緊張のまま翌日を迎えた
確か就業規則では8時00分出社だったけど朝礼が7時45分からだった。
会社の言い分はこうだ8時は完全に仕事をはじめられる状態、だから事前に出社して準備を整え8時には業務が遂行できるように、こんな事だったと思うが、でもそれもとんでもない話で早い人は6時、遅くとも7時には出社しないと仕事がまともに進まない。だから始業時間30分前で余裕持って7時半に出社なんてしてるとそれはもう重役出勤なわけで、ここでも妙な歪を感じた。
入社初日に出社するとこれから長い付き合いになる1年先輩の大津さんが新入社員の方ですか、こちらですとその後の長い付き合いで一度も見せる事のない爽やかな笑顔で2階にあるロッカーまで案内してくれた。嫌だなぁ~このダサイ制服!観念して袖を通して下に行くと他の新入社員は既に出社しているらしく待っていた。
程なくして朝礼が始まり一人一人自己紹介していった。
不思議だ、同期の真新しい制服の集団を見ているときにはダサイとしか感じなかったが、先輩達の制服の着こなしを見ていると、なんか板についているというかちょっと油断するとカッコイイんじゃないかなんて感じるのだから不思議なものである。
リクルートスーツを着た集団は春頃には嫌という程みるが、やがて存在すら忘れてしまう。彼ら彼女らが消滅してしまうわけではない。あきらかにスーツに負けて着させられている彼らもやがて仕事を覚え始めた頃、ビジネスマンの戦闘服であるスーツを着こなす術を身に着けるのと同じようにこの先輩達もダサイ作業服を見事に着こなし浅黒い肌、逞しい体躯にはぴったりマッチしている。そして若干色落ちしたり生地が薄くなっている布地、背中と胸に赤く書かれている東京乳酪という文字の薄さが年輪を感じ只者ではない感じに一層の拍車をかけていた。
私もその後、背中の文字が完全に消えてしまう位、この会社にいる事になろうなんてこの時は本当に想像がつかなかった。
今後の俺の人生に色んな影響を与える先輩達との対面だ!
副所長は大貫さん皆と違うデザインの蝶ネクタイみたいなのが襟元にあしらわれている制服を着ていた。俺がダサいと感じた1個前のバージョンの制服だって後に判明する。小柄な小太りの人なんだけど、あ~この人、昔悪かったなって感じの人この人から直で仕事のイロハを教わりすごく可愛がってもらえた。
その1個下か2個下の渡辺さん色黒でオールバックの人、同郷で本当に長くお世話になったんだが、この人もキャラ濃かったなイケイケキャラで仕事もできるんだけど色んな意味でのポテンシャルは、この時は未知数だった
横田兄弟もおもしろかった兄貴と弟二人して入社して兄貴も昔、結構悪かったみたいだけど、弟のひろゆきさんはサーファーで天真爛漫というかおもしろい人だった若い頃の何かいけない事をしてた影響なのか、たまにボーと遠くを見ているようなところがあった。
でも面倒見のいい先輩だった。当時流行っていたテレクラに連れて行ってくれたのもこの人だ
そしてこの男を忘れてはならない。ミスター大塚、今はどうか知らないけど風俗と酒をこよなく愛する男、一見ぶっきらぼうだけど実はいい人、泉谷しげるみたいな感じかな?
わざとそんな自分を演出してる先輩。
そして一歩間違えるとヤクザな感じの秋山さん最初この人の助手席をやってたんだけど、すごい遠いコースに嫌気がさして途中で変えてもらっちゃった。あとは優しくて色々面倒みてくれた林さん。そして長い付き合いになる岩井さん、なんか3つ上なんだけど、地元にいる一応不良グループにいる、かわいい感じであんま怖くない先輩みたいな感じの人だった。そして岩井さんとタメの吉田さんに、末沢さんという末じいと呼ばれていた事務系社員の人もいたじじいと言っても多分34,5位で今の私より遥かに若かったと思う。
そしてのぼるさん今では本社の出世頭だ!
そして自分達の1個上、赤松、浅井、山の井、佐川、佐藤と言った面々、1個しか年が違わなかったから色々遊んだし悪い遊びも教わった。
今思い出しても皆、キャラが濃かった。