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15歳の若き写真家・吉川然の写真はなぜ魅力的なのか? 

インタビュー

2017/12/29 (FRI) 22:00
PROFILE:2002年7月3日生まれの15歳。京都府在住。7歳から写真を撮り始める。2016年頃からタンブラーにアップした写真が話題となり、多くのクリエイターから注目される

 2016年からSNSで注目されるようになった写真家の吉川然(よしかわぜん)。最近ではミュージシャンの吉田省念のCDジャケットに彼の写真が使用されるなど、ますます注目を集めている。現在15歳という彼が撮影する写真になぜ引きつけられるのか。京都在住の彼に、写真を撮り始めた理由から撮影中に意識していること、影響を受けた人など、メールでさまざまな質問を投げかけた。彼の言葉をできるだけそのまま掲載するので、その率直な答えから彼の魅力をぜひ感じてほしい。

WWDジャパン(以下、WWD):生年月日は?

吉川然(以下、吉川):2002年7月3日です。日韓共催ワールドカップの年で、母が「生まれてくるのは決勝戦終わってからにしてね」と言ったのでゆっくりと生まれました。

WWD:写真を撮り始めたきっかけは?

吉川:やはり一番大きいきっかけは、父親がカメラマンだったことですかね。小さい頃から重いカメラを首に掛けたりして遊んでいましたが、本格的に撮り始めたのは7歳くらいからだったと思います。

WWD:写真は父親から教えてもらった?それとも独学?

吉川:露出やISO感度などを教えてもらった記憶はありますが、メガネや手を写り込ませるなど、いろいろな道具を使って撮るのは自分で考えて試しました。撮影方法に関しては独学です。

WWD:写真を撮る時に意識していることは?

吉川:キレイに撮ろうというのも意識していますが、今まで誰も撮ったことのないようなおもしろい写真を撮ろうというのを一番意識しています。いつもいい場所や使えそうなものがないかを探すなど、工夫を凝らすようにしています。

WWD:写真を撮りたいと思う瞬間は?

吉川:先ほどと同じですが、「おもしろい」とか「きれい」とか思った時です。しかし最近では、妹の希(のぞみ)のヘン顔なども撮りたいと思っています。妹は本当におもしろくて、撮りたいと思う瞬間をたくさん作ってくれます。

WWD:フィルムとデジタル、どちらで撮影することが多い?

吉川:“写ルンです”を使ったこともありますし、家にフィルムカメラもありますが、いつもデジタルカメラを使っています。

WWD:フィルム、デジタルなどのこだわりはある?

吉川:こだわりは特にありませんが、フィルムカメラは重くて使い方がよくわからないので、コンパクトデジタルカメラを使っています。今僕は持病で左手が動きづらいので、コンパクトカメラは軽くて使いやすいです。

WWD:普段はどんなカメラを使用している?

吉川:フジフイルム(FUJIFILM)の“FinePix XP200”です……。恥ずかしながら、この質問を受けて、初めて名前を調べました。このカメラの前までは父のお下がりばかりでしたが、初めて僕のために買ってくれたカメラで、大切にしています。防水機能があって、水中でも使用できるのが気に入ってます。

WWD:ミュージシャンの吉田省念さんのCDジャケットに写真が使用されたきっかけは? 

吉川:僕と通っている散髪屋さんが同じで、そこのご主人に紹介されて僕のことを知ったそうです。

WWD:撮影してみたい人は?

吉川:10年後の妹です。その妹からは、never young beachを撮影してほしいと言われています。

WWD:影響を受けた人やモノ(本、映画、音楽)などはある?

吉川:星野道夫さんです。著書の「長い旅の途中」や「アラスカへの旅」を読んで、僕もアラスカへ行って写真を撮りたいと思いました。しかし、今の僕にはかなり厳しいので、まずは北海道へ行く予定です。

WWD:昨年からネットで注目されるようになったが?

吉川:僕が注目されているなんて知りませんでした。でも雑誌に載ったりして、自分の写真に自信が持てるようになりました。しかし同時に「うまく撮らなければ」というプレッシャーがかかり、撮るのが少し怖いです。

WWD:将来の目標を教えてください。

吉川:これと決めずにいろいろな写真を撮りながら世界中を旅して、いろいろな風景をこの目とレンズで見てみたいです。

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