17年ももう終わりです。毎年年末にやってる面白かったライトノベルを10作挙げていきたいとおもいます。
順位はではありません。
では早速以下より書いてきたいと思います。
1. キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った
キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った (ファミ通文庫)
- 作者: 比嘉智康,はっとりみつる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: 文庫
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比嘉智康カムバック。多重人格?の少年と多重人格?の少女の恋愛。人格毎のキャラの掛け合いもコミカルで面白い。また多重人格同士の恋愛ってのも新しさを感じた。何よりも微笑ましい二人?の恋愛からの切ないラスト。さすが比嘉智康。コミカルで面白いから切なさ溢れるまで比嘉智康の気持ち良い文章が紡いでいく。青春恋愛ラノベの中でもサイコーな一作でした。
2. ブギーポップダウトフル 不可抗力のラピットラン
ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力のラビット・ラン (電撃文庫)
- 作者: 上遠野浩平
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/09/09
- メディア: Kindle版
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ぶっちゃけするとこの作品つーかブギーポップ全体って事で。というのも今年に入ってからブギーポップにドはまりしてしまったから。ベパーミントの魔術師サイコー沈黙ピラミッド痺れる。ブギーポップシリーズ全体の中では本作は正直下位の面白さかなぁ。けれどもハバケンとクレナイネーチャンの頭脳戦とか、クレナイネーチャンの母性みてえなところとか面白いところは多々あった。大好きです。ブギーポップ。
3. 妹さえいればいい。 7
- 作者: 平坂読
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/05/18
- メディア: 文庫
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伊月の過去に何かしら大きく関わってたと前々から匂わせていた関ヶ原幽のエピソード。作品を作る事に対しては徹底的に色々な事を試し人気作家になった彼女の亡くなるまでのエピソードは熱い。ロックンロールを感じずにはいられない。そして悲しさもある。関ヶ原幽に関わったまさかの組み合わせの二人の大人の雰囲気もこれまた良い。そして肝心の主人公である伊月とカニさんの恋愛エピソードも合間にあって、上の悲しいロックンロールな過去を中和?させてるのもまた良い。
4. ひとりぼっちのソユーズ
ひとりぼっちのソユーズ 君と月と恋、ときどき猫のお話 (富士見L文庫)
- 作者: 七瀬夏扉,吉田健一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 文庫
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少年と少女が宇宙飛行士を目指す。SFと青春恋愛モノの傑作。少年少女時代の思春期溢れる不器用な関係から大人になったときのロマンス溢れる恋愛ドラマまで楽しめる。そして宇宙飛行士を目指すことへの挫折や葛藤、上手く行かない気持ちや相手の事をおもうための決意等の色々な感情の揺らめきが眩しい。とても綺麗で。そしてとても面白い作品でした。
5. 先生とそのお布団
- 作者: 石川博品
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/11/24
- メディア: Kindle版
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売れないライトノベル作家石川布団とその先生である猫の物語。作家モノの作品。これは石川布団の物語であって石川博品の物語でない。けれども全作品を追っている訳ではないくらいの好きの自分でも分かるくらいに重なるところがある。悲しい残酷な日々の物語。かと言って辛い苦しいだけの物語ではなく、猫である先生との掛け合いや細く繋がっている布団の人間関係に暖かみや優しさを感じさせられる。そこがどこか愛おしい物語。
6. 暇人同盟 友達いらない同盟2
- 作者: 園生凪,天三月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/02
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正直、単巻モノだと思ってたから続編が出たの少し驚いた。この気怠い感じと生っぽさある会話が気持ち良い。そんなヤツらでも一端にら愛だの恋だの上手くいかないだのいくだのをダルさの中でやっていて。何というかこの作家の文章も好きだし、この物語もとても好きなんだなと。
7. 平浦ファミリズム
- 作者: 遍柳一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/07/28
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マイノリティな家族の絆を描いた物語。だけれどもそんだけじゃなく他者との繋がりの大切さや主人公の成長描いていく。正直、読み始めたあたりでこんな感じのオチが着くのかな??と思ってた展開が1/3あたりでケリがついて、マジか!?まだまだページあると、思ってたらどんどんスケールが大きくなっていきめちゃくちゃエンタメしてる作品だった。そして綺麗にら物語が締まる。何かを考えさせられる作品なのかもしれない。けれども私はそれよりもエンタメってる面白さに痺れました。
8. 皇女の騎士
- 作者: やのゆい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/12/30
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異世界ファンタジーかと思ったら気づいたらスペオペみたいになってる!?と思ってる合間に恋愛や子育てさらには宿屋経営。そして最後は急に超スケールの物語に。シリアスもハートフルもラブコメも悲しい過去もロマンスも、笑いもある。何というか言葉に語弊があるのかもだけれどもど真ん中にライトノベルでど真ん中に面白い。といえば良いのか。とにかく要素だけあげれば、雑多に色んなものがあるけれどもそれを丁寧にまとめて一つの幹に繋げていくこの作品がとても面白い、大好きです。
9. EXMOD
- 作者: 神野オキナ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/01/27
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ザこんな感じの学園異能バトルが読みたかったって感じの作品。事故により輝かしい未来が失ったが目覚める異能。襲い来る敵。対峙。そして闇夜に消えてく。合間には、艶めかしさを感じさせる恋愛。主人公達の能力の目覚め。全体を通してあるダークな雰囲気。マジでこーゆーものが読みたかった!!て感じで自分のツボがガッツガッツ押された。
10. テスタメントシュピーゲル 3上下
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/01/28
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- 作者: 冲方丁,島田フミカネ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/01
- メディア: 文庫
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今まで一番面白いライトノベル。今までで一番好きなライトノベル。そしてここまで好きな作品に今後出会うことができるのか!?って思わせるライトノベル。冲方丁、最後のライトノベルは自分史上最高に面白いライトノベルでした。正直、面白さのピークはテスタメント2のすんごい絶望的な状況、フクザツに絡み合う戦況、それをもがく戦い抜くエピソードなのだけれども。シリーズ完結であるテスタメント3上は、主人公涼月がひたすら前を目指しそして仲間達が集結していくっていう勢いで物語が進み、対比するかのように下巻は静かに物語が閉じていった。それぞれの特甲児童達の因縁の決着、涼月とアゲハまわりの伏線の回収
は震えた。さらに特甲猟兵達の悲しい終わりやシリーズ通しての伏線の回収。絡み合ってた状況が静かに束ねられ一つ一つ静かに終わっていく。ラストの各特甲児童達のエピローグも鮮やかに終わりとても好き。超好き。大好き。最高のシリーズの最高の幕引きでした。リヒャルトトラクルはじめ敵側の勢力も魅力溢れていた。本当にありがとう。本当にありがとう、シュピーゲルシリーズ。最高でした。
以上、10作品になります。
今年は、正直全然読めなかったけれどもブギーポップシリーズにどハマるとかシュピーゲルシリーズ完結、合間にはグラスハートや暗闇にヤギを探してやナイトウォッチ等の過去作品に夢中になるとか、数は少ないけれども印象が強く残る作品はあった。逆に新作やシリーズ最新刊を追いかける頻度は減った。まぁ来年はどうなるか分からんけれどもライトノベルを全く読まないということは考えられないので。自分のペースで読んでけたらなと。そしてブログをやってけたらと。
ライトノベルのお話でした。
torune-netoru.hatenablog.com
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