かれていました。
こうした朝鮮半島から来たと見られる木造船が、日本国内に漂着したり、周辺で漂流したりするケースは、海上保安庁によりますと、ことしはきょうまでに103件確認され、この5年で最も多くなっています。
北朝鮮が外貨獲得などのために、漁業に力を入れていることなどが背景として考えられ、海上保安庁は、今後も続く可能性があるとして、監視を強化しています。
さて次は、こちらの映像をご覧ください。
2メートルほどの高さを飛行するドローン。
機体の下に取り付けられているのは、物干しハンガーです。
洗濯ばさみには、キャンディーのような菓子がつり下げられていて、ドローンの真下に集まった子どもたちが手を伸ばし、飛びついています。
こちらはドローンに取り付けられたカメラの映像です。
画面が激しく揺れて、機体が不安定になっているのが分かります。
こうした飛行は墜落や接触事故につながりかねない危険な行為だとして、ドローンの飛行を行った会社が、国土交通省から厳重注意の行政指導を受けていたことが分かりました。
映像が撮影されたのは、ことし4月、東京・八王子市の商業施設でした。
万が一、重さ1キロを超える機体が墜落したり、高速で回転するプロペラに接触したりすれば、子どもたちがけがをしかねませんでした。
飛行を行ったドローン操縦者の養成スクールを運営する東京の会社は、NHKの取材に対し、軽い気持ちでこのような飛行を行ってしまい、重大な問題だと認識しているとコメントしています。
急速に利用の幅が広がっているドローン。
関連ビジネスの市場規模は、すでに年間500億円を超え、2020年には1000億円以上になると推計されています。
その一方で、相次いでいる事故やトラブル。
こちらは先月、岐阜県大垣市のイベント会場です。
空中から菓子をまいていたドローンが墜落し、子どもを含む6人が軽いけがをしました。
国土交通省によりますと、昨年度は1年間に55件、今年度は先月までに39件の事故やトラブルが報告されているということです。
ドローンは、人が集まるイベント会場などでの飛行が法律で禁じられていて、例外的に飛行する場合には、国の許可や承認が必要です。
今回の飛行でも会社側が国から許可を得ていました。
しかし、人の上を飛行することなどは申告しておらず、国土交通省は法令に違反しているとしています。
一方で、人が集まる場所で飛行する際に、どのような安全対策が必要か、明確な基準はありません。
国土交通省は、具体的な数値を示して、規制を強化する方針です。
まず飛行するドローンの機体の下に、立ち入り禁止区域を設けることを義務づけます。
範囲は飛行する高さに応じて設定されまして、高度が20メートル未満の場合は、半径30メートル。
そして、高度50メートル未満では半径40メートルなどとなります。
また万が一、人に接触した場合の被害を軽減するため、人が集まる場所で飛行する際は、プロペラの周りにこのようなカバーを取り付けることも義務づけます。
国土交通省は、新たな規制を来月にも始める方針です。
次はこちらです。
中国を訪れている自民党の二階幹事長は、習近平国家主席と面会し、両国関係の改善に向けて、来年、首脳どうしの相互訪問を実現したいとして、日本訪問を要請しました。
自民党の二階幹事長と、公明党の井上幹事長は、中国共産党との政党間交流のため、中国を訪れていて、きょうは習近平国家主席と面会しました。
この中で二階氏は、両国関係改善の勢いを加速させて、来年、首脳間での交流を実現したい。
習主席を日本でお待ちしていると述べ、習主席の日本訪問を要請しました。
これに先立って、二階、井上両氏は、中国の外交を統括する楊潔チ国務委員とも会談し、二階氏は、両国は北朝鮮という共通の脅威に直面しており、中国は必ずや北朝鮮に核開発などを諦めるように、働きかけてくれると日本国民は信じていると述べ、北朝鮮問題で一層の役割を果たすよう求めました。
これに対し楊氏も、中国と各方面が協力し、対話を通じて平和的な解決を実現したい。
それが日中両国の利益にも合致すると応じました。
日中関係は、明らかによい方向に変化している。
二階幹事長は両国の関係改善に、自信を示しました。
二階氏らは今回、習近平国家主席がかつて要職を務め、巨大経済圏構想、一帯一路の拠点とされる福建省を訪れ、構想の具体化を後押しする考えを打ち出しました。
これに対し、中国側は与党間交流では初めて、国家主席がみずから一行を歓迎しました。
中国は北朝鮮問題でも鍵を握るだけに、平和友好条約締結から40年となる来年、首脳の相互訪問を実現できるかが焦点となります。
きょうはご覧のような項目をお伝えしています。
次のニュースです。
民進党からおととい、国会での統一会派結成の申し入れを受けた希望の党。
きょう、臨時の役員会を開いて対応を協議しました。
出席者からは拙速に議論して、党の理念や政策を曲げることはあってはならないなどの意見が出されました。
しかし最終的には民進党側の考え方を聞く必要があるとして、年明けに幹事長ら幹部が、民進党と協議することを確認しました。
続いてスポーツはスピードスケート、ピョンチャンオリンピックの代表選考会ですね。
注目の女子1000メートル、今シーズン世界新記録を出した小平奈緒選手と、高木美帆選手の女子の両エースが、直接対決です。
すでにこの種目の出場を確実にしている小平。
高木は3種目目の出場を狙うレースです。
小平は、自分の動きに集中したと、高木を意識しませんでした。
今シーズン、ワールドカップで3勝を挙げている実力を見せ、差を広げます。
最後は、高木が差を詰めますが、小平はきょうも国内最高記録を塗り替えました。
2位の高木は、3種目での代表が確実に。
オリンピックでの再戦を誓いました。
気象情報は渡辺さんです。
こんばんは。
年末年始の天気スケジュールです。
比較的穏やかな天気になりそうなのが30日と、あと4日となりそうです。
一方で大雪とか雨とか、ちょっと気になる日もありますよね。
そうですよね。
まず、北日本から北陸にかけてはあすも大雪に注意が必要なんです。
詳しく見ていきましょう。
雪の予想です。
いったん雪が弱まっても、あすの午後になりますと、再び東北から北陸にかけて、雪が強まるおそれがあります。
落雷や突風にも気をつけてください。
このあと見ていきましょう。
雪はあさってになりますとようやく弱まって次第にやんできそうです。
さて、その先です。
大みそかはやはり傘マークが気になりますね。
こちらも詳しく見ていきましょうか。
まずは午前中ですけれども、西日本で雨の降る所がありそうです。
そして午後になりますと、東日本でも雨が降りやすい見込みです。
ただ雨が降ったとしても、長い時間ではなくて一時的という所が多くなりそうです。
ただね、大みそか、雲が多そうなんですが、初日の出、見られますか?どうですか?
気になりますよね。
こちらにまとめました。
太平洋側は多くの所で晴れて、期待できそうなんです。
一方で日本海側は、残念ながらちょっと厳しい。
というのも、日本海側は三が日、大雪のおそれがあります。
北日本から北陸は猛烈にふぶくかもしれません。
交通への影響も注意しなくちゃいけませんね。
そうですね。
各地で風が本当に強いので、晴れる地域でもばっちり防寒対策してお過ごしください。
はにゃ!はに丸で〜す!2017/12/28(木) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]
日馬富士問題が大詰め・貴乃花親方の処分検討
詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】渡辺蘭
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