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石川漫画で七尾城 もっと知って 城サイトが制作、ネット公開
国史跡の七尾城跡(七尾市)や当主の能登畠山氏の歴史を広く知ってもらおうと、城専用サイトを運営する攻城団は七尾城の盛衰を紹介する漫画を制作し、インターネット上で公開を始めた。教材や観光客向けの活用も検討している。(松村真一郎) 漫画は全十六ページ。歴史の説明や登場人物の思いが盛り込まれており、子どもから大人まで楽しめる内容。城を大規模に改築した畠山義総(よしふさ)(一四九一~一五四五年)や、義総の周囲に集まった京都の文化人によって、七尾の城下町に貴族文化が普及した歴史などを解説している。 幼い当主を操り、好き放題に権力を握っていたというイメージで語られることが多い家臣の遊佐氏だが、漫画では城を守るために奮闘する姿が描かれている。 攻城団の滝田幸介副代表(44)は「遊佐氏が悪役だというイメージは、遊佐氏と対立した長氏一族が、時がたった江戸時代に書いた文献によってできたので、信ぴょう性に疑問がある」と話す。そのため、今回は平等な視点で当時の様子を描くように努めたという。 滝田さんは絵を担当した漫画家の大久保ヤマトさんとともに、十月に七尾城跡や七尾城史資料館で取材。二カ月半ほどかけて完成させた。同サイトでは上田城(長野県)などを同様に漫画で紹介している。 今後は漫画を冊子にまとめ、七尾市内の小学校に配布したり、七尾城跡で観光客に渡したりすることも考えている。滝田さんは「七尾城には貴族文化があったということなど、歴史について多くの人に知ってほしい」と期待する。 同サイトは「攻城団」で検索。 今、あなたにオススメ
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