ニュース7[二][字] 2017.12.27
こんばんは。
ニュース7です。
きょうお伝えする項目はこちら。
元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る問題があす、大きな節目を迎えます。
鳥取地方検察庁は、日馬富士を傷害の罪で略式起訴するものと見られます。
一方、貴乃花親方。
いよいよあすの日本相撲協会の理事会などで、処分が検討される見通しです。
国技館に続々と集まる力士。
きょうは十両以上による力士会が開かれました。
会合では、力士会の会長を務めていた元横綱・日馬富士が、傷害事件を巡る問題で引退したことを受け、横綱・鶴竜が新しい会長に選ばれました。
会合は僅か数分で終わり、参加した力士によりますと、今回の傷害事件についての話は出なかったということです。
その力士会の会長だった日馬富士。
10月、貴ノ岩を素手やカラオケのリモコンで殴り、けがをさせたとして、鳥取県警察本部から書類送検されました。
捜査関係者によりますと、任意の調べに対し、貴ノ岩を殴ってけがをさせたことを認めているということです。
日馬富士は、責任を取って現役を引退しましたが、貴ノ岩との間で示談は成立していません。
鳥取地方検察庁はあす、日馬富士を傷害の罪で略式起訴し、罰金刑を求めると見られます。
一方、貴乃花親方。
これまで貴乃花親方は、捜査中であることなどを理由に、危機管理委員会の調査への協力を拒んできました。
先週開かれた横綱審議委員会では。
ただ、聞き取りができていないことなどから、責任の有無についての評価は先送りされてきました。
そして、おととい、相撲協会の聞き取りに応じます。
貴乃花親方の主張。
これまでの理事会では、巡業部長として誠実に対応したなどとする文書を提出していて、おとといの聞き取りでも同じ趣旨だったということです。
きょう、国技館に姿を見せた貴乃花親方。
険しい表情で、報道陣の前をゆっくりと進みます。
相撲協会は、あす、臨時の理事会や評議員会を開く予定で、貴乃花親方への処分が検討される見通しです。
次は、大雪に警戒が必要です。
北日本や北陸を中心に、吹雪となっている所があります。
山沿いでは24時間で1メートル前後の雪が降る大雪となっています。
視界を奪う雪と風。
気象庁によりますと、強い冬型の気圧配置が続き、上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で、北日本の日本海側や北陸を中心に強い風が吹き、吹雪になっている所があります。
東北や関東甲信越の山沿いでは、この24時間に60センチから1メートル前後の雪が降る大雪となっています。
午後6時の積雪は、群馬県みなかみ町藤原で1メートル31センチ、長野県野沢温泉村と、新潟県津南町で1メートル19センチなどと、平年の2倍前後に達しています。
各地で車が。
山形自動車道では、衝突事故が3件相次ぎ、13台の車が巻き込まれました。
後続の車およそ100台が、一時、動けなくなりました。
青森市では、国道の交差点で乗用車どうしが衝突し、3人が病院に運ばれました。
けがの程度は軽いということです。
当時、吹雪のため見通しが悪く、路面は圧雪状態だったということです。
今後は北日本や関東甲信越を中心に、あすの昼ごろにかけて、大雪となる見込みです。
あす夕方までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で、新潟県と群馬県で70センチ、東北と長野県で60センチなどと予想されています。
気象庁は、吹雪や吹きだまり、大雪による交通への影響や、高波に警戒するよう呼びかけています。
次です。
平成7年に起きたオウム真理教による東京都庁の郵便物爆破事件で、殺人未遂のほう助の罪に問われた菊地直子元信者の裁判。
最高裁判所は、検察の上告を退ける決定を出し、2審の無罪判決が確定することになりました。
無罪が確定することになったのは、オウム真理教の元信者の菊地直子さんです。
教団による一連の事件で特別手配され、5年前に逮捕されました。
裁判では、平成7年の東京都庁で郵便物が爆発し、職員が大けがをした事件で、爆薬の原料の薬品を教団の元幹部らのもとに運んだとして、殺人未遂のほう助の罪に問われました。
本人が、元幹部らによる犯行や、薬品の使いみちを認識していたかどうかが争われ、裁判員裁判の1審は懲役5年の有罪判決を言い渡しましたが、おととし、2審は無罪を言い渡し、釈放されました。
検察は上告しましたが、最高裁判所第1小法廷の池上政幸裁判長は、きょうまでに上告を退ける決定を出し、無罪判決が確定することになりました。
最高裁は、本人の認識はなんらかの危険な化合物が製造されるといった抽象的なものにとどまるとしたうえで、殺人未遂の行為を手助けする意思があったと認めた1審判決は飛躍していると指摘しました。
