中国メディア・今日頭条は27日、「上海があと50年かかっても追いつけないという東京は、一体何が優れているのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は27日、「上海があと50年かかっても追いつけないという東京は、一体何が優れているのか」とする記事を掲載した。

 記事は「1980年代、上海は40年に渡る高度成長の時期を迎え、世界トップレベルのGDPと潜在力を持つ都市となった。しかし、日本人に言わせると、50年かけても東京は抜けないという。しかも、いつの間にか上海はアジア各国の比較対象になっていて、韓国人はあと20年あればソウルが上海を抜く、インド人もムンバイはあと30年で上海を抜くと言う。上海はアジアで後れた都市になってしまうのだろうか」とした。

 そのうえで、総合的な実力で論じると、上海は実際に東京に比べて劣っていると指摘。東京は、東アジアひいてはアジアで最も早く西洋化した場所であり、商業や文化も数十年早く発展したと伝えた。また、経済や科学技術のみならず、社会的信用や国民の素養も上海を上回っているとして、仕事に対するまじめさ、時間を守り信用を重んじる姿勢、優れた製品を作ろうという心構え、ゴミのポイ捨てやツバ吐きをしないことなどがその表れだと説明している。

 記事は一方で、「上海と東京の間にはまだまだ大きな差があるが、上海は鉄道、水路、道路、航空の輸送方式が組み合わさった超巨大な総合交通輸送ネットワークを持っており、世界都市群の重要なメンバーとなっている。将来、上海が東京に肩を並べる日がやってくると信じている」とした。

 立ち並ぶ超高層ビル、華やかな電飾を見ると東京よりも既に発展しているという印象を覚える上海だが、どの点から比較するかによって見方が変わってくるようだ。中国のネットユーザーからは「重要なのは都市の規模や見た目の華やかさ、建物の高さといったハード面ではない。文化的な素養だ。そして、こういったソフト面の問題は、お金で解決できるものではないのだ」、「環境や衛生の面で東京に追いつけていない」といったコメントが寄せられた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)