フェミニズムは社会制度上の女性差別を批判してきたがもう一つ別軸の大きな批判対象がある。 それが、セクシュアリティに関する分野、とりわけ女性の性の商品化である。 これらの女性の性の商品化を女性への人権侵害として批判してきた。 理論自体はまともであると思う。それを同じ基準で男性や少年にも適用する限りは。 日本で放置されているもう一つの学問上の男性差別は 性の商品化や性的搾取である。少年や男性に対しての。 具体的に言えば、BL(という異性愛者の女が書いて少年や男性を搾取するポルノ) ジャニーズなどの実際の人間を性の商品化したもの、悪質なもので有名なのはこの二つだが、 派生はいくらでもあると考えてほしい。 問題は、フェミニズムはミスコンテストから始まり、ポルノ、女性アイドルなど異性による偶像化 を女性差別として、性の商品化や人権侵害、性的搾取そして最終的には性犯罪(特にポルノなどに言われる)とずっと学問上、言われてきた。日本でもそうだと思うし、西洋でもそうだ。 現在、アメリカでおそらく事実上最も権力を持っているフェミニストの一人キャサリン・マッキノンは ポルノは完全に女性差別だから完全に禁止派だ。※ポルノと言っても児童ポルノじゃなく、いわゆる成人向けのポルノ全般のこと。(児童ポルノはそもそも児童の人権があるため論外。ただし実際は男児ポルノは日本でも海外でもフェミニストは女児ポルノほど取り締まらないため、実は結果として男児ポルノの被害は放置、触れられないこともある。) ちなみにアメリカの情勢を少し話しておくとキャサリン・マッキノンは日本には存在しない階級だが、 名誉教授を超えた名誉教授のポジションにいる。これは国(ホワイトハウス)が必要と認めた学者がもらえる名誉教授や大学教授より上の地位で、あらゆる大学での講義が可能になる、大学ではなく国に雇われた名誉教授だ。アメリカではこの役職は全学問領域含めてわずか2名しかいない。 その一人がキャサリン・マッキノンだが、もう一人も実はフェミニストで両方フェミニストである。 このもう一人のフェミニストはセックスワーカーの自由などの売春の自由化(当然ポルノの自由化)の派閥である。これらのフェミニストが「どちらが女性のためになるのか」と論争してるのが、今の現状で、 ここでは男性の人権の観点がないのは注目しなければならない。それは後に関わってくる。 この論争は俺の見たとこと、まずキャサリン・マッキノンの勝ちだろう。おそらくこのままの流れでいけば、あと10-20年以内でポルノと呼ばれる雑誌は女性への性の商品化だから人権侵害として 存在を規制する、という流れになると思っている。 自分はフェミニズムのマッキノンたちの性の商品化理論は別に正しいと思っている。性の商品化や性的搾取がそれをやられている性別にとっては不快なのは当たり前だし、それらが差別として糾弾されていくのはやむをえんだろうと思う。(対象にする側のセクシュアリティにおいては必要であっても。)ただし男性の性の商品化や性的搾取も同じように人権侵害と扱うのならば。 それならば男女平等である。 基本的に、国内のフェミニズムは性の商品化の理論において西洋のフェミニストの理論批判をそのまま、女の性の商品化「ミスコンしかり」「女性アイドルしかり」「ポルノしかり」を批判している。女性の人権にあれらがプラスにはたらくと言うフェミはいない(いたとしてもねじれた理論になる)。 問題は、日本の場合、アメリカでは気付かなかったが、男性に対するミスコンと同じような異性による性の商品化であるジャニーズなどのアイドル、またさまざまな少女漫画、レディースコミックにおける「男性の 身体の性の商品化」そして近年表に上がって海外でも児童ポルノとしても男性への性的搾取としても有名になりつつあるBLという異性愛者の女のポルノジャンルである。 ポイントはこのすべて男性に対する性的搾取や性の商品化であるにも関わらず、女性の性の商品化を あれほどまで批判してきたフェミニストは見て見ぬふりをしているのだ。いや、最悪、片手で女性の性の商品化やobjectificationは悪質な差別と批判し、男性に対する性の商品化を見て搾取している可能性があるのだ。こんなもの女性の性の商品化が人権侵害に当たる一方で男性を性の商品化して何も感じないのは男性に人権があると思っていないからに過ぎない。 さらに日本ではやっと今年とうとう男性へのレイプが認められるように法律が変わり、男性への性犯罪 や性犯罪被害者に対する認識やケアができるようになっていく向かうべきだが、 正直男性の身体に対する性的搾取や性の商品化、ポルノは今まで批判を全くしていない異常な状態で 買っている女は無批判の状態であった。 同じ行為を行っている男は例えばポルノを見たり、ミスコンを見たり、女性アイドルなどを見たりする男性は常にジェンダーの学問の中で叩かれ批判されてきた(男性自体は気付いてない人もいるだろうが) ところが、同等の人権侵害をやりながら女の性的搾取者たちは実際は批判されてきていなかった。 