HOME > レビュー > フォステクスの新世代ブックシェルフ「GX100BJ」を徹底評価。モニター的な音に中低域の力感が加わり音楽が楽しく聴ける
2017年12月30日/伊藤隆剛・Digi Fi編集部
2009年の初代「GX100」から「GX100 Limited」、「GX100MA」、「GX100Basic」とブラッシュアップを重ねてきたフォステクスGXシリーズの新世代モデルが今回取り上げる「GX100BJ」。純マグネシウム材の20mm径トゥイーターと、同社スピーカーを特徴づけるHR形状のアルミニウム合金材の100mm径ウーファーという構成は先代のままに、エンクロージャーに音響用の積層合板を使って国内生産にこだわったのがポイントだ。
今回は自宅に「GX100BJ」を持ち込み、デノンのプリメインアンプ「PMA-SA11」と組み合わせて試聴した。二世代前の「GX100MA」が、現在もデジファイ試聴室のリファレンスのひとつとして使われているが、「GX100BJ」では低域の量感と質感のアップがまず印象的だ。普段使っているハーベス「HL-Compact」に比べてエンクロージャーの容積は4分の1もないのに、6畳のリスニングルームが濃密な低域で満たされていくのが分かる(リアバスレフを壁面から30cmほど離して設置)。リン「Majik DS」でペンギン・カフェ「solaris -cornelius mix-」のハイレゾファイルを再生すると、ステレオ音場の中に緻密に配置された電子音の断片が淀みなく定位し、陰影感のある弦楽アンサンブルとのコントラストが浮き彫りにされる。
従来のモニター的な解像度の高さや空間表現の豊かさ、レスポンスの速さに中低域の濃密な力感が加わり、楽しく聴けるモデルに仕上がっている。
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Speaker System
FOSTEX
GX100BJ
¥138,000+税(ペア)
●型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
●使用ユニット:20mmリッジドーム型トゥイーター、100mmHRコーン型ウーファー
●クロスオーバー周波数:1.8kHz
●出力音圧レベル:82dB/W/m
●インピーダンス:6Ω
●寸法/質量:W160×H262×D231.5mm/5.4kg
【問合せ先】
フォステクスカンパニー
電話番号:042-545-6111
>>フォステクスのWEBページ
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