毎年恒例の『現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞』が1日発表され、都内ホテルで授賞式が行われた。だが、今年は著名人受賞者の多くが欠席で、お寒い内容だった。
陸上100メートルで日本人初の9秒台を達成した桐生祥秀選手の記録「9・98」と、将棋界の連勝記録を更新した藤井聡太四段の「29連勝」が受賞したが、ともに不在。2人は“競技者”であるから欠席もやむを得ないが、問題はタレント受賞者だ。
「35億」で受賞したお笑い芸人のブルゾンちえみと、「ひふみん」で選ばれた将棋棋士・加藤一二三は会場に姿を現さなかった。関係者によれば「ともにスケジュールの都合」というが、それが本当かどうかは「?」だ。
両名とも大手芸能事務所の「ワタナベエンターテインメント」の所属。同社はタレントマネジメントに定評があり、わずかでもマイナスになるようなことがあれば、仕事を一切受けないことで知られる。
「かねて『授賞式に出席すると一発屋になる』というジンクスがささやかれており、ナベプロはそれを気にしたようです。同社の名物広報担当者X氏が『出ても何の得にもならない』と判断したとも言われています」(スポーツ紙記者)
ブルゾンとひふみん以外にも、今年は同事務所所属のサンシャイン池崎も「空前絶後の」でノミネートされていた。仮に「空前絶後の」が選ばれたとしても「池崎は仕事を理由に来なかっただろう」(同)という。
別のスポーツ紙記者は「流行語大賞が“オイシイ”のはノミネート段階まで。そこに入れば、もう役割を終えており、あとは勝手に話題になっていく。授賞式に出るメリットがないんです」と補足する。