ご存知の通り、基本フェミニズムは男性への人権侵害には声を上げないから。つまりこれらはマスキュリズムがやっていくしかない。少年や男性への性犯罪の防止は世界的なマスキュリズムのアジェンダではあるが、それの延長戦上にある男性や少年への性の商品化、性的搾取はきちっと批判し、人権侵害の点から(またはセクシズムの点から)批判していかなくてはならない。 女がポルノで搾取されて傷つくのに、男はポルノで搾取されて傷つかないわけはないのだ。 女性がミスコンやアイドルで男に性的に商品化されて嫌な思いをするのに、 男性がアイドルや「イケメン」などの言葉も含まれるがでミスコンとほぼ同じ機能持つような性の商品化 をされて嫌な思いをしないわけないのだ。 マスキュリズムの目的はこれらをジェンダーの学術上の男性の人権侵害の形として批判し、 女性への性の商品化と同基準で取り締まっていくことにある。 女性へのレイプと同じように男性へのレイプを扱うように。 例えば、俺が上智大学のミスコンを批判したフェミニストに驚きあきれたのは上智大学の周りの看板は ジャニーズなどの完全に言い訳の効かない男性への性の商品化があふれていた。そしていわゆる女性への性の商品化(例えば女アイドルなどの広告はゼロであった)。この状況で、性の商品化の理論で「女性だけが性の商品化されている、女性差別の社会である」などどう考えても男性を同じ人権のある人間とみていないのだろう。それか男性への性の商品化があまりにも日常的になり過ぎていてその差別性に自分がやっている側のときは気付かないか。 ちなみに2014年頃、自分が東京のマスコミが集まる一番の広告スポットで、どれくらい男女の性の商品化に差があるのか(そして男性への商品化は放置されているか)調べたかったので渋谷、麻生、などの広告が多い地域を回って数えたが、そのときは(30男対2女)くらいであった。これらはいわゆる異性による性の商品化で女は女アイドルが二つほどあるだけで、残り30近く、性の商品化であるアイドルなどは 男を性の商品化して搾取し、女が買い手のものであった。 重要な点を繰り返そう。女性が女性の性の商品化、ミスコンや女アイドル、水着(これもミスコンに含む) そして究極的にはポルノグラフティで商品化されることが女性への人権侵害で、女性差別にもなる。 それは事実だろう。事実だという確信があるからフェミニズムは批判しているのだ。 そして同じ人間である男も男性の性の商品化、男アイドルや絵などでの性の商品化、ポルノグラフティで商品化されることは男性は同じくらい人権を傷つけられる、男性差別なのだ。 当然だが。 これらをどちらも批判してなくしてくならば賛成であるし、そうでなくてはならない。 (完全にはなくせないならば、どちらも同程度の量の性の商品化までしか許さないべきだ、しかしいずれにせよ異性の目に入らないよう減らしていく流れになるだろう)。 まあ、こちらは結局フェミニズムに合わせることになると思うが。 日本でのポルノの議論を見ていて思うことは、女の性の商品化のみを批判するフェミニストはもちろんのこと、それに反対する男側にも、両方から大事な視点が抜け落ちている。 それは性の商品化されたり性的搾取される男性の人権、そしてそれはすべての男性の人権である。 男性の性の商品化を男性の人権の観点から批判し、なくしていくという観点がない限りそれはどこまでいっても男性差別的なものでしかない。 マスキュリズムはこの先、男性の性犯罪の防止や性的搾取にも(今も)取り組んでいるが、 おそらく性の商品化レベルに取り組むのはもう少し先になる。何しろ現状は男性へのレイプや少年へのレイプが犯罪であるということとそのケアをしている段階なのだ。 日本は、西洋に比べると、男性に対するレイプはまだ件数は暗数が不明な状態だが、 性の商品化などの人権侵害は西洋に比べてもあからさまに多い。もちろんそれは日本が男女両方性の商品化が、なぜか多いのかもしれないが、女の性の商品化は常にフェミニズムが批判しているし、規制を結果としてかけている。男性はそれがされていないため、男性は性の商品化で傷つけられつつ、その十分の1程の ミスコンやら女アイドルやらの性の商品化で(もしかしたら、そうでないと信じているが)買い手かもしれないフェミニスト(男性を性の商品化して搾取しているものをフェミニストに入れていいのかは疑問だが)に批判をされているいびつな状態だ。 いずれにせよ、学問的にジェンダーの領域で男性の性の商品化、性的搾取は批判していなくてはならない。 男性側はその視点を身に着けてほしい。 目指すべきは男性も女性もポルノやアイドルで性の商品化をされたり、搾取されない世界だ。isn't it? |
翻訳家 マスキュリズム >