更新日: 2017年12月15日(金)
海外の仮想通貨取引所を利用するメリット
仮想通貨取引所は日本だけでなく、世界各国に存在しています。
日本人の中に、海外の仮想通貨取引所を利用している人が多いです。
なぜ日本人が、日本国内より海外の取引所を利用しているのかというと、様々なメリットがあるからです。
主なメリットは、国内取引所にはない仮想通貨を扱っているとか、手数料が国内取引所より安いなどが挙げられます。
それだけでなく、操作方法も非常にシンプルなので、慣れた人は国内と海外の取引所をアービトラージなどして、利益を挙げています。
ちなみにアービトラージとは、価格差を利用して利益を上げる裁定取引で、FXなどにも使われる手法ですが、最近出始めたばかりの仮想通貨のほうが、若干ながら利益を上げやすいです。
アービトラージについての詳しい説明は省略しますが、主なメリットである仮想通貨と手数料について、解説いたします。
国内の取引所にはない仮想通貨を購入できる
日本国内の取引所で、多くの仮想通貨を取り扱っているのは、コインチェックです。
扱っている仮想通貨は14種類で、国内の取引所の中でも一番多いです。
しかし、海外の取引所は、14どころか100を超える仮想通貨を扱っています。
中には、0~1円という仮想通貨が多くあるので、買う場合は、リスクを最小限に抑えるため、分散して購入するとよいでしょう。
ただし、円では買えないので注意が必要です。
手数料が安い取引所が多い
国内と海外の取引所の手数料を比較しても、海外の取引所のほうが安い傾向にあります。
それだけでなく、仮想通貨の種類によって異なり、送金と受取にしても、取引所にもよりますが、手数料が発生します。
手数料が発生するのは、仮想通貨を購入するときです。
仮想通貨をパーセンテージで表記されているので、仮想通貨自体の価格が安ければ安いほど、手数料が安くなります。
ちなみに、入金手数料は無料(振込手数料はかかる)で、出金手数料は有料の取引所が多いです。
海外の仮想通貨取引所を選ぶポイント
海外の取引所の情報は、国内の取引所と比べて情報が少ないのが事実です。
海外の取引所を利用しようとしても、どこをポイントに選べばいいのかとわからない人が多いと言えます。
しかし、見るべきポイントはシンプルです。
基本的に見るのは、会社の信頼度や取引条件、そして国籍です。
なぜ国籍なのかというと、国のシステムが日本と違って異なり、場合によっては、国の介入の可能性があるからです。
比較的安定しているところの取引所を選んだ方が無難と言えるでしょう。
会社の信頼度
海外の仮想通貨取引所を利用するとき、信頼できるかどうかが重要になってきています。
なぜなら、お金を預けた後に倒産とハッキングの可能性が否定できないからです。
これらに関して言えば、日本も同じリスクを背負っていることになります。
海外の取引所に多額のお金に預けるのなら、見極めが必要です。
この記事に海外の取引所についての情報を掲載しますが、こちらで見極め、信頼あると判断した取引所のみとなっているので、ご安心ください。
取引の条件
注目してほしいのは、取引手数料です。
手数料についても説明しましたが、仮想通貨によって、手数料が異なることを知りましょう。
しかし、海外の取引所は手数料が安い傾向にあるので、比較しても大差はありません。
取引方法は共通しているので、好みやスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
0~1円の仮想通貨をひとつ選んで購入するとか、分散して複数購入とか、アービトラージで利益を上げるなど、様々です。
海外のおすすめ仮想通貨取引所ランキング・一覧
取引所名 | 国 | 取り扱い通貨数 | URL |
---|---|---|---|
Binance | 中国 | 約38種 | https://www.binance.com/ |
Bittrex | USA | 約200種 | https://bittrex.com/Home |
Bitfinex | 香港 | 約20種 | https://www.bitfinex.com/ |
HitBTC | 不明 | 約151種 | https://hitbtc.com/ |
Poloniex | USA | 約80種 | https://poloniex.com/ |
Crtptopia | ニュージーランド | 500種以上 | https://www.cryptopia.co.nz/Home |
Coinexchange | 不明 | 300種以上 | https://www.coinexchange.io/ |
KuCoin | 香港 | 約50種 | https://www.kucoin.com/ |
Liqui | ウクライナ | 約50種 | https://liqui.io/ |
