高岡市コミュニティバス廃止へ
厳しい財政難に陥っている高岡市は、歳出抑制策の一環として、市の中心部で運行しているコミュニティバスを来年3月末で廃止する方針を決めました。
高岡市は、来年度の予算編成で約40億円の財源不足が見込まれており、財政健全化に向けて歳出を減らすための事業の見直しに取り組んでいます。
市は、その一環として、地元のバス会社に委託して中心部で運行しているコミュニティバス「こみち」を来年3月末で廃止する方針を決めました。
「こみち」は、住民の移動手段の確保と地域活性化に向けて平成13年から運行が始まり、今は、高岡駅前を起点に2つのルートで商店街や病院、それに市役所などを結んでいます。
しかし、市によりますと、利用者数は1便あたり平均で8人前後と伸び悩んでおり、今後も増加が見込めないということです。
コミュニティバスの廃止で、年間約4700万円の運行経費の削減につながるということで、市は今後、住民や国などに説明するとともに住民への支援策を検討することにしています。
高岡市総合交通課の上田浩樹課長は「利用者には大変申し訳ない。
不便になることがないよう市民と相談するなどして対応を考えたい」と話しています。