2017年もあと1日。今年もはてなブログでたくさんの文章に出会いました。そのなかでも、特に心に残っているエントリーを勝手にご紹介します。
ーー私は私でこの時この場所が照明の暗いところで本当によかったと心底思ったのでした。だって絶対に顔が真っ赤だったろうから。
ーー「あの人たちはパン食い競争に参加していて、僕たちはマラソンに参加している、ただそれだけ」
ーー15歳の自分が夢想した25歳の自分なら、こたつに入って彼氏とピザを食べながら新居のごみの分別方法をググったりはしなかったはずなのだ、絶対に。
ーー生徒会だったわたしは、同じく生徒会のメンバーとクーラーの効かないむんとした暑い部屋で顧問に呼び出されて待っていた。地味な女(私)、メガネ、メガネ、メガネのこの世で一番何も産まないカルテットである。
ーーでも、かつてはわたしの人生の中にもたしかにいたのだ、「ゆぅっくりしゃべる女の子」という種族が。
ーーそう思ったらとたんに、わたしは行ったこともない九州の外れの、公立小学校の老朽化した校舎の別館で『エルマーとりゅう』を読んでいた。あるいは陸上部の更衣室のロッカーから足早に立ち去ろうとミズノのシューズを乱暴に脱ごうとしていた。あるいは、あるいは。
ーーそれでも京都の街は私たちを許してくれる、森見登美彦作品のように大団円を迎えられるかどうかはわからないけども……。
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素敵な文章をたくさん読めて、インターネット最高、はてなブログ最高。2017年ありがとうございました!