Cointal | イギリス | 4種 | https://cointal.com/ |
Kraken | USA | 約16種 | https://www.kraken.com/ |
おすすめできる日本以外の取引所11をランキング形式で掲載いたします。
ただし、海外なのでリスクはあります。
日本もリスクはあるのですが、海外の取引所ほどではありません。
対応力が違うということです。
リスクを避けるためには、会社の信頼度や取引条件を見なければならないのですが、欲しい仮想通貨があるという理由だけで、記事に掲載されているおすすめの取引所の中から選んでもいいでしょう。
Binance
中国の取引所ですが、海外の取引所の中でも珍しく、日本語表記されている貴重な取引所です。
ただし、サポートセンターが日本語に対応していないなど、完全ではありません。
扱っている仮想通貨は約38種類で、多様性を持つのが特徴でもあります。
しかし、最近の中国は様々な規制を強化しているなどがあるため、このBinanceも規制の対象になるかどうか注目です。
Binanceを利用する際は注意しましょう。
Bittrex
アメリカの取引所で、特徴は扱っている仮想通貨は200種類という多さにあります。
英語表記のサイトで、日本語には対応していませんが、日本人利用者が多いというのも特徴のひとつです。
その200種類の中に、日本発の仮想通貨「モナコイン」が含まれています。
海外の取引所の中で、モナコインを扱っているのは珍しいことです。
しかし、2017年10月に、突如としてアカウント凍結が起きたという例があるので、利用の際は注意が必要です。
Bitfinex
香港の取引所ですが、特徴は扱っている仮想通貨の種類の数にあります。
仮想通貨の種類は約20種類と、海外の取引所の中でも少ないです。
登録方法については、メールアドレスとGoogleの二段階認証だけで済ますことが可能です。
過去にハッキング被害を何度も受けたことはありますが、セキュリティの強化を含めた堅実的な運営により、信頼度が向上しているので、問題なく利用できます。
HitBTC
国籍不明の仮想通貨の取引所です。
国籍不明という時点で、信頼度に不安を隠せない人はいますが、イギリスで登録しています。
加えて、堅実的に運営をしているので、信頼度は高いです。
扱っている仮想通貨は約151種類と多く、日本で扱っていない仮想通貨が豊富にあります。
ドルやユーロなどで購入できるようになっており、当然ながら日本円では購入できません。
ビットコインなど仮想通貨を送金して、購入する必要があります。
Poloniex
アメリカの取引所で、日本人の多くが利用しています。
特徴は、XENが購入可能な取引所だというところです。
しかし、現在はコインチェックなど、様々な取引所でも、XENを扱うようになっています。
もうひとつの特徴は、取り扱っている仮想通貨が約151種類あることです。
海外の取引所の中でも多く、それが理由で、多くの日本人が利用しています。
英語表記しかないのはデメリットですが、堅実的に運営しているので、信頼度は高いです。
Crtptopia
ニュージーランドの取引所ですが、その特徴は、取り扱う仮想通貨は500種類以上だということにあります。
加えて、ビットコインを送金するだけで、そのビットコインだけで、それらの仮想通貨を購入できるということです。
2段階認証を導入しているなど、セキュリティ対策は強固ですが、何度もハッキングされているという声もよく聞きます。
利用するときは、登録してすぐに2段階認証の設定を行うなど、ご自身の対策を万全にしましょう。
Coinexchange
Coinexchangeの国籍は不明なところがデメリットです。
加えて、本人確認が不要という時点で不透明感を隠せません。
本人確認がしなくていいというのがメリットですが、二段階認証が導入されているので、登録した直後に二段階認証を導入するとよいでしょう。
実は一攫千金が狙えるという評判を持つのが特徴です。
Coinexchangeが扱う仮想通貨は300種類以上で、その中にある0~1円の仮想通貨のどれかが急上昇するというものです。
ただし、リスクがあるので注意しましょう。
KuCoin
香港の取引所で、海外の取引所の中でも珍しく、完全ではありませんが、日本語が表記されています。
日本円が表記されているのも特徴のひとつです。
ただし、日本円の入金と出金はできないので注意しましょう。
扱う仮想通貨は約50種類で、本人確認と二段階認証を導入するなどして、セキュリティ対策を万全にしています。
ただし、中国の規制強化の対象に入る可能性があるというリスクに対する注意が必要です。
Liqui
ウクライナの取引所ですが、ビットコインのマネーロンダリングに利用されるケースが多いという残念な一面を持ちます。
しかし、ICO直後の仮想通貨を積極的に取り入れ、二段階認証を導入してセキュリティを強化するなどしています。
