2017.12.28 Thu posted at 16:30 JST
(CNN) シンガポールでは、教師は全員、国立教育学院(NIE)でトレーニングを受け、トップ層の卒業生たちが教師に選ばれる。
しかし、より重要なのは、シンガポールの教師たちが専門能力の開発に毎年100時間以上を費やしていることだと経済協力開発機構(OECD)の教育担当ディレクター、アンドレアス・シュライヒャー氏は指摘する。「(シンガポールでは)教師の訓練に莫大な投資が行われている」(同氏)
フィンランドでは、教員養成プログラムに参加できるだけでも名誉なことだ。全米経済教育協議会(NCEE)によると、フィンランドの教員養成プログラムは参加者を厳しく選別しており、申し込んだ学生のうち参加できるのは10人につきわずか1人の割合だという。
「フィンランドでは教師の定着率が非常に高く、訓練を受けた教師のおよそ9割が定年まで教職を続けるが、それも当然のことだ」(NECC)
シュライヒャー氏は、ランキング上位の国々には一つ共通点があると指摘。「教師の地位は給料ではなく、教師になることが知的に魅力的だということの結果として決まる面の方が大きい」と述べた。
OECDが35カ国を対象に作成した報告書によると、給料の高さという意味で教師になるのに最適な場所は欧州だ。例えばルクセンブルクでは、新任教員の給料は、多くの教師が一生のうちに目にする月給の額よりも多い。
ルクセンブルクに次いで高校教師の給与が高い国はスイスとドイツだ。高校教師に支給される給料額トップ10のうち6つは欧州でのものだ。
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