年末のごあいさつで、今年のブログは締めようと思っていたのですが、どーしても気になって、書いてしまいました。
この記事を見て思ったんだけど、「怒り」について、個人の性格や気質としてとらえる人も多いのか…と、ちょっと悲しかった。
というのも、例えば、脳神経や精神的に問題のある人、認知症、加齢による脳機能の低下で怒りっぽくなる人もいて、「怒り」って、脳機能に問題がある場合の「症状」でもあるんです。私自身の体験や、ものの本で読んだ内容からすると、そういうケースもあると言いたいです。
バイオリニストの高嶋ちさ子さんも、自分はあまりに癇癪(かんしゃく)がひどく、かんしゃく用の漢方薬を飲んでいるとおっしゃっていました。
実は私自身も、かんしゃくではなく「怒り発作」という不思議な症状を持っています。私の場合は、子供時代に父親からひどい肉体的精神的虐待を受けていて、父親にぼこぼこに殴られたり、馬乗りになって首を絞められ場合に、キレて別人格になって反撃しないと、父親に殺される可能性があったということが原因だと自己分析しています。私は「怒り発作」が出た時はリスパダール、余りにひどい「怒り発作」が続いた際は即効性の高い液体状のリスパダールを飲んでいました。
何も起こってなくて、例えばテレビを見ていただけなのに、急に怒りが沸いてきて、その怒りが異常に強くて自分では止めることができず、枕を何回も殴ったりしてしまうことがあります。この状態、はたから見たらストレスを発散して本人は楽になっているのだろうと見えるかもしれませんが、枕を殴っている私自身は、この「根拠も理由もない怒り」が不愉快で苦しくてたまりません。枕を殴っている自分自身も大嫌いです。ですが、脳の何かが、それを命令しているらしく、自分で自分を制御できなくて、とてもとても苦しいのです。枕を殴っている最中も、すごくすごく苦しいです。これは体験した人でないと分からないのでしょうが。
今、考えれば、私の父親も祖母から肉体的精神的虐待を受けており、何も起こっていない、何の理由もないのに、突然父親が私の部屋に来て、私を罵倒したり、ボコボコに殴っていたのは、この「怒り発作」だったのだと思います。自分にこの症状が出てからは理解できるようになりました。でも、自分にこの症状が出るまでは、気づかず、ただただ、父親を憎んでいました。
過度の怒りが連続して続く人、突然、急に過度にキレる人は、脳の機能に何か問題がある可能性ものあるので、脳神経関係や、精神科関係の病院にかかることをおススメします。
あと、自分の力を示すために、意図的に横暴に振舞っているという確信が持てる相手は、私も苦手です。
◆年末のごあいさつ