「府政学習会」とは??
大阪府では、府政をご理解いただき、府庁をより身近に感じていただくため、府の庁舎や施設を見学するとともに、府の施策や取組みについて知っていただく「府政学習会」を実施しています。
今回は、大阪府民の森のひとつである「ちはや園地」で府政学習会を実施しましたので、当日の様子についてご紹介いたします。
「府政学習会 in ちはや園地」は11月23日(木曜日・祝日)に開催されました。
当日は大変気温が低く、外は霧がかっていて、あまり景色が見渡せない状況でのスタートとなりましたが、みなさんしっかりと防寒対策をして参加してくださいました。
まず、テーマ学習「知ろう・伝えよう おおさかの生物多様性~おおさかの森里川海~」について、大阪府立環境農林水産総合研究所の職員から、生物多様性についての説明がありました。
生物多様性とは、「様々な個性を持つたくさんの生物が、ほかの生物や環境とつながり合いながら存在すること」であり、たくさんの生物が、わたしたち人間の豊かな暮らしを支えてくれているというお話を聞きました。
わたしたちが生物多様性を守るためには、自然や生きものにふれたり、生きものを守るための活動に参加したり、エコマークがついた環境に優しい商品を選んで買うなど、日常でできることがたくさんあるそうです。
また、家で飼育している生物や別の場所でとってきた生物を放してしまうと、生物多様性を壊してしまう危険があるので、気を付けなければならないということも学びました。
テーマ学習のあとは星見台太陽観察と自然観察ガイドウォークに出かけました。府政学習会開始直後は霧がかかっており、太陽も雲の中に隠れてしまっていたので、太陽観察はできないかと思われましたが、なんと、見学に出かけるころには青空が見えはじめ、太陽が雲から出てきてくれました!
直接太陽を見られるように、星見台には2種類の専用フィルターがついており、晴れている日には太陽の黒点やプロミネンスを観察することができるとの説明がありました。今回、黒点は太陽活動が低調で観察できませんでしたが、プロミネンスの様子を観察することができ、太陽が活動しているようすをうかがうことができました。
▼太陽の黒点・プロミネンスとは?▼
⇒黒点・・・太陽磁場の影響で温度が低くなっているところ
プロミネンス・・・太陽の表面の濃いガスが噴出しているようす
太陽の自転やその活動のため、黒点の位置やプロミネンスの形は毎日変化しているため、いつ見ても以前とは違うようすを観察することができます。
また、別の望遠鏡では、奈良県高取町の壺阪寺観音像(天竺渡来大観音石像)を見ることができました。大阪府の千早赤阪村から、奈良県にある観音像が見えるなんて、驚きですね!(わかりにくいですが、下の写真の赤丸で囲んだ部分に像が見えました!)
星見台太陽観察が終わったあとは、自然観察ガイドウォークに出かけました。
ちはや園地には様々な種類の植物が生息しています。今回は、芽をつけたタラの木やしゃくなげのつぼみなど、植物が来年の葉や花の準備をしているようすがうかがえました。あたたかい時期には青々とした木々や鮮やかな花を楽しめますが、寒い時期だからこそ見られる植物の姿も貴重で、参加者のみなさんも興味津々で説明を聞いていました。
普段はじっくりと観察することの少ない植物も、詳しい説明を聞きながら観察することで新たな発見がたくさんありました。
【左:タラ/右:しゃくなげ】
そして、大阪府最高地点(標高1,053メートル)に到着です!
記念に写真撮影をして、植物を観察しながら会場へ戻り、今回の府政学習会も無事、終了となりました。
府政学習会に参加してみたいな~と思ってくださった方々に朗報です!
平成30年1月26日(金曜日)に「もっと知ろう!手話のことを学ぼう at 府政学習会」を、大阪府庁本館(大阪市中央区)で開催します!
大阪府が平成29年3月に制定した手話言語条例について学んでみませんか。あいさつなど簡単な手話表現が学べる「ミニ手話講座」も実施します!
以上、府政学習会レポートでした。
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