平手友梨奈。サイレントマジョリティー以後、 人々は時代や同世代の象徴として多くの事象を彼女に投影し続けた。 しかしその全てが必ずしも彼女の実像を正しく映し出していたのか? 数多くのアイドルのインタビューを手がけ、彼女たちの「本音」を引き出してきたライター・篠本634氏が鋭く切り込む。今「16歳の平手友梨奈」として、 率直な言葉で語った、衝撃の独占告白!

自分自身を車に例えたら?という問いに対する「自分ではブレーキかけれないです。(ハンドルを切って危険を回避したりは?)曲がれないと思います」という答えは、まさに現在の平手友梨奈を象徴する告白かもしれない。
そんな彼女が考える「現在地」、そして「10年後、26歳の平手友梨奈」とはーー?

*こちらは2018年1月1日(月)0時までの期間限定配信となります。

——さて、平手さんの現在地を知るインタビューですが、ちょっと視点を変えて。 現在、平手さんは、自分の武器ってなんだと思いますか? 

平手 ……大人に負けない、ってことだと思います。

——おぉ! でも、年齢的には、自分もいつか大人になってしまうじゃないですか。じゃあ、どんな大人になりたいですか?

平手 大人か......。そうですね......。中高生の気持ちがわかってあげられる大人になりたいです。

——それって、今の自分をわかってくれる人になりたいってことですかね。じゃあ、 もしタイムマシーンができて、 10年後の未来に行ったとしたら、 26歳の平手友梨奈は、 今の自分の気持ちをわかってくれますかね。 

 

平手 わからないけど......今の私がタイムマシンで来たときに、「大人になったね」って絶対に言われたくないですね。そういう26歳になっていたくないです。すごくショックを受けると思います。だから逆に言えば……私、新宮監督とTAKAHIRO先生が大好きなんですけど、そのふたりに「平手、大人になったね」なんて言われたら、もう死んじゃうと思う(笑)。

——死なないで下さい(笑)。じゃあなんて言われたいんですか? ​

平手 「相変わらずバカだね!」とか「変わんねぇなぁ」っていわれたいです。

——なるほど。......今回、平手さんの話を聞いていて、大人になるっていうのは「全体のことを考えて、ブレーキを踏んだり、 うまくハンドルを切ること」なんだって思いました。そういうバランスを取って、力をセーブしたり、妥協したりすることが大人になることなんだって。平手さんもいつかブレーキのかけ方を知るのかもしれませんね。

平手 やだ。……怖いこと言わないでくださいよ(笑)。

——いやいや、怖くないですよ(笑)。でも、『風に吹かれても』で「人生こんなもんでしょ」と楽しそうにはしゃいでいた平手さんも、 ある意味成長というか、「僕は嫌だ!」から次の世界へ歩き出したとも思えるんですよね。ちなみに、もう一度「自分の棺」に入りたいと思いますか?

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