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第476話 豚の呪縛
―――ケルヴィン邸・浴場
本当に何でこんな事になってしまったのか? 俺は今、デラミスではなく自分の屋敷にいる。更に言えば、屋敷の風呂場にいる。なぜ戻って来たのか? その理由を説明するには、バッケとの会話を紹介するしかあるまいて。
『決めた! アンジェがケルヴィンの心を掴むまで、アタシは何も喋らん!』
『は?』
『掴み取れ、既成事実!』
『は?』
以上である。いや、マジでだ。それっきりバッケは酒場から走り去って、どこかへ消えてしまったんだ。丸投げにもほどがある。そして、何気に飲み逃げである。アンジェと話をしようにも、顔を真っ赤にして俯くばかり。ただ、俺の袖を引っ張ってこの一言を呟く。
『せめて、ケルヴィンの屋敷で……』
『………』
俺、流石に察する。これはアレだ。アンジェとやる事をやるまで、バッケは姿を現さず、口を割らない腹積もりなんだろう。何という力尽くのお節介なんだろうか。店主の酒場を破壊されずに済んだのは僥倖だが、俺にとっては唐突な勝負所となってしまった。
今でこそアンジェは、手を握ったり抱き締めたりするのにも大分慣れてきている。しかし、そこに至るまでの道のりは遠く、ひたすらに険しいものだった。そろそろキスに挑戦できるだろうか? と、俺が思案していたところに、バッケがこんな事をぶっ込んでくれたのだ。やはり、S級冒険者にはろくな奴がいない……
で、俺が今何をしているのかというと、湯に浸かり身を清めているのである。体力を養っているのである。HPを回復させているのである。これは言葉数の少ないアンジェと何とか話し合い、講じた策の1つ。まあ、必要な行為なのだ。
「アンジェは先に風呂へ入ったから、もう待っている筈……」
ざぶんと、今一度気合いを入れて立ち上がる。
「―――行くか!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―――ケルヴィン邸・地下修練場
智慧の抱擁を纏い、黒杖ディザスターを携えて俺が向かった先は地下の修練場だ。修練場の広い空間では既にアンジェが待っていて、リオンとシルヴィアの模擬戦を見学していた。幸いセルジュ達は留守のようだが、やはりというか、アンジェは少しぎこちない雰囲気だ。おっと、リオンと目が合ってしまう。
「……むむっ」
軽く声を掛けようとして前に出ると、右手と右足が同時に出てしまった。どうやら、ぎこちないのは俺も一緒らしい。
「ケルにい~。急に戻って来たと思ったら、一体どうしたの? 何か変だよ? アンねえもどこかおかしいし……」
「何でもないよ。ちょっとほら、本番前の準備運動というか、この場で暴れてもらおうと思ってな」
「へ?」
「ん、アンジェ、何だか顔が赤い? 風邪?」
「さ、さっきまでお風呂に入ってたせいだよ、きっと! 全然全く、これっぽっちも何ともないから!」
「………?」
俺とアンジェが考えた策は単純明快。ここで思いっ切りバトッておいて、羞恥心から出てしまう凶器を今のうちに出してしまおう! というもの。 ……馬鹿にするかもしれないが、意外と効果はあると踏んでいる。
「ま、そんな訳だから、ちょっと修練場の一角を貸してくれ」
「ケルにいとアンねえが戦うの? わあ、フル装備だし、本気の戦いなんだね。僕とシルヴィーは観戦してるから、一角と言わずに全部使ってよ! ね、シルヴィー!」
「私は借りている方だし、問題ないよ。ん、楽しみ」
「そうか? なら、遠慮なく――― アンジェ?」
「な、何かな、ケルヴィン君? ちょっと今、戦闘準備中だから待っててねってわわっ!」
アンジェは自身の保管に収納していた道具を確認しているようだが、袖下からクナイや爆発物らしきものを大量に落としている。大丈夫、なんだろうか? なぜだか、俺とリオンを頻りに見ている気がするんだが……
「リオン、あれは何かの作戦?」
「んんー、そうなのかなぁ? 僕もあんな姿のアンねえ、初めて見るし……」
リオンやシルヴィアも不審に思い始めた。アンジェ、しっかりするんだ!
