9割の人が株で勝てない
私は証券会社を辞め、現在も投資活動が生活のメインになっています。
そのため、日常生活でも投資について聞かれることがあります。
「投資を始めようと思うんだけど」
2017年の後半から投資に関心を示す人が増えた気がします。
正確にいうと、元々関心はあったけど日経平均の高値更新やビットコインの暴騰が投資を始める気持ちを促したと思います。
多くの方々が投資に関心を持つことは日本株式市場がより盛り上げることに繋がるので良い兆候だと思います。
しかし、大前提として多くの個人投資家は投資によりお金を減らします。
『9割の投資家は負ける』とよく言われます。
大損して投資から手を引きざる負えなくなり次のように言います。
「投資なんてギャンブルだから」
投機の面があることは否定できません。
しかし、多くの投資家はお金を減らして終わりますが、しっかりと資産を増やしている投資家がいるのも事実です。
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なぜ負けるのか
投資でコツコツ資産を増やす方法にウルトラCはありません。
ただ、人からの紹介を真に受けたり、フィーリングで投資をすることで勝ち続けるのは困難です。
多くの人がこの事をわかってはいるのですが、実際に下準備をしっかり積む人はほとんどいません。
知識が不足した状態で、投資の世界に飛び込んだら痛い目に合います。
勉強をしない、調べない
「コメダコーヒーは流行っているから株も上がるはず」
そう思ってコメダの株に投資をする方々はいると思います。
身の回りから投資の機会を見つけるのはとても大切な事であり、投資界で著名なピーター・リンチもこれを推奨しています。
もし投資で少しでもパフォーマンスを上げたいならば、一手間を加えるべきと考えます。
・チャートや指標を見て既に大幅な上昇をしていないか
・その上で決算書などを確認して財務的に問題ないか
・来期予想や中期計画を確認して想定した良い流れは今後も続くのか
並べたらキリがありません。
多くの方は「なんか良さそう」で書いますが、それは主観的な判断です(もちろん重要)。それに加えて、数字やデータなど客観的な判断を加えることで投資効率を上げると考えます。
コメダコーヒーは繁盛店かもしれませんが、既に株価や指標が過熱気味な状態にあればリスクが大きいと感じるはずです。
決算書など財務諸表をチェックして「まだ割安だ!」と判断できるかもしれません。
反対に下落している株を見つけても、財務諸表をチェックすると「まだまだ割高」と考えるかもしれません。
チャートや指標を重視して投資判断するのか(テクニカル)、または財務諸表などを重視して投資判断するのか(ファンダメンタルズ)は人それぞれですが、しっかり調べる行動は共通しています。
以上のことは大変な作業に感じるかもしれませんが、勉強をすればできるようになります。
「難しい勉強は嫌だな・・・」
そこまで難しくないと思います。
そして何より大切なお金を預けて、努力なしで増え続ける方が怖いです。
客観的な情報を何も調べないで投資をすることは、目をつぶって株を買うことと同様だと思います。
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2017年は日経平均は上昇したが・・・
株式新聞というメディアに興味深い記事がありました。
こちらでは市場関係者に毎年アンケートを取り、来年の相場を予想する企画があります。
2016年の市場関係者のアンケートで人気を集めた銘柄が、1位『そーせいグループ』、2位『メタップス』でした(新興市場アンケート)。
つまり、2016年の時点で2017年に注目の株をピックアップしたわけですが、実際にこれらの銘柄がどう動いたのか。
結果は、2017年末では1位『そーせいグループ』は1年で40%の下落。
2位『メタップス』は1年で30%の下落。
1年間に大きく上下しましたが、年末の時点では大幅下落の着地です。
個人投資家に人気である銘柄であるにもかかわらず、この有様です。
多くの個人投資家が負けてしまうのがよく分かります。
評判や噂を鵜呑みにせず、自分で判断基準を持って投資をしたいです。
投資の基本を習得するのにお勧めの本を、下記記事にて紹介しましたのでぜひご覧下さい。
勉強すれば必ず儲かるわけではありませんが、勝率は上がるはずです!!
ご覧頂きありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします!
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