連続テレビ小説 わろてんか(73)「エッサッサ乙女組」[解][字][デ][再] 2017.12.25

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大正10年秋。
てんは島根におりました。
がいにとれたがね。
うん!
(てん)あっちょっと。
堪忍な。
安来旅館はこっちで合うてる?うん。
それ何?
(2人)どじょう!どじょう?姉ちゃんと一緒に捕まえたけんね。
へえ〜。
てんが向かうその先には…。
あら〜我を忘れて踊る藤吉が。
(藤吉)おお〜あい!・「出かける時の忘れ物」・「ひょいとつかむハンカチのように」・「心の中にすべり込む」・「いちばんちいさな魔法」・「泣いたり笑ったり」・「今日も歩き出す」・「ありがとうと言いたいあなたのために」・「ごめんねと言えない」・「あなたのために」・「ありがとうと言えるそのときのために」・「ごめんねと言えたあなたの心に」・「パレードはまわり続けてる」お話はてんが島根へと向かう数日前に戻ります。
「ごっそうさんでした」は?
(隼也)ごっそうさんでした!よろしゅうおあがりやす。
てんと藤吉の息子隼也は7歳になり…。
隼也これお弁当。
友達と仲よう先生の言う事よう聞いてしっかり勉強するんえ。
うん!「行ってまいります」。
行ってまいります!気ぃ付けてな。
あいつはホンマ鉄砲玉みたいやな。
誰かさんに似てますさかい何や心配やわ。
え?誰?北村笑店は会社の事務所を天満風鳥亭から南地風鳥亭に移し藤吉は代表取締役兼総席主に。
てんは取締役経理になっていました。
そして風太は大番頭すなわち総支配人として各寄席の席主を監督していました。
(風太)おい上本町。
へ…へえ。
先月の売り上げが落ち込んでんのはどういう訳や?へえこのごろ家族連れのお客さんが増えましてこむずかしい落語がちょっと…。
それなら曲芸や奇術を増やしてみるか。
その分京町堀に腕の立つ噺家回してもらえるよう総席主に相談してみるわ。
へえおおきに。
なあちゃんと自分のここで考えて売り上げ伸ばす努力しいや!
(一同)へえ。
ほな会議は終わりや。
お疲れさん!
(一同)へえお疲れさんでした!
(トキ)お楽。
(お楽)へえ。
おトキも出世しててんの経理を手伝っていました。
まあまあえらいご立派ですわ大番頭さん。
おう何やその険のある言い方。
そんなんやからいつまでも嫁のもらい手ないんや。
ほっといてえな。
なあなあきょうび化粧品もようなったらしいしおトキちゃんも口紅でも塗ってみたらどうや?あんたに言われとうないわ!この口〜!あんたらホンマ仲ええなぁ。
(2人)どこが!?こんなお多福と。
こんなひょっとこと。
何やとこらお前!ええから。
はよ仕事戻ってくれるか。
すんません。
すんまへん。
お前に言うてたで今。
汗ついたわあんたの。
痛いなもう!どいてや!何やもう!あっ業務妨害します総席主!クビにして下さい!クビにして下さいこいつ!
(藤吉)うるっさいわもう。

(拍手と歓声)
(歌子)かよわい女と不細工な男!
(笑い声)
(万丈目)え〜それでは二人してひとつ今日は何かやらして頂きましょう。
頂きましょう。
さあなんなと。
え〜ご陽気な方がよろしい?それともご陰気な方がよろしい?
(笑い声)ご陰気な芸をお見せしてどないすんねん!
(笑い声)そしたらひとつご陽気に。
うしろ面を。
うしろ面をさあ!お願いしま〜す。
(拍手と歓声)万丈目と歌子は夫婦息の合った掛け合いと万丈目お得意のうしろ面を生かした夫婦万歳で大阪中の人気者になっていました。
ちょっあんた。
ちょっあんた。
ちょっとあんた待たんかい!何やねんな今忙しいねんけど!あんたが前向いてどないすんねんな。
この子がちょっとてれ屋なもんで。
アホな事言いないな!面がてれますかいな。
アッハハハ!真面目にやりましょ。
やりましょ。
うしろ面をさあ!お願いします。
ヨッオイトナ!新聞見ました。
宅地開発大成功やったそうですね。
「華麗なる御曹司の挑戦」。
(お楽)「新時代の開拓者」。
さすが伊能様。
あの高級住宅地結婚したらあそこに住みたいわぁ。
(栞)それはどうも。
何やあれ。
お待たせしました。
すんまへん。
じゃあお楽。
へえ。
けどホンマすごいですなぁ。
今日はどないしはりました?藤吉はんなら今…。
今度の活動写真の完成披露パーティーの招待状をね。
力を入れて作った大作だ。
大きな話題になるだろう。
ああ!おおきに。
伊能さん?ああいや失礼。
おおきに。
じゃあパーティーで。
へえ。
お気を付けて。
伊能さん。
いや〜立志伝中の有名人がわざわざ何の用で?自分の作ったものを見てもらいたかったんだ。
そうですか。
まあ何でもよろしいですわ。
あの〜これからあんまり北村笑店に関わらんといてもらえますか。
すっかり北村笑店の用心棒だ。
いや〜伊能さんの会社は順調に金儲けして欲しいもん手に入れて調子ええやないですか。
なんもうちに来んでも。
確かに欲しいものは順調に手に入れてる。
ただ足りないものに気付いてしまったのかもしれない。
は?今活動写真は寄席の何倍いや何十倍も人を集めそれ自体が流行だ。
そこから生まれる笑いや感動に人は夢中になっている。
やがてその流行は寄席を飲み込んで滅ぼしてしまうかもしれない。
あまり真に受け過ぎないでくれ。
あくまで僕個人の考えだ。
じゃ。

