全日本空輸(ANA)は1日、空の上から富士山越しのご来光を見る恒例の初日の出フライトを行った。
今年で18回目となる初日の出フライトは正月の定番イベント。羽田空港(東京都大田区)では晴れ着姿の係員が出迎える中、ANAの平子裕志社長が「他社も初日の出フライトを行うが、富士山より200メートルほど高い高度3960メートル付近と、各社の中で最も富士山に近いところでご来光を拝める場所を飛ぶ。2018年の門出にふさわしいフライトになることを祈念している」とあいさつ。正月ムードいっぱいの中、乗客は機内へ向かった。
同空港を午前5時31分に出発したANA2018便(ボーイング787-8)には乗客ら168人が搭乗した。午前6時50分ごろ、長野県駒ケ根市の上空約4000メートルで富士山越しに太陽が姿を見せると、乗客たちは「わー」と歓声をあげながら、カメラやスマートフォンなどでご来光を撮った。
埼玉県鴻巣市から来た、夫と娘の理恵ちゃんとともに搭乗した会社員、生方光代さんは「娘が今年から小学生になることや結婚10年目の節目の年なので、記念に初日の出フライトに乗ってみたかった」と笑顔を見せ、理恵ちゃんは、「飛行機乗るのは初めてで楽しかった。また乗ってみたい」と話していた。【米田堅持】