また2審判決についても、1審の認定の不合理さを具体的に指摘しないまま、異なる判断をするなど、問題がないわけではないとしましたが、無罪という結論は妥当だと判断しました。
菊地直子さんは、最高裁判所の決定について、先ほど、弁護士を通じてコメントを出しました。
コメントでは、事実関係をきちんと見ていただき、深く感謝申し上げます。
これで無罪であることが確定することとなりましたことは、素直にありがたく受け止めたいと存じますとしています。
一方で、自分の行為がなんの落ち度も責任もない方に、重篤な被害を与えてしまったことにつながってしまったことを、これからの人生において重く受け止めていくことは、2審判決のあとに申し上げたとおり、変わりはありません。
本当に申し訳ありませんでしたとして、謝罪しました。
事件で左手の指を失う大けがをした、東京都の元職員の内海正彰さんは、20年という時間の経過があり、事件の真実が風化され、裁判という場で有罪がきちんと立証できなかったということだと思いますとコメントしています。
今回の決定によって、オウム真理教による一連の事件で、裁判が続いているのは、地下鉄サリン事件などで無期懲役を言い渡され、最高裁に上告している高橋克也被告だけとなりました。
次です。
新幹線は、なぜ走り続けてしまったのか。
東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、JR西日本がきょう、会見を開きました。
走行中に複数の異常を確認していたにもかかわらず、走行を続けたことについて、当時の詳しい状況が明らかになってきました。
今月11日、博多から東京に向かっていたJR西日本が管理する東海道・山陽新幹線の台車に、亀裂などが見つかった問題。
出発直後から、JR西日本の乗務員らが、異音や異臭を確認していたほか、岡山駅から乗り込んだ保守担当の社員が、点検をしたほうがいいとの認識を示していたにもかかわらず、走行を続けていたことが明らかになっています。
JR西日本は、きょう会見し、当時の詳しい状況を説明しました。
それによりますと、東京の指令員の指示で、岡山駅から乗り込んだ保守担当の社員は、異音などを確認し、床下を点検したいなどと、指令員に伝えます。
東京の指令員が、走行に支障はあるかと尋ねると、保守担当の社員はそこまではいかないと思う、見ていないので、現象が分からないと返答しました。
このとき、指令員は走行に支障はないと判断したということです。
続いて保守担当の社員は指令員に対して、安全をとって、新大阪で床下をやろうかと提案します。
しかし、この会話の際、指令員は、別の指令員から状況の報告を求められて、耳から受話器を話してしまっていたため、保守担当社員の提案は聞けていなかったということです。
さらに、このときに指令員は、保守担当社員に対して、ちょっと待ってくださいと伝えました。
指令員は、会話を待つために言いましたが、別の保守担当社員は、床下点検の準備をするため待つように言われたと認識していたということです。
その後も、やり取りが続けられましたが、床下点検や運転見合わせなどの協議は行われませんでした。
これについて指令員は、保守担当の社員は、車両の専門家であり、本当に危険性があったり、点検が必要であったりすれば、はっきり言ってくれると思っていたということです。
一方、保守担当の社員は、床下点検などについては、指令員が調整してくれていると思っていたということです。
そして新大阪駅で行われた、JR東海との引き継ぎでは、異音などはあったが、走行に支障がなく、運行継続と伝えていたということです。
JR西日本は、今回明らかになった重大な課題として、保守担当の社員と指令員の間で認識のずれがあり、運行停止の判断基準もあいまいだったことに加え、JR東海と協議せず、運行を引き継ぐなど、責任を持って運行管理を引き継ぐ意識が不十分だったこと、それに、保守担当の社員と指令員は、運行停止の判断を相互に依存している状況だったことを挙げています。
およそ2年前、慰安婦問題を最終的に解決するとした日韓合意。
日本との合意の交渉過程を検証してきた韓国外務省の作業部会がきょう、前の政権の対応に問題があったとする報告書を発表しました。
慰安婦問題を巡り、日韓両政府が合意に達したのは、おととし12月。
韓国政府が設立する財団に、日本政府が10億円を拠出し、元慰安婦の女性たちの名誉と尊厳の回復などのための事業を行うことになりました。
そして日韓両政府が、こうした措置を着実に実施するという前提で、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認しました。
しかし、韓国で根強い日韓合意に反対する世論。
