一羽の寵(ちょう)が姿を消した。
寵(ちょう)とは
いつくしみを糧にながらえる長命で希少な存在。
年若い人間のような形をしているが身体は羽のように軽く、
古くから神が宿ると信じられるほど鮮やかな色の瞳を持ち、
毛髪は与えられたいつくしみによって染め上げられる。
彼らの美しさに魅せられた者たちは愛寵家(あいちょうか)と呼ばれた。
これは愛寵家のあなたと、一羽の寵の静かな夜のものがたり
かつて真っ白な髪を持っていた寵(ちょう)の中でも特別に愛されて育った人工の稀種。
世間知らずで人を怖がらない朗らかな少年。
好奇心旺盛で甘えん坊なところがあり、ずっと外の世界に憧れていた。
貴方から何かもらう時とても嬉しい気持ちになったから僕も貴方に何かあげたかったんだ。
最初は……それだけだった。それから外に憧れるようになって。
だけど貴方は「外に執着するのを止めなさい」と言うばかりで理由を教えてくれなかったでしょ。
隠し事をされているみたいで気に入らなかった。
本当は外が良い場所じゃないって、美しくないって。
僕が知ってがっかりするところを見たくなかったんでしょ。
今なら分かるよ。
(主人との初めての性交、キスをしながら自分から求めるシーン)
おなか、あつ……んっ、ちゅっ……はぁ。もっとぉ……!
ひっ、ぐ……ぅぅっ、ぁっ、ぁあっ、強くされぅっ、んんっ……!
僕の中全部貴方だけになりたい……うぅ、いっぱい痺れて、もぉわかんなぃぃっ……!
(泣く)ぁっ、ああっ、このまま溶けて全部やり直したい……! うぅ、ああぁっ……!!
っ……出なければ、良かった。外になんて、行かなきゃよか、った。
貴方の腕の中に、居られ、たら。僕は、幸せだったのにッ。
ねぇ、あなた……。ぼくのこと、いっぱい溶かして、おかしくして。
ぼくのこと、ゆるさなくていいからぁ。にくんで、いいからぁ。
うすい、いやだ。うすいよぉ……そんなのいや、ごめんなさいッ……!
もっと欲しい。欲しいよ。
もっとぼくにぶつけて。もっとあなたのきもちを、ください。
代々寵を育ててきた愛寵家の生まれの青年。
寡黙で心優しいが言葉足らず。
言葉が足りないあまりファイに誤解され、不注意で彼を外へ逃がしてしまった。
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