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小説☆ワンダーランド このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-12-31

今年のベスト10Add Star

1 GODZILLA 怪獣黙示録

東宝怪獣と超兵器が集う一大クロスオーバー作品。

アニメ版の前史と軽視するにはもったいないあまりにも壮大であまりにも贅沢な小説。

ゴジラファンならば絶対に読むべき。

2 名探偵は嘘をつかない

名探偵は嘘をつかない

名探偵は嘘をつかない

新月お茶の会出身作家による、まさかの転生ミステリ

幾つもの殺人が転生をキーワードに絡まり合い、驚くべき真実をあぶりだす。

3 6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。

本物川先生の最新作。

キャラノベチックなアプローチではあるが、濃密な文体と内容により描き出される青春群像劇は本物川先生ならでは。

4 キネマ探偵カレイドミステリ

映画をテーマとしたライトミステリ

よくある日常の謎かと思いきや、実は猟奇殺人を取り扱った重量級のタイトルである。

女性作家ならではの登場人物の書き込みが繊細で美しい。

5 平浦ファミリズム

平浦ファミリズム (ガガガ文庫)

平浦ファミリズム (ガガガ文庫)

「何故ライトノベルとして出たのか」と議論された問題作

家族を軸に、「ふつうのひと」と相容れない超人達の苦悩と成長を描き出す今年のライトノベル注目の新人。

6 自殺するには向かない季節

講談社ラノベ文庫のキャラ文芸路線のパイロットフィッシュとなった作品。

一見キャラノベでよくありがちな恋愛ループもののように思えるが、そう考えていると足元を掬われる。

7 先生とそのお布団

先生とそのお布団 (ガガガ文庫)

先生とそのお布団 (ガガガ文庫)

カルト的人気を誇る作家の自叙伝ライトノベル

マジックリアリズム手法を使いながら、世界に言葉を繋ぐ・誰かに言葉を届けるという小説の本質に向き合った傑作。

8 屈折する星屑

屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)

屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)

江波光則の一般文芸進出第2作となるバイクSF。

刹那的青春を送る若者の絶望と希望を優しく照らし出した作品。

9 舌の上の君

舌の上の君 (JUMP j BOOKS単行本)

舌の上の君 (JUMP j BOOKS単行本)

サンライト先生のデビュー作となるダークファンタジー。

食人習慣のある世界で、食べられるために産まれた少女との禁断の恋愛を描く。

耽美的な描写と衝撃的な展開が良かった。

10 NO推理、NO探偵?

NO推理、NO探偵? (講談社ノベルス)

NO推理、NO探偵? (講談社ノベルス)

メフィスト賞を受賞したライトミステリ

コメディタッチのバカミスのように見えるが、最終話のあまりにもすごすぎるトリックに舌を巻いた。

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