レコ大、今年は「賞の買収行為」自粛…乃木坂46受賞で「ドン」周防氏も了承済み
TBS放送センター
30日、年末恒例の「日本レコード大賞」が発表される。レコ大といえば、以前から賞の買収疑惑などが囁かれていたが、2016年のレコ大をめぐり、芸能事務所LDHが自社に所属する三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEに優秀作品賞を取らせるため、審査委員への“働きかけ”を1億円で芸能事務所バーニングプロダクションに依頼していたと「週刊文春」(文藝春秋)が報じ、一大騒動に発展した。
「これまでのレコ大で多額の金が動いていたことは事実です。審査委員には多くのマスコミ関係者が名を連ねていますが、今年こそは受賞させたいというアーティストを抱えるレコード会社が有力芸能事務所に金を渡し、その事務所がお抱えのマスコミに所属する審査委員を接待して投票させるというかたちが一般的。また、受賞者の選定にはバーニング社長の周防郁雄さんの意向が強く働いており、基本的に周防さんの了承なしに決まることはありません。ちなみに授賞式を放送するTBSも、必ず当日の授賞式に出席してくれるアーティストに受賞させるという条件を出していました」(芸能界関係者)
LDHによる買収工作が報じられた昨年のレコ大では、西野カナの『あなたの好きなところ』が優秀作品賞を受賞したが、同曲はオリコン年間シングルランキングでトップ100にも入っておらず、受賞に疑問を投げる声も多かった。
「昨年のレコ大では、LDHは論外として、AKBグループやエイベックスなど、いかにも何か裏で工作をしていると世間から勘ぐられそうな事務所のアーティストは内々で選考から外され、結果として消去法でそうした“しがらみ”のイメージが薄いソニー系のSME Recordsの西野カナが選ばれたのです。そうした事情もあり、西野は受賞式で一粒の涙をこぼすこともなく、淡々と受賞曲を歌い切ったことが業界内ではちょっとした話題になりました。ちなみに世間のイメージに反して、AKBグループは金で賞を買うようなことはなく、“賞を頂けるのであれば、ありがたく頂きます”という方針です」(週刊誌記者)
そんなレコ大だが、今年の審査はかなり“クリーン”に進められているという。
「さすがに今年は運営元も世論を気にして『不正行為はNG』という方針だったため、選考をめぐって大きな金が動くようなことはなかったようですが、審査員をはじめとする運営関係者の間では、すでに“優秀作品賞は乃木坂46で決まり”という空気です。10曲のノミネート曲のなかでセールス的にも人気的にも乃木坂46が突出しているので、当然といえば当然。若い視聴者を獲得したいTBSも“文句なし”という姿勢です。すでに周防さんも“了承済み”といわれていますが、もし本番でひっくり返るようなことが起これば、それこそ事件といえるでしょう」(レコ大の内情を知るマスコミ関係者)
クリーンになったとはいえ、「運営元の一部には、選考状況などに関する情報提供の見返りに、レコード会社に金をせびっているような不届き者もいるようだ」(同)という情報もあるが、いずれにせよ、どのアーティストが栄光を勝ち取るのか気になるところだ。
(文=編集部)