なぜ人殺しはいけないのか分かりません。 一人の人間を殺さなかったら、その人...

＞ なぜ人殺しはいけないのか分かりません。
人間の視点から見て、同胞が殺されること、自分が殺されるかもしれないということに対する恐怖があり、または怒りがあり、その感情が元になってその行為を蔑み阻止しようとするから、人間を殺すのは悪である、という風潮が生まれます。人の性によるものであり、何時の世も人の性が変わらぬ限り、これは変わりません。

＞人は地球になぜ必要なのでしょうか？何のためにいるのでしょうか。

そもそも、「地球」という溶岩の塊の表面が冷えた天体に自由意志はありません。
あるのは、その上にこびりついている大量の自律回路の自我のみです。
そして、それぞれの回路の分類されている基準は種であり、人間は人間のために生きる仕組みになっています。
他の生物もそうです。生命全体の事を考えて生きている生き物は一匹も居ません。みんなが自分が幸せになるために生きています。その結果競争が起こり、生命が進化していきます。


＞生物は平等じゃない、人間が地球で一番死んではいけない生物。
人間の視点から見れば、そういうことになります。
他の視点があるなら、その視点から見た思想がまたあるのでしょう。しかし、人間が幸せになるには不要なものです。

＞それなのになぜ人間が死ぬ事は他の生物が死ぬ事より駄目なのですか？
この答えは簡単です。この文章を読む人間全てが人間であり、人間はそもそも自分の幸せのために生きるようにできています。世界管理システムではなく、ただ単に自分が生き延びるためだけに生まれてきた生き物なのです。人間からみて、自分の幸せに対し最も効率を発揮する考え方が、自分の利益のために行動する、であり、その結果として人間が最高であるという思想にたどり着きます。
そして、そもそも生命回路に価値はありません。
生命は自分が滅ぼされないために必至に命を繋ぐただの哀れな自律行動ユニットでしかありません。
高尚なものではなく、ただの自分で動く機械でしか無い。
価値は、自我が付与するものであり、それ自体がそもそも優先順位でもあります。
例えば、銀貨と金貨が一枚ずつ落ちていて、どちらか一枚しか拾えないとします。
どちらを拾うのが正解でしょうか？金貨です。
なぜですか？それは、金貨のほうが自分にとって存在価値が大きいからです。これが、生き物に対しても言えます。
価値など、所詮はこのようなものであり、全てが主観なのです。命の価値など、自分から見て利用価値の無い命はそもそも紙切れも同然なのです。これは他の全ての生き物にも言えることです。
生命は、他人を思いやるために生きているのではありません。他人を蹴落とし利用して自分の種を世界に広めるために生きているのです。

補足に対して
生き物の単位の数が最も優先されるべきことであり、生命全体の幸せが最高の価値を持つ、という思想の下であれば、
そういう考え方が正しいと言えます。
しかし、ここは人間の世界であり、人間のための世の中です。
そのような思想は存在しませんし、命の価値というのも、「可哀想」というような本質の伴わない感情が暴走したものです。
平和な都市圏で生きる市民には、そもそも野生の営みなど興味がなく、命の価値というものがインフレしています。
それは、命の危機にさらされることがなく、絶対的な安全の下望めば何でも手に入る文明社会で生きていれば、命そのものに対して真剣に考える機会がそもそもなく、また、社会的な不利益に繋がる犯罪などの引き金になる可能性のあると考えられている命の価値を認めず、愛語感情に溺れない考え方に対する批判も相まって、社会全体が命の価値が大切だ、罪のない命に対して何を罪深いことをと大合唱しているのです。
そもそも、人間が文明を捨てない限り、野生の世界にさらされることはありませんし、そのような安全な世界で本当の意味で命の価値というものに対して考える必要もまた無く、そもそも本気で考えても居ない愛語感情が最大の価値を持つ、言葉は通じなくても家族だとか同じ星に住む仲間（失笑）だとか言う綺麗事を垂れ流していても何ら不都合なことには成り得ないという状況があり、それに社会が甘えているんです。
社会が云うような命の価値というものはそもそもありませんし、生き物に絶対的価値はありませんし、人間が人間以上に大切にする生き物も、世界のどこにも居ないのも事実です。