ムン・ジェイン政権は、ことし7月、韓国外務省のもとに、作業部会を設置。
合意に至った過程を検証してきました。
そして、きょう発表された報告書。
批判の的となったのは、前のパク・クネ政権の対応でした。
被害者の意見を十分に集約せずに、政府の立場を中心に考えて、合意を結んだ。
被害者が受け入れないまま解決を宣言しても、問題は繰り返されるほかないとしています。
日本政府の姿勢については踏み込んでいませんが、責任問題が完全に解消されないかぎり、金を受け取っても、根本的な解決にはならないとして、元慰安婦や世論の理解が得られる解決策の必要性を強調しています。
一方、河野外務大臣は談話を発表。
日韓合意に至る過程に問題があったとは考えられないとしたうえで、韓国政府が、報告書に基づいてすでに実施に移されている合意を変更しようとするのであれば、日韓関係がマネージ不能となり、断じて受け入れられない。
韓国政府が合意を最終的かつ不可逆的なものとして、引き続き、着実に実施するよう、韓国側に強く求めるとしています。
慰安婦問題を巡る日韓両政府の合意から、あすで2年となるのを前に、韓国外務省の作業部会が、批判的な検証結果を打ち出したことで、韓国国内で合意の見直しや、再交渉を求める世論が勢いづくことも予想されます。
ただ、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応や、年明けにピョンチャンで開催されるオリンピックとパラリンピックなどで、日本との連携や協力が重要であることは、ムン・ジェイン政権も十分認識しているはずです。
それだけにムン政権は、今後の方針について、時間をかけて慎重に判断するものと見られますが、対応いかんによっては、日韓関係がさらに冷え込む事態も懸念されます。
次は、リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件です。
大手ゼネコン4社は、これまでに発注されたリニア関連の工事をほぼ均等に受注していますが、大林組の幹部が東京地検特捜部の調べに対し、JR東海の予算は各社にとって厳しい金額で、利益を確保するために受注調整を始めたなどと説明していることが、関係者への取材で分かりました。
JR東海などが発注した、リニア中央新幹線の建設工事を巡っては、大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設の大手ゼネコン4社が、事前に落札業者を決めるなどの談合をしていた疑いがあるとして、東京地検特捜部などが独占禁止法違反の疑いで捜査を進めています。
4社は、これまでに発注されたリニア関連の工事をほぼ均等に受注していますが、得意分野に応じて事前に工事を割りふっていた疑いがあると見られています。
このうち鹿島建設は、トンネル工事の技術力に定評があり、青函トンネルや東北新幹線の八甲田トンネルの一部を建設しています。
大林組は、駅舎の工事を多く手がけていて、明治から大正にかけて、現在の東京駅を建設したほか、最近も大阪駅の改良工事に当たりました。
リニア中央新幹線の建設工事では、こうした得意分野に応じて、南アルプスのトンネル工事の受注を鹿島建設と大成建設が、品川駅の新設工事の受注を大林組と清水建設がそれぞれ希望し、事前の希望どおりにらくさつする結果となっています。
さらに受注調整には、JR東海の予算が影響した疑いがあります。
リニア中央新幹線の東京・大阪間の総工費は、およそ9兆円と発表されていますが、大林組の幹部は特捜部の調べに対し、JR東海の予算は、各社にとって厳しい金額で、入札で競争すれば、赤字になるおそれがあった。
利益を確保するため受注調整を始めたなどと説明していることが、関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、JR東海は、他社の工事費の見積もり額を知らせるなどして、ゼネコン各社に工事費を低く抑えるよう求めることもあったということです。
特捜部は、巨大プロジェクトの工事で、確実に利益を確保するため談合していた疑いがあると見て調べています。
次です。
事故を起こした東京電力の原発としては初めてです。
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の6号機と7号機が、原子力規制委員会の新しい規制基準の審査に合格しました。
ただ、地元、新潟県は、原発事故の検証などが終わるまで、再稼働を認めるかどうか判断しない考えで、再稼働の時期は見通せない状況です。
きょう午前の原子力規制委員会。
柏崎刈羽原発の6号機と7号機について、新しい規制基準に合格したことを示す審査書を、全会一致で決定。
東京電力の担当者に文書が交付されました。
