2012/12/05(Wed)
shyboy
「本当にフェラとか全然できないんですけどいいですか?」
オレはそのメールに“構わないよ。一方的に触るのはいいんだね?”と返す。
「はい。でも本当に初めてなのでハードなのは無理です。」
何度も何度もこちらを確認するように届くメール。初めて男との出会いメールを書いたと言う彼。気持ちは判るがこちらとしてはヤル、ヤラナイの決断を急ぐ。ダメなら他を当たりたい。そうこうしてる間に時間なんてすぐに過ぎて行くものだ。
「30分後くらいに行けると思います。迷ったらメールします。」
このメールに辿り着くまでにすでに1時間。プロフの感じでは年齢20歳、細身、見た目はよく判らないとのことだが、まぁ、とにかくほどほどの期待で待つ。
40分くらい起った頃。メールが届いた。「たぶん着きました。何号室ですか?」403と返信する。またメールが来る「本当に約束どおりしてくれますか?」慎重なのは判るが。。。”大丈夫。無理にしたりしないから。早くおいで”と送る。数分後チャイムが鳴った。オレはビールを口に含んで玄関へ向かった。ドアの向こうに彼がいた。想像していたどのパターンにもはまらない美少年を漂わせる雰囲気。いやそれを想像していては落胆しそうで、あえてしなかったタイプだ。だがとにかく一言で言えば可愛い顔、色白でスラっとしたタイプ。身長は175くらいか。とにかくアタリで間違いない。
オレ「うわ、可愛いね。」
彼「そ、そうですか。。。?」
オレをチラっと見た。彼にオレのことはどう映ったのか。。。逃がしたくないモロ好みだが、最後の確認をする。
オレ「どうする?オレでいい?」
彼「は。。はい。。。お願いします。。。」
とにかく中へ入れる。相当、かなり緊張しているのが震え気味の声から判った。彼の中で期待と不安が複雑に絡んでいるんだろう。オレは責任の重大さを感じる。彼に触れる初めての男として。いや、これだけシャイな感じでは、下手すりゃ女の経験もないかも知れない。ドアを左手で支えたオレの目前を彼が通る。良い匂いがした。ココで押し倒してしまいたい衝動にさえなる。冷静に。。。
スリッパを履いた彼が部屋へと入る。オレはそのままキッチンへ行き”なにか飲む?”と問いかける。”いえ。。。なにも。。。。”オレは出来るだけこの後の事を感じさせない無難な会話で彼の立っている空間へ向かう。“座りなよ”と言いながら。
彼はソファにかけ、テレビを見ている。
オレ「緊張する?」
彼「ハイ。。。」
緊張しなくていいよ。こっちまで緊張するからとなだめるが、そんなことで落ち着きそうにも無い。彼にとって今から始まるイベントは、人生で忘れる事の出来ない時間になるのだろうから。。。
オレは少しづつ話題を本題へと近づける。”男に興味るんだ?”彼は”う~~~~ん。。よく判らないんです。。。”
それは興味があると言ってるのと同じだ。
“女とは普通にあるんだよね?””それは。。。あります。。。”
微妙だが、あろうがなかろうがどうでもいい事。オレは彼に対しては”ホモ”と言う単語は伏せた。それが彼にとってはNGな言葉だと察する。そして核心に迫る。
”一方的に触れるのはいいんだね?口でしゃぶったり、オレがするのはいいんだね?””。。。は。。。はぃ。。。”
オレは彼の隣に座った。彼は唇を噛み締めて目を閉じた。
髪に触れ、首筋に触れ、肩から二の腕、そして胸に触れる。心臓の音が聞こえそうだ。弱い吐息を吐く彼。オレは首筋に舌で触れた。かすかな声が出た。そのまま彼のフトモモに手を触れ、そして一番重要な部分へと滑らせる。若い性器はカチカチになっている。もう彼は最後を迎えるまでこの部屋から出ることはないと悟った。
オレは彼のシャツを脱がせた。されるがままに抵抗無く脱がされる彼。見た目からは想像しなかった、しなやかな筋肉が彼の裸だった。”いい体してるね。スポーツしてるの?””ちょっとだけ。。。”色白の体は、隆々とした筋肉ではなく、程よい体脂肪に包まれた綺麗なラインをしていた。
彼「あ、あのシャワー浴びてもいいですか?」
オレはこのまま楽しみたいのだが、ここは彼を尊重したほうがいいだろう。ただオレの部屋はユニット式。服は部屋で脱ぐのが普通だ。オレはキッチンに立ち、見てないフリ、そういう雰囲気にしてやった。彼は座ったまま脱ぎ始めた。
休日の昼下がり、カーテンから差し込む軟らかい光に照らされる柔軟な彼の体。物を掴む動作にかこつけて、悟られないよう視姦する。いや、彼も見られていることは気づいてるはず。オレたちは独特の間合いの中にいる。最後の一枚を剥ぐ彼は、まだ全ては見せないよとばかりに、隠し通す格好だ。その姿は女性のように映った。だが間違いなくそのシルエットは綺麗な男の体。完熟を迎えていない発展途上の流麗な体だ。
恥ずかしそうに前を隠した彼がシャワールームへと入る。シャワーの弾く音がした。彼はきっと、たった今も後悔しているかも知れない。それでもきっと入念に各部を洗っていることだろう。“恥ずかしい”。それが彼を快楽に結ぶ大きな要素。シャイであればあるほど、隠そうとすればするほどに、彼は乱れる。男に触れられることでだけ自分らしくなれる、そんな風になるはずだ。
オレは欲情を抑え、彼の乱れる姿を想像し、ベッドを整えている。
【オマケ】