ロハニ大統領が自制を呼びかけ、抗議デモ4日目に イラン

2018.01.01 Mon posted at 10:44 JST

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(CNN) イランで反政府デモが続いていることを受け、ロハニ大統領は12月31日夜、国営テレビで演説し、国民には批判や抗議の意を表明する自由があるとしつつも、「批判は暴力や公共の器物の破壊を伴うものであってはならない」と述べ、自制を呼びかけた。

国営通信IRIBはこれに先立ち、イラン当局が「インスタグラム」や「テレグラム」といったソーシャルメディアアプリへのアクセスを一時的に制限したと伝えていた。イラン国民は抗議活動に関する情報を共有するためこうしたアプリを利用している。

ロハニ氏は事前収録された国営テレビ局IRINNでの演説で、「我々は自由な国だ」「憲法や市民権によれば、国民には批判や抗議の意を表明する自由がある」と言及。そのうえで、「だが、批判は暴力や公共の器物の破壊を伴うものであってはならない」と述べた。

また、一部のイラン国民が経済的・社会的な困難に直面していることを認めた。

一連のデモは食料品価格やガソリン価格の高騰を背景に、12月28日に北東部マシュハドで始まり他の都市に拡大。国営イラン通信(IRNA)がジャハンギリ第1副大統領の話として伝えたところによれば、首都テヘランや西部ケルマンシャー、アラクなどの都市にも波及した。

ソーシャルメディアで出回っているテヘランなどからの動画によると、デモは4日目に入った31日も続いた。

イランのラハマニファズリ内相は同日、デモで死者が出たとの情報を受け、公共の秩序を乱す抗議者は「代償を払う」ことになると厳しく警告。またIRNAによると、一部の個人によるソーシャルメディアの誤った使い方が「暴力と恐怖を引き起こしている」とし、「こうした振る舞いは粉砕されるだろう」とも述べていた。

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