仮想通貨への興味が深まるにつれて、ビットコインやイーサリアムのようなメジャーな仮想通貨だけでなく、さまざまなアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)への興味が広がってきます。
しかしアルトコインのなかには実態が無く、開発も止まっているようなものがたくさん含まれています。
そうした詐欺的なコインではなく、今後利用が広がる可能性があり、ビットコインに対する一定の優位性も兼ね備えているコインが、投資対象としてはふさわしいでしょう。
ここではアルトコインのなかでも、金融機関の送金を効率化すると注目されているリップル(XRP、Ripplar)についてご紹介します。
実際に日経新聞などでも日本の大手都市銀行がリップルの技術
1.リップルが魅力的な理由
1)リップルの特徴
様々な種類の仮想通貨の中でリップルに特徴的なのは、銀行の送金システムを効率的にすることが可能な技術がだからです。
なぜ「安く送金できるのか」といえば、銀行間の送金の書類がなく、人もいらないので、事務コストが安くなるからなんですよね。
現在、国際間の送金では、複数の銀行をまたがって行う必要があったり、手数料やリフティングチャージなど様々なコストの負担が重いです。
リップルを使うことで、銀行の事務負担分をなくし、コストを押さえた送金を実現する可能性を秘めたもの、です
「既存の銀行システムに置き換わる可能性を秘めている」とすら表現する人もいます(銀行の役割は「国際間の送金」だけではないので、すべて置き換わるとはとても思えないですが・・・)。
イーサリアムはスマートコントラクトといわれる契約の履行に特化したプログラムを持っていますが、リップルは銀行の送金システムをそのままそっくり仮想通貨の世界に持ち込んだようになっています。
リップルのマイニングの報酬は、World Community Gridというガンの治療法を研究するプロジェクトチームから支払われています。
リップルを利用することでこのプロジェクトに資金を提供することになります。そのため、利用者はリップルを使うことで利便性を得ながらも、同時にガン研究にも資金を投じることができるので、公益性にも優れていると言えそうです。
2)リップルが利用される方向性
リップルは仮想通貨のみならず、円やドルと言った法定通貨やクレジットカードや電子マネーなどの取引台帳を一括にまとめた、ILPと呼ばれる壮大な構想の金銭取引システムの構築を目指しています。
このシステムの中で利用料として支払うことができるのがXRPと表記される仮想通貨です。
ビットコインは単純に異なる利用者間の金銭取引の媒介として利用されていただけでしたが、リップルでは現在の銀行を行っているような国境を超えた法定通貨の送金を可能にしています。
3)将来性
銀行システムを肩代わりすることを目標にシステム構築が行われているので、リップルの開発者は主にB to B ビジネスの分野で世界標準となることが予想されます。
日本では住信SBIネット銀行をはじめフィンテックに力を注ぐ銀行業界から注目を集めています。
最近では三菱東京UFJ銀行が、リップルを使用した国際金銭取引システムの開発に乗り出すことが話題を集めました。
今後も現存する銀行各社のリップルを使用したシステムへの乗り換えや開発が進むことが予想されています。
4)開発者
リップルの開発者は、Jed McCalebです。
この人は日本で有名な仮想通貨取引所であるMt.Gox社の創業者でした。
その後フィンテックのスタートアップOpenCoinに携わり、リップルの開発に取り組んでいるということです。
2.発行枚数と上限
1)発行枚数の上限は?
リップルの発行枚数は1000億XRPです。ビットコインとは異なり、現段階で全てのXRPは発行されています。
その大部分を前述のWorld Community Gridが保有しています。
2)半減期は?
リップルはマイニングがないので半減期という概念がありません。すべてのコインが既に発行されているから、ともいえます。
3.Etfで買うことはできる?
1)ETFとは
Exchange Traded Fundの英略です。日本語では上場投資信託と呼ばれます。
様々な種類の株式を買ってきて一つの経済指標に合わせて運用するものが投資信託です。この投資信託のうち市場で自由に売買できるものが上場投資信託です。
市場は誰もが安全に自由に株式やその他証券類を購入できるように法整備がなされています。従って何でも売っていいわけではなく、売り出す前に証券取引委員会などから審査を受けます。この審査では決算であったり今後の事業計画であったりを公表することになっています。
従ってこの厳しい審査は通ったETFは、市場で買う人にとってある程度信頼性のあるということが言えます。
2)仮想通貨でに関連するETF はあるの?
現在のところはありません。
いくつかの取引所でビットコインに関連する企業の銘柄のみを集めた投資信託を上場させる計画がありましたが、審査委員会からは審査保留ということで市場での売買は現在のところを実現していません。
しかしカナダなどではこのようなETFの 販売を許可するような流れも出ており、今後も注目が必要です。
3)リップルに関連ETFは出るの?
現在のところはありません。
まずは仮想通貨で最も有名なビットコインに関連するETFが市場で売買されるようになり一定の信頼を得てから、リップルに関連するに ETF も開発されるのではないでしょうか。
4.リップルの買い方は?どこの取引所がおすすめ?
リップルを日本円で取引しやすいのは、CoinCheck (コインチェック)が良いでしょう。
最大手のビットフライヤーは扱っていません。
コインチェックでの出勤手数料は0.15XRPです。
取引手数料自体は必要ありません。
ただ、コインチェックではユーザー(投資家)同士が直接取引する「取引所」ではなく、コインチェックが販売する「販売所」の形態となっています。そのため、価格については海外の取引所方式のより、不利な価格で売買せざるありません。
わたしも、直接取引所でリップルを買いたかったので、バイナンス(Binance)という仮想通貨取引所に口座を作りました。
5分程度で簡単に作れるのが良かったです。