最近はトイレには女神様がいるようだが
当時を思い出しトイレにはセールスの神様もいるのではないか
と思った
当時東京乳酪の教えに
(人間の呼吸は)吸ったら吐き
食べたら出す
その一方だけだとうまくいかない
というか死んでしまう
呼吸も永遠に吸うだけでは死んでしまうし
同様に吐くだけでも死んでしまう
食べる事に関しても
食べ続けて排泄しなければ死んでしまうし
お通じが悪いと色んなところに身体の不調をきたす
人はとかく入るところには神経を使う
おしゃれなレストラン、おいしい料理、おいしい空間
本当は同じ位出す事も大切なのにそれは最低限でいいような
会社では私たちの生きていくために食事をして体の栄養を吸収し
最後のノコリカスをだすところだから
そこを大切にしなければならない
そう教わり
トイレ清掃は最重点実施項目のひとつでした
ここ最近は風水でどうのとか
ビジネス書の類でトイレ清掃で業績アップみたいな記事が紹介されていたりで
一般的ですが
当時若かった私はなんでここまでやらなければいけないんだと感じていました。
素手で便器を磨く(これガチですから)
小便器などは四角い受けのところを外して
汚くてすいません
たまった尿カスをきれいに落として
最後はマイセンの陶磁器ではないかと言う位ぴかぴかにして
ハーブティーでも注いで飲めるのではないかという位に仕上げます(笑)
会社から教わったのはきれいにしていれば
細かなところに気付く事ができると教わった
確かにきれいにしていくと汚いところが気付き普段感じない事が
感じる事ができる
会社では「気付く事は自分を築く」と教わった
トイレ清掃もただ闇雲に目に付いたところから掃除するんではなくて
より効率的かつ効果的にするにはどの順番でどんな道具をつかって、どのようにすればい
いかを考え、毎日同じ事を繰り返す事で色んな気付きがあり
今日はこうやったらこうだから明日はこうしてみようとか段取り力というものがあるなら
それを磨くにはすごく役に立つ訓練だと思う
職人の世界に段取り8分と言う言葉かあるが
段取りさえ完璧にすれば仕事の8割は終わったも当然
実際に他の仕事でも席を離れるときに、あそこまでものをとりに行くんだからこれもやっ
てしまおうとかそういう考え方が根付いていったように思います。
飲食店の世界にワンウェイスリージョブという言葉があり
フロアで仕事する場合1回歩き出したらお客様に料理をお届けする
下げ物を持ってくる、オーダーをとってくるetc
トイレをキレイにするだけではなくて
そういう感性も学べたような気がする
当時創業会長はこうも言っていた
社長室なり本社に来た人間に車を運転させると、その人間がこれまでどういう仕事を
してきたかわかると
確かに車の運転も信号のタイミングや車線変更、流れにのった運転や
危険を事前に察知して徐行したりセンスがでるような気がします
私の経験上、車の運転の下手な方は仕事もあまりのような・・・・
でもこれは経験値や日常的にハンドルを握っているかとかもありますからね
話が脱線しました。
トイレ清掃の話に戻ります
トイレ清掃は駅のトイレを清掃したり公園のトイレを清掃したりと社外もトイレ
清掃をはじめました
そして今度はお得意先やセールス先のトイレを清掃しろと
ライトバンにトイレ清掃用の作業服と帽子、そして脚立であったり雑巾やバケツその他の
入ったトイレ清掃道具セットを積んでお得意先でトイレ清掃させてくださいとお願いし
清掃してまわりました
ドン引きなところと、さすが乳酪さんとおっしゃって頂けるところ
両極端だったような気がします
別に
トイレ清掃やってまっせ~
みてみてここまでやってるんだから取引増やしてよ~
とかのパフォーマンスでやっている事も多少ならずともあったのかもしれないが
40を過ぎ管理職となった今、考えると
お得意様のトイレを清掃させて頂くことで日頃の感謝であったり
新たな気付きであったり
そういう事が何かいい新聞記事があったらあのお得意先の社長にお持ちしようとか
確か仕込みであのような食材を使っていたからもっといいこっちの食材を紹介しよう
とか街を歩いていて新たな店舗があったらそこのリーフレットを持っていって
この前こういう店をみつけましたよとかお知らせしようとか
お得意様のためになる事
お得意様を常に心から離さない
そういう気持ちが芽生えて
結果業績にも繋がっていったように思います。
でも
就職活動している学生さんに企業説明会で
車にトイレ清掃の道具を積んでお得意様のトイレを清掃します
これも業務の一環です
なんて言われたら
彼らの言う
ブラック企業確定なんだろうな?
人生経験を積むと
若い頃わからなかった事が
本当にわかってくる
私は心の底からそう思います。