アンケートの職業欄で疑問 「主婦=職業」扱いなのはおかしい?
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TBS系の人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が高視聴率をキープしている。
ドラマの内容として、森山みくり(演・新垣結衣)が専業主婦として、津崎平匡(演・星野源)に雇われるという「契約結婚」が話題となっている。
家事・育児を中心にしている専業主婦の仕事を年収に換算すると約300万円と言われているが、「職業」として認められているのだろうか。
■アンケートの職業欄に主婦と書く人に疑問
※画像は『発言小町』のスクリーンショット
読売新聞が運営する人気掲示板『発言小町』では、上記のトピックが話題を呼んでいた。トピ主は、仕事でアンケートの回収をしているという。
アンケートの職業欄に主婦のチェック項目がない場合、無職ではなく「その他の項目に主婦と書く人がいる」のだそう。トピ主は、「主婦は無職と書くべきではないか」と疑問に思っているようだ。
アンケートや申請書などで職業欄に主婦のチェック項目がない場合、なんと書くべきなのか。発言小町ユーザーが議論していたので、その一部を紹介したい。
「『無職』は単に収入が発生する職を持たないと言う意味ではなく、『社会に役割を持たない』と受け止めておられる方が多いだけだと思いますが。
なので、主婦は『役割』として記入されるだけだと思います。既に定年退職されてらっしゃる方も『無職』の記入をされない方が殆どでした。『年金生活者』『○○ボランティア会会員』などバリエーション豊かだったです」
公官庁でバイトをしていた人によると、無職と書く人は、全体の1割に満たなかったらしい。
また、国境を越えたアメリカで主婦は職業として認められていないのか、次のような投稿も。
「無職と書くか、空欄にしています。主婦は職業ではないと思っているからです。米在住ですが、でもたまにアメリカでの職業欄に『house mom』(主婦)と書くことがあります」
■「主婦=職業」として認めている人は9割
発言小町のトピックでは意見が割れることになったが、しらべぇ編集部でもこのテーマを調査してみたい。
全国20代〜60代の男女1,387名に「アンケートなどの職業欄に主婦と書くのはおかしい」と思っている人の割合を調べたところ、該当したのは約1割。
大多数の人は、主婦を立派な職業だと認めていることが判明した。
だが職業別の調査で「専業主婦(夫)」の人たちに着目すると、「アンケート欄に主婦と書くのはおかしい」と思っているのは10.9%だと明らかに。主婦の中には、「主婦は職業ではない」と認識している人も一定数いるようだ。
職業の三要素は経済性・社会性・個人性で成り立っている。その中の経済性では「収入を得て生計を支えること」といわれているが、「直接的にお金を稼ぐ=職業」という概念が少しずつ崩れているのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma 企画協力/発言小町)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,387名(有効回答数)