スコットランド人とガーナ人の夫婦写真、異人種結婚「揺るぎない」
英スコットランドの研究者がガーナ人の妻と撮った写真をソーシャルメディアに投稿し、異なる人種同士の結婚について、ソーシャルメディアで大きな反響を呼んでいる。
今月26日、スコットランドのエチオピア名誉領事ジョン・ストラザーズ教授がツイッターに、自分と妻の写真を投稿した。今年7月にスコットランドで開かれた女王の園遊会に参加した際のものだ。
写真には、スコットランドの民族衣装キルトを着たストラザーズ教授と、ガーナの民族衣装ケンテのドレスを着たジャスティーナさんが写っている。人種差別に対抗するメッセージも添えられた。
「共有したいと思って。私たちは40年以上、冷ややかな視線や私たちの関係を疑問視する言動にさらされてきた。『私たちはけっこう』とか、『その人が奥さん?』などと言われてきた」と、教授はツイートした。
「私たちは揺るがない! 人種差別と闘う最良の方法は、自分の人生を送り、堂々として、教育を続けることだ。#多様性」
人種が違う同士の結婚に関するストラザーズ教授の言葉は、大勢の共感を呼んだ。26日夜の投稿以来、31日早朝までに2万回以上リツイートされ、6万2000回以上「いいね」が押されている。
反響を受けてストラザーズ教授は、「とても心温まる反応で、身に余るものだ」とコメントした。
異人種同士のカップルや、複数の人種の人がいる家族は、特に強く反応した。米コネチカット州ロッキーヒル在住のマイケル・ブラウンさんは、ナイジェリア人の妻ケヒンデさんとの結婚式写真を投稿し、「本当にその通りだ。充実した幸せな生活を送ることが、憎悪への一番の武器だ」と書いた。
英ダラム在住のジェイ・スミスさんの祖父母の写真にも、温かい反応が寄せられた。スミスさんの祖父母はリバプールのトックステス地区に住んでいた。
スミスさんは「あなたたち2人を本当に尊敬している。僕のおばあちゃんは1950年代初め、家族から勘当されたんだ。ナイジェリア出身のおじいちゃんと結婚したから(祖母はアイルランドのメイヨー州出身)」と投稿。さらに、自分の祖母が「無知や偏狭より、愛を選んで、今に至る。#多様性」と書いた。
ジェフ・プライスさんは2010年、駐留していたナイジェリアの首都アブジャで妻と知り合った。プライスさん一家は現在、米カリフォルニア州サクラメントのエルドラドに住んでいる。
プライスさんはツイートでストラザーズ夫妻の勇気を称え、「僕たちは9年一緒にいるけど、少しも人種差別を経験していない。自慢じゃなくて、感謝しているんだ!」とコメントした。
「あなたたちのような人たちが、堂々として、教育を続け、多様性を実践したことで、僕たちに道を開いてくれた」。
ロンドン北部のウィルさんは家族写真を投稿し、ストラザーズ教授の投稿に「感動した」とコメントした。
ウィルさんはさらに「僕たちは17年一緒。#多様性こそが答えだ」と書いた。
(ロジーナ・シニ記者、BBCソーシャルニュース・チーム)
(英語記事 The professor, his wife and the photo everyone is talking about)