『うう、ライバルの中でまだなのは、たぶんリオンちゃんだけだよね…… でも、ケルヴィンはシスコンだしリオンちゃんはブラコンだしで、リオンちゃんが成人したら絶対に不味い。リオンちゃんは普段からケルヴィンとスキンシップ取ってるし、朝になんか、あんな、なんな―――』
『アンジェ! 念話が駄々漏れだぁーーー!』
俺は大急ぎでアンジェを担いで、その場から飛び出した。
「ケルにい!?」
「アンジェはやっぱり風邪だ! ちょっと寝かせてくる!」
「な、何だ、風邪かぁ…… アンねえ、目が虚ろだったから心配しちゃったよ~。エフィルねえにお粥作ってもらうね~」
「ん、お大事に」
よし、何とか誤魔化せたぞ! しかし俺、このままどこへ向かえば良いんだ!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―――アンジェの私室
走破中に俺の並列思考が導いた行先は、アンジェの部屋であった。リオン達にアンジェが風邪になったと言った手前、やはりここが最も自然だろうと思ったからである。アンジェを抱き抱えたまま扉を開け、行儀が悪いが今ばかりは足で閉めさせてもらう。
「ふー、ここまで来れば大丈夫かな。アンジェ、冷静になったか?」
「な、何とか……」
アンジェをベッドまで運んでやる。しかし、念話にまで影響を及ぼすとは思っていなかった。不幸中の幸いか、あの念話は俺にのみ発信したもので、リオン達には聞かれていない。まあ、中継役のクロトにのみは聞かれてしまっているが、クールなクロトは何も言わず、他言もしないだろう。
「「………」」
アンジェのベッドに2人して腰掛ける俺達、無言。そりゃそうだ。お互いに何となく察してしまっている。これからどうするべきなのかを―――
「で、だ。当初考えていた策は実施できなかったけどさ、いい加減俺も覚悟を決めようと思う」
「そう、だね…… うん、私から言い出した事だし、私もその、が、頑張る!」
「じゃ、暗器とか全部出してくれる?」
「………」
武装解除、大切。
―――がしゃんがしゃん。
修練場で相当の数の暗器を落としていた筈なのだが、アンジェの懐にはまだまだ夢の道具が詰まっていた。え、これいくつ入ってるの? 軽く山みたいになってるよ?
「衣服に仕込んでいたのは、これで全部。靴底のものは靴を脱げば問題ないし、後は両腕両足と―――」
―――がしゃんがしゃん。
まだまだ出てくる。凶器の山の隣にもう1つ山を形成。しかし、ダガーナイフ・カーネイジを大事そうに抱えたところで、アンジェの手が止まってしまった。どうやら、そいつが最後の得物になるらしい。アンジェはジッとカーネイジを見詰め続けている。
「私ね、転生してから今の今まで、身に付けた武器を全部手放した事がなかったんだ。いつ何が起こるか分からないし、そうやって解析者…… リオギルド長に育てられたから。ううん、違うかな。やっぱり怖いんだ」
「アンジェ?」
ポツリポツリと、言葉を紡ぐようにアンジェは話す。
「前の人生、本当にろくな事がなかった。いつ死ぬか分からないし、汚かったし、家畜みたいに扱われた。私、武器がないとね、思い出しちゃうの。あの時の光景が、あの時の痛みが……」
アンジェの瞳には涙があった。カーネイジを持つ手が震えている。
「転生して、憎かった奴を殺してさ、これで私は解放されると思ったんだ。誤魔化したり、強がってもみた。でも、やっぱり駄目みたい…… でも、それでもケルヴィンの事が好きなんだよ…… ごめん、ごめんなさい、私、私―――」
それ以上は喋らせまいと、アンジェの唇を口で塞ぐ。がちゃんと、アンジェがカーネイジを床に落とした。そして、俺達は―――
黒の召喚士、今年最後の投稿になります。
皆様、良いお年を!
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