「つみたてNISA」で何に投資するか、ものすごーく悩んでいる方々へ
- 2017/12/27
- 22:09
2018年からはじまる「つみたてNISA」でどの投信に投資するか、ものすごーく悩んでいる方々がいらっしゃいますが、ひょっとして、事前に決めた銘柄に20年間投資し続けなければならないと勘違いしてませんか?
でも、20年の非課税期間のあいだに、「更に低コストで良い新投資信託が出てきたらどうしよう?」「他の投資信託が信託報酬を値下げして、自分のファンドが時代遅れになったらどうしよう?」という悩みを抱いているなら、杞憂だと思います。
積み立て投信は、随時変更できます。
なぜかネット上の情報にはあまり出ていませんが、積み立て商品は変更できます。
たとえば、事前に設定したA投信で「つみたてNISA」の運用をしていたとします。
3ヶ月後に、もっと良いB投信が出てきたら、それ以降をB投信に変更すればよいだけ。
1年後に、もっともっと良いC投信が出てきたら、それ以降をC投信に変更すればよいだけ。
10年後に、もっともっともっと良いD投信が出てきたら、それ以降をD投信に変更すればよいだけ。
過去に投資した分はそのままとなりますが、現在の運用コスト水準からいって、過去に投資した分もすべて売却してすべて乗り換えなければ、今後の運用が著しく「損」になるケースというのは、もはやあまりないコスト水準まできていると思います。
また、非課税枠は毎年40万円ずつ追加されていくので、たとえ1年目の非課税枠40万円は旧投信に投資したままで20年間運用することになったとしても、2年目の非課税枠40万円は新投信に設定すれば、そこから20年間はまるまる新投信のみで運用できます。3年目の非課税枠40万円は以下同文。
つまり、「つみたてNISA」開始前の現時点で、「20年後のことまで考慮して、それに耐えうる投信をいま選ばなくては!!」と力んででみても、それは考え過ぎだということです。その時々でベストと思われる投信を選んで積み立てていけばよいだけです。
投資している銘柄がだんだん増えていくことにはなりますが、発展途上の日本のインデックス投資環境において、それは自然なことです。わたしもNISA口座を含め、同じ資産クラスのなかで、過去から積み立ててきたたくさんの銘柄のインデックスファンドを今も保有しています。
アタリマエのことだと思う方が多いと思いますが、必要以上に力んで迷いに迷っている方々も散見されるので、確認の意味で記事にしてみました。
※上記の記事は私がメインで投資している楽天証券での「つみたてNISA」の場合です。他の金融機関も同じケースが多いと思われますが、すべての金融機関で確認したわけではないので、実際に投資される際にはご自身で直接金融機関にご確認願います。
<ご参考> 上記ネット証券は以下から口座開設できます(無料)
・楽天証券
- 関連記事
-
-
「つみたてNISA」で何に投資するか、ものすごーく悩んでいる方々へ 2017/12/27
-
「つみたてNISA」の非課税期間がなぜ「20年」なのかがよくわかるグラフ 2017/12/14
-
「ポートフォリオは100%株式でよい」「○○一本でよい」(○○は企業だったり国だったり)といった意見が出ていますが 2017/11/05
-
「つみたてNISA」を選ぶと、現行NISAで投資していた分のロールオーバーができなくなる!? 2017/10/16
-
NIKKEI STYLE に「つみたてNISA」検討中の投資家必見の良記事 2017/10/11
-