■2017年秋アニメ総括

私的メモ。

ぶっちぎりトップ

• 宝石の国　くしくも今年の人気作がけものフレンズと宝石の国だった今年。3DCGアニメの特異点になったと後に語られるかもしれない。けもフレは人気は突発的でイレギュラーではあったが、宝石の国は大勢の制作陣によって丹念に練り込まれた末に結果を出した。CGアニメでないと表現できない演出や手描きアニメが何十年と積み重ねてきたノウハウとの融合が今後の日本アニメの主軸になるだろう。宝石たちの質感、ギャグとシリアスの絶妙なさじ加減。音響や演者の素晴らしさ。BGMもOP/EDも文句のつけようがない。原作が完結する目処が立ったら2期をお願いしたい。物語はここからが本番なのだから。

なかなか良かった

• 少女終末旅行　あまり乗れなかったのだが最終回の終末感はとても良かった。最後に島本須美さんを起用したのには少し驚かされた。島本須美ってだけでナウシカのような終末感を連想させる。
• ネト充のススメ　ベタと言えばそうだし一昔前のトレンディドラマ的ではあるんだけど、圧倒的能登力を堪能できたので良しとする。
• Just Because！　「月がきれい」とはまた別系統のリアル寄りの恋愛青春物をていねいにやり切った。作画がヘタレた話数もあって制作側の苦しさが伝わってくる所もあったけど、あの小宮が「デートに誘っていいですか？」に対する夏目の答えが「…だめ」というセリフのチョイスは抜群だった。

1話単位でとても良かった

• 3月のライオン　二階堂の想いを知って挑んだ新人王を奪取し、ひとりぼっちの修学旅行先に駆けつける桐山くん。大粒の涙を流すひなちゃん。この回は大変良かった。
• キノの旅 -the Beautiful World　11話の大人の国。リメイクだけどかつて少女役だった悠木碧がキノ役という狙ったキャスティングは素直に褒めたい。少女時代のキノと現在のキノを演じ分ける悠木碧の演技力が光った回。
• 血界戦線 ＆ BEYOND　10話。K.Kの授業参観日の回。子供達との掛け合い。任務と授業参観を何とか両立させようとするK.Kの涙ぐましい努力。ハートフルフルボッコファミリーバトルヒストリー。
• 魔法使いの嫁　12話。ちせが杖を授かりドラゴンと会話しエリアスの元へ火の鳥と化して帰っていく一連の流れはていねいに積み重ねてきた11話分の魅力をすべて注ぎ込んだ感じ。この回の原画がたった3人というのにも驚かされた。2クール目からの作画が少しお披露目されたが「劇場版かな？」という印象で目を疑った。引き続き期待する。
• つうかあ　11話。棚橋コーチに告白する前に玉砕して嫉妬からマン島レース優勝コンビに挑んで負ける回。きっちりしたレース描写が良かった。
• Fate/Apocrypha　22話。戦闘シーンの描写が凄まじい。動く動く。たまらないね。超絶作画。これを作画崩壊と言ってる人は作風の統一性を重視しているんだろう。
• DYNAMIC CHORD 1話。追いピアノという名言を生み出した迷作。おれは一体何を見せられているんだ……という困惑とやり場のない感情を引き出した伝説の回。

クソアニメも多かったが良作もそれなりに。まあまあ楽しめました。

ツイートシェア

Permalink | 記事への反応(1) | 11:05