委員会では、事故を起こした東京電力に、原発をうんてんする資格はないなどといった意見が、一般から寄せられたことが報告されましたが、ほかの原発より丁寧に行った調査の結果、原発を的確に運転する能力があると判断したなどとしています。
新しい基準の審査に合格したのは、東京電力の原発としては初めてで、福島第一原発と同じ沸騰水型でも初めてです。
再稼働に反対する市民グループは、審査の合格に抗議しました。
ただ、地元、新潟県の米山知事は、原発事故の原因などに関する検証作業を終えるまでは、再稼働を認めるかどうかの議論は始められないという立場を改めて示していて、再稼働の時期は見通せない状況です。
きょうはご覧のような項目をお伝えしています。
次のニュースです。
IT大手のミクシィは、コンサートなどのチケットの売買を仲介する転売サイトで、子会社のフンザが運営していたチケットキャンプについて、ジャニーズ事務所や宝塚歌劇団の商標権の扱いなどに問題があったとして、来年5月末でサービスを終了すると発表しました。
経営責任を明確にするため、フンザの笹森良社長がきょう付けで辞任したほか、ミクシィの森田仁基社長は、6か月間の報酬の全額を返納するということです。
大阪・寝屋川市の柿元泰孝容疑者と妻の由加里容疑者が、長女の愛里さんの遺体を自宅に隠していたとして逮捕された事件。
長女が閉じ込められていたとされる小屋の外などに、10台ほどのカメラが設置され、母屋のモニターで常時監視できるようになっていたことが、警察への取材で分かりました。
警察は監禁が発覚しないよう警戒していたと見て、さらに調べています。
続いてはスピードスケート。
ピョンチャンオリンピックの代表選考会です。
きょうから長野市で始まり、男子は32歳のベテラン、加藤条治選手が、4大会連続出場を確実にしました。
加藤は、バンクーバー大会の銅メダリスト。
ことし、監督兼任だった企業を辞めて、オリンピックを目指しています。
落ち着いて一歩一歩踏みしめたと加藤。
スタートから加速し、全体のトップで100メートルを通過します。
得意の500メートル1本にかけてきた加藤。
後半、スピードは落ちましたが、最後は粘りを見せて、3位でフィニッシュ。
選考基準を満たした上位3人がオリンピック出場を確実としました。
一方、女子は郷亜里砂。
今シーズン、ワールドカップの表彰台に4回立っています。
小平奈緒に次いで女子500メートルで2位に入り、30歳でのオリンピック初出場を確実としました。
ラグビーの高校日本一を争う全国高校ラグビー大会が、大阪の花園ラグビー場で開幕しました。
大会には全国の予選を勝ち抜いた51校が出場しました。
優勝候補の筆頭は、大会2連覇を狙う東福岡高校。
春の選抜大会準優勝の京都成章高校なども頂点を目指します。
開会式のあと、1回戦の8試合が行われ、岩手の黒沢尻工業などが初戦を突破しました。
大会は来月8日に決勝が行われる予定です。
気象情報は渡辺さんです。
こんばんは。
日本海側、大雪になっていますね。
そうですね。
きのうからきょうにかけては、特に新潟県や群馬県の山沿いを中心に、雪が強まりました。
1日で1メートル以上、雪が積もってしまった所もあったんです。
このあとの雪の予想を詳しく見ていきましょう。
この紫色の表示は、雪が強まる所なんですが、動かして見ていきますと、今夜からあすの昼ごろにかけてもまだ北陸周辺ですとか、北日本の日本海側、雪が強まるおそれがあります。
さらに雪の量が増えますから、雪崩が起こりやすくなります。
このあと午後にかけて見ていきますと、だんだんと雪の範囲が狭くなっていきます。
ただ局地的な大雪には引き続き注意が必要です。
一方で、強い風なんですが、あすの天気図を見てみますと、まだ午前中中心に強い冬型の気圧配置ですね。
非常に風が強いので、吹雪や高波にも引き続き警戒をしてください。
今回のような強い冬型の気圧配置、また年明けに現れそうなんです。
三が日の天気、注目してください。
雪のマーク、並んでますね。
そうですね。
日本海側は今回のように大雪や荒れた天気となるおそれがあります。
そして大みそかの天気も気になるんですけどね。
東京や大阪など、雨マークですね。
そうですね。
西日本、東日本中心に雨の降る所が多くなりそうです。
まだ予報に幅がありますから、最新の情報をご利用ください。
テレビをご覧の大人の皆さん!2017/12/27(水) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]
強い冬型気圧配置続く▽大相撲力士会対応は▽菊地元信者無罪確定へ
詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】渡辺蘭
出演者
【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:30988(0x790C)