(戸の開閉音)お帰りやす。
(イチ)お帰りやす。
ただいま戻りました。
どこ行ってたんや。
風太がおらんて捜しとったんやで。
すまんすまん。
神戸に行ってたんや。
神戸?ああ。
何しに?新しい仕掛けや。
一発ぶちかましてあの色男に思い知らせてやらんと。
色男?いやまあええ。
とにかく活動写真やレコードに負ける訳にはいかへん。
何や考えでもあるんか?ああ。
「安来節」や。
「安来節」?実はな若い娘が…。
「安来節」は島根県出雲地方安来に伝わる民謡です。
どじょうをすくう時の動きをまねた踊りが特徴的で当時人気を集め始めていました。
ホンマか。
ああ。
安来から本場の踊り手を連れてきたら大阪でもはやりまっせ!確かにやってみる価値はある。
おお。
島根ってそない遠いとこまで急に行かんでも。
乗り遅れたらアカンのや。
ちょっとの間留守にするさかい後の事頼むな。
ほな行ってまいります。
気ぃ付けて。
ホンマ鉄砲玉やわ。
その翌日の事でした。
・はい南地風鳥亭です。
おおてんか。
今すぐ誰かに金持たして安来によこしてくれ。
えっ藤吉はん?名古屋や東京の浅草からも商売敵が来てるんや。
こうなったらぎょうさん手付け払うたもん勝ちや。
・「今すぐ」言われても…風太も亀さんもアカンしほかに大金を持たせるんは…。
そやったらてんが持ってきてくれ。
うちですか?事は一刻を争うんや。
頼むはような。
あっちょっと!どないしはったんですか?ああトキ。
うちこれから島根に行かなアカンさかい悪いけど隼也の事頼まれてくれるか。
へえうちでお預かりしときます。
堪忍な急に。
頼むわ。
へえ。
という訳でお話は今日の冒頭に戻ります。

(「安来節」)こちらですけん。
失礼します。
アラエッサッサー!よいっおお〜。
(藤吉)よいしょ!エヤ!
(一同)アラエッサッサー!アラエッサッサー!藤吉はん…。
おおてん!びっくりしましたわ。
若い娘さんが着物の裾はだけて踊ってはるし。
藤吉はんも鼻の下伸ばして一緒に。
ちゃうちゃう。
お前何言うてんねん。
あれは一緒に踊って確かめてたんや。
確かめるて何をです?踊ってみて分かった。
「安来節」はオモロイ。
見てるこっちも一緒に踊りとうなるんや。
うん…確かにお祭りみたいで楽しそうでしたわ。
そやろ。
この金で若い踊り子らを雇うて大阪連れて帰る。
そやかて踊り子さんいうても芸人さんでも何でもない地元の娘さんですやろ?その素人くそうてうぶなとこがええんや。
明日踊りを見してもらう事にしたさかい誰を大阪連れてくか一緒に考えてくれ。
俺らが大阪で「安来節」をはやらすんや。
・「安来千軒」
(一同)アラエッサッサー!エヤ!2017/12/25(月) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 わろてんか(73)「エッサッサ乙女組」[解][字][デ][再]

藤吉(松坂桃李)は当時流行し始めていた安来節を北村笑店も取り入れたらどうかという風太(濱田岳)からの進言を受け、早速てん(葵わかな)と一緒に島根に旅立つ。

詳細情報
番組内容
北村笑店は傘下の寄席をどんどん増やし、所属芸人も200人を越える大所帯になっていた。藤吉(松坂桃李)が社長、てん(葵わかな)は経理責任者、風太(濱田岳)は全ての寄席を束ねる総支配人として忙しい毎日を送っている。伊能(高橋一生)から寄席の興行形態が古くさいままだと指摘された風太は、当時流行し始めていた安来節を北村笑店でも取り入れたらどうかと藤吉に進言する。興味を持った藤吉は、すぐに島根へ旅立った。
出演者
【出演】葵わかな,松坂桃李,濱田岳,徳永えり,枝元萌,藤井隆,高橋一生
原作・脚本
【作】吉田智子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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