ただし、多額のお金を預けておくのはおすすめできません。
それでも、預けて仮想通貨に期待を持つ場合は、失っても問題ないくらいの額にするのが適切です。
英語表記しか対応していないので、ある程度の英語力が求められます。
Cointal
イギリスの取引所ですが、P2Pを導入した史上初の仮想通貨取引所です。
通常、仮想通貨は取引所を使って利用します。
しかし、CointalはP2Pのシステムを利用して、利用者同士が直接取引できるというサービスを持っています。
セキュリティ対策についても、電話認証と二段階認証の2つを採用しているので万全です。
扱っている仮想通貨は、BTC、ETH、LTC、XRPの4種類のみとなっています。
英語力がある人であれば、扱いやすい取引所でもあります。
Kraken
アメリカの取引所ですが、特徴は、完全な日本語表記に対応しているところです。
加えて、日本円の入金と出金が可能なので、海外の取引所でありながら、日本人に合わせたシステムを導入しているのが魅力です。
セキュリティ対策も万全で、信頼度と透明度が高い取引所でもあります。
海外の取引所で仮想通貨を始めたいという人にはおすすめです。
しかし、取り扱う仮想通貨は約16種類と、数が少ないのがデメリットです。
海外の仮想取引所を利用する際の注意点
海外の取引所を利用するときは、いくつか注意する必要があります。
具体的に挙げると、身分証明方法や購入方法、ある程度の英語ができないと利用しにくい、日本の取引所よりリスクが高いなどです。
リスクについては、説明に何度も触れているので省略いたします。
どのようにして注意していいのか、利用する前に準備する必要なものをどれくらい用意すればいいのかを中心に、解説していきます。
パスポートが必須
日本の取引所では、運転免許証や保険証や住基カードを本人確認の書類として利用しています。
しかし、海外の取引所では、パスポートを用意しなければなりません。
なぜなら、運転免許証といった書類だと、海外の取引所では本人確認の資料として認められないからです。
海外の取引所を利用したい、だけどパスポートがないという人は、都道府県の役場にある旅券課などに足を運び、パスポート発行の申請手続きをしましょう。
費用は、5年間有効で11,000円、10年間有効で16,000円となります。
円での購入はできない
日本円で仮想通貨を購入できるKrakenという例外を除いて、海外の取引所では、仮想通貨を日本円で購入することができません。
その国の通貨で購入する必要があります。
しかし、ビットコインを使って仮想通貨を購入することができます。
ビットコイン以外でも対応している海外の取引所はありますが、ビットコインであれば、ほとんど間違いないでしょう。
根拠は、ビットコインを扱っていない取引所は、存在しないことにあるからです。
日本の取引所口座が必要
日本円で仮想通貨が購入できない、購入するにはビットコインなどの仮想通貨が必要と説明しました。
どうすればいいのかというと、日本の取引所の口座開設から始めなければなりません。
なぜ、日本の取引所の口座が必要なのかというと、仮想通貨の送金システムを利用するためです。
そのシステムを使うことで、例え海外の取引所でも、受取用アドレスを知れば、送金することが可能だからです。
ちなみに、この方法を応用すれば、アービトラージという裁定取引を行うことができます。
すべて英語表記
海外の取引所はすべて、英語表記となっています。
ただし、BinanceやKuCoinやKraKenなど、一部の取引所は例外的に日本語表記が対応されています。
しかし、海外の取引所を利用するときは、ある程度の英語力が必要です。
日本の取引所は日本語で書かれているので、どのようにして使えばいいのかなどが書かれています。
海外の取引所だと、英語で表記されているので、その取引所を始めて利用するときは、英語が読めなければ利用しにくいというデメリットがあるということです。
何かのトラブルが起きてもすべて自己責任
日本の取引所は、日本の法律である仮想通貨法に則って、金融庁に登録されています。
なにかあった場合は、徹底したサポートを受けられるので、安心して利用することができます。
海外の取引所だと、なにかのトラブルが起きても、すべて自己責任です。
日本と同様に仮想通貨法に等しい法律を設けている国はありますが、外国人が利用する場合は、それ以上のリスクを背負うことになります。
トラブルを回避する、回避できないトラブルに見舞われた場合の対処方法は、必要以上にお金を置かないこと、放置しないことです。海外の取引所で利益を上げたのなら、こちらに戻す必要があります。
どうしても置いておきたい場合は、これぐらい損しても問題ないような額に抑えておきます。
そして利益を上げたならこちらに戻すという繰り返しの方法であれば、トラブルが起きても、最小限に抑えることに期待が持てるということです。