life

選挙に行かない男はダメ男!?乳幼児がいる一家庭の選挙当日

pixta_13187274_M

■前フリ長いです。

自分の一票だけで何かが変わるとは思っていませんが、選挙権は”義務”ではなく大切な”権利”。
「選挙権がない我が子たちの未来を決めるのは、親である自分の一票かもしれない」
先日2016年7月10日、休日の家族でのお出かけ前に参議院選挙の投票に向かう為、私は朝っぱらから嵐のようにお出かけ準備をしていました。

しかし子どもがいると、ちょっとした外出でも思うように進まないのが常。

娘が通う保育園のイベントに昼から参加する為、それまでにサクッと投票を済ませてから行くつもりでした。
ところが……、

「パンツを履かんかー!」
何べん言うても朝のトイレへ行ったまま、下半身フルオープンで三点倒立の練習をする3歳の娘と、

「まんまー!」
まんま=ゴハンならさっき食べたやん。絶賛つかまり立ち中の11か月の息子に脚を取られ身動きが取れないまま、

「ちょー、たまにはゆっくりトイレ行きたいねん。」
子ども達の身支度を手伝ってくれていたはずの夫は、私の雷が落ちることに怯えてコッソリと部屋を出て行く。
本日3回目のトイレ。一回のトイレに何十分もかけて、どんだけ長いウ〇コしてんねん。
こちとら(母は)子どもが産まれて以来、トイレは膀胱の限界まで我慢する日々だというのに。

一ミリも事は進んでいないのに、時間だけは無常に過ぎていきます。

最終的には、ラジオから流れる80年代ロックに合わせ0歳児を肩に担いで踊る夫と、その横で相変わらず下半身フルオープンでツイストする3歳児を、
「あははー、みんなダンスが上手やなぁー。」
笑いながらスマートフォンで動画を撮る私。

もう、誰かがしっかりしないと、この家族は永遠にお出かけできません。

「帰ってきてから行ったらえぇやん。」
のん気な夫に諭され、徒歩2分の投票所にすら行けないまま、遅刻ギリギリ滑り込みで保育園のイベントに参加しました。

イベントでは親子ともどもたっぷりと遊び、大満足の帰りの車中でした。

ふと気づくと夕暮れ時の我が家の駐車場。
自宅に着いた途端電池切れを起こした夫も含め、家族全員夢の中。

私が起きた気配で目を覚ました0歳児が歓喜の雄たけびを上げ、それにつられて目を覚ました3歳児、最後に起きだした夫はあくびをかみ殺しています。
選挙に行かねばと身支度をする私に夫が言います。

「選挙なんて…行かんでもえぇやん…、もう面倒くさいし…、ようわからへんけど…どこに入れても一緒やん…。」
元々投票所に行くことに乗り気ではなかった夫は、お昼寝が全うできなかったことも相まって、ネガティブ発言です。

「そんなん言わんと、夕方のお散歩や思ってちょっと行ってみよ。」
と強引に誘う私と、
「おしゃんぽ、いくー!」
”お散歩”のフレーズだけを聞きかじって喜ぶ3歳児と、
何だかよくわからないけど楽しそうだと、覚えたての拍手で賛成の意志を表示する0歳児に気おされ、一家でなんとか投票所での投票を済ませ帰宅したのですが…、

子ども達と夫が寝静まった深夜、ネットサーフィンする私に飛び込んできたのは、近頃保育園問題で度々コラムが話題になるNPO法人フローレンスの代表・駒崎弘樹氏の数年前のコラム
『選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由』
http://komazaki.seesaa.net/article/307791379.html

ほう。

■選挙に行かない男とは、なぜ付き合ってはいけないのか

駒崎氏によると、選挙に行かない男は

「選挙に行くのが面倒くさい」
→投票所のほとんどは自宅から15分以内のところ。休日にその15分以内のところに行くことすら面倒なのであれば、恐らく彼は自分の子どもをどこにも連れて行きはしない。

「どこに入れても同じだ」
→政党が各々掲げる公約は全く違うのに、それがわからないということは”小学5年生レベルの読解力もない”

「なんだかよくわからない」
→仕事をすればわからないことなどたくさんあるから勉強するはず。なんだかよくわからないのに勉強しないということは、”仕事のできないやつ”の可能性が高い。

「その日用事があるから」
→期日前投票という制度があるし、やり方はグーグルで調べられる。つまり彼はグーグルを使うことができない。インターネットを使えないやつに、職場における存在感はほぼゼロだ。

「政治家を信用していない」
→斜に構えることがかっこいいと勘違いした勉強不足。そういうことを言う人ほど、政治家についてよく知らない。政治家といっても多種多様なのに、レッテルだけで人を判断するマスメディアからの情報を鵜呑みにする人。

選挙とは社会の将来を決めることなのに選挙権を放棄する彼は、
「君にも子供たちの将来にも、本気では関心ないよ。
子ども達に良い教育や医療を与えなくても全然いいよ。」
と言っているに等しい。

と、まあ辛辣な。

あははー、これ、結婚する前に知りたかったわー。
今日夫が言うてたセリフまんまやん。
ほな、私、相手選び失敗したんかー。

と一瞬は思ったのです…が。

今回だけでなく選挙の度に
「面倒くさい」→子どもをどこにも連れて行かない
「よくわからない」→仕事のできないやつ
「どこに入れても同じだ」→小学5年生レベルの読解力もない
という夫、

確かに活字は苦手ではありますが、平日は寝るためだけに帰宅するような日々なのに愚痴もこぼさず仕事をし、鬼嫁(私)のご機嫌も伺いつつ、休日は子どもにまみれて悪戦苦闘する姿を見ていると……よう頑張ってんでぇ……。いや、特に鬼嫁(私)を見捨てずに相手してくれることが、もう、有り難すぎて足向けて寝られません。

そうはいっても子ども達の未来を決める選挙を、「面倒くさい」「よくわからない」で済ますのはもったいない。次の選挙は、一緒に勉強してから行きましょか。

文・桃山順子

今、あなたにオススメ