「努力しても成績が伸びない子」の残念な習慣

「頑張っても伸びない」に親子とも悲鳴

コツコツと勉強を頑張っていても成果が出ないのはなぜでしょうか(写真:sasaki106 / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

小5の女の子がいる母親です。中学受験を考えているため、塾に通っています。うちの子は、勉強が好きなほうではないですが、比較的努力家でコツコツと勉強するほうです。しかし、コツコツと勉強して頑張っているにもかかわらず、なかなか結果に表れません。結果に表れるどころか、下がっているようにさえ思います。そのうち結果が出るから大丈夫だよと言っているのですが、本人も心配しているようです。私もだんだん心配になりご相談と思い、ご連絡しました。努力をしても報われないなんて考えたくありませんが、どのように子どもに対応したらよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
(仮名:藤森さん)

なぜコツコツ努力をしても報われないのか

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努力をされるお子さんのようですね。それはとてもすばらしいことです。通常、勉強は嫌々ながらやるか、言われないとやらないという子が多い中で、コツコツと努力をする子ということは、今後が楽しみですね。

しかし、藤森さんがご心配になっているとおり、実は、コツコツ努力をしても成果が出ないことがあるのです。筆者はこれを「努力逆転の法則」と呼んでいます。つまり、努力すればするほど、成果・成功から遠ざかっていくという恐ろしい法則なのです。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。通常は、コツコツと努力をすれば成果が出ると思いますよね。というより、「そう思いたい」というのが正しいように思いますが。しかし、現実はそうは甘くはないのです。
今回はこのメカニズムについてお話ししましょう。

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  • 清左衛門d0dc113d4338
    個人的な考えでは、①親の行動や考え方が学習的。②親が学習することや本を読むことから逃げない。③親子間のコミュニケーションがしっかりとれている。④どの年齢のときでもある程度、しっかりと本を読ませている。⑤睡眠時間が年相応にとれている。⑥数字の管理が上手にできる(時間も含めて)。⑦親子で一緒に、テレビのニュースを見て会話をしたり、新聞を読み聞かせて一緒に考えたりする。

    この7つが10歳までにある程度できるかどうかが重要だと思っています。
    up43
    down13
    2017/12/28 07:46
  • b8b747ef9f34
    清左衛門さんの考えは基本的に合っているとおもいます。
    7つの中でどれを一番重視すべきか問われたなら、私は親子間のコミュニケーションだと答えます。
    これが出来る家庭は他の項目も達成出来ると思いますし、逆にこれが出来ない家庭は仮に他の項目で出来ることがあってもお子様には伝わらないでしょう。

    親が「教育ママ」であっても、親子間のコミュニケーションが無ければお子様は勉強をやらされるだけになってしまい、成績が伸びるようにはならないでしょう。そんなお子様を沢山見てきたからこそ分かりますが。
    up21
    down1
    2017/12/28 08:05
  • だるまん9399a11b8b75
    二児の子育てをほぼ卒業した父親です。記事の内容は妥当だと思います。また、親子のコミュニケーションを重視するコメントもその通りでしょう。
    ただし、少し申し添えたいことがあります。それは、子供の性格や成長具合は、個人差が大きいことです。特に小学生高学年は、マセている子供ほど成績が上がる傾向があると思います。多分、誰にでも、目の前がぱぁーと開けて、物事が繋がって見えてくる、勉学の面白さに気づく時期があるのでしょう。当方の子供たちは奥手で、高校の高学年や大学2年になってそういう時期がきました。
    ですから、親は慌てず焦らず失望せず、ゆったり長期的に構えて、子供たちの勉学性格を知ることに務め、できれば一緒に楽しんで勉強に併走する(結果は二の次にして)ことが大切なのではないかと思います。
    up12
    down0
    2017/12/28 10:35
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