ここ数年続く人工知能(AI:Artificial Intelligence)ブームのさらなる拡大と、仮想通貨(VC:Virtual Currency)や仮想現実(VR、AR、MRなど)といった「仮想」へと向かう潮流の加速について、少し考えてみました。
※ あまり面白くありませんので、ご注意ください。
人工知能はオオカミか?
20XX年、人間の仕事が人工知能(AI)に取って代わられる、と言われています。
ただ、言説ばかりが先走りしており、そのように言う人を「オオカミ少年」と揶揄する向きも出てきています。
実際にオオカミが現れるかどうかは誰にも分かりませんが、少なくとも現在の人工知能の枠組みでは、現れるとしても「子オオカミ」ぐらいと考えるのが妥当です。
取って代わられるのは主に非創造的な知的生産の分野であり、人間がなすべき仕事はたくさん残ると考えられます(逆に、人工知能との関係で、人間にしかできない仕事が増えることも予想されます)。
不要になる人間
それでも、少なくとも一部の仕事は人工知能に取って代わられるでしょうし、実際、そのような兆候が世界中で見られます。
その場合、人工知能というプラットフォーム上で「躍らせる側」か「踊らされる側」か、どちらに立つかで必然的に格差が生じます(知的生産に近い分野か遠い分野か、などにも依るでしょうね)。
その場合、ベーシックインカム(BI : Basic Income)の導入がかなり現実味を帯びてくるはずです。ベーシックインカム(BI)とは、生活に必要な最低限の現金を政府が全国民に支給する仕組みです。
ベーシックインカムがあれば、たとえ働かなくても、お金の心配なく好きなことをしながら、最低限の生活を送ることができます。そう、働く必要がないのです。
働く必要がないということは、搾取されることもないわけです。
その代わり、少なくとも「労働」という点では、「不要な人間」になるわけです(「搾取されないが、必要ともされない」という世界が何色に見えるかは、人それぞれです)。
そして、不要になったら、暇つぶしの方法や遊びを考えねばなりません。
仮想〇〇の可能性
昔から人間は、スポーツにしろ、ゲーム(将棋や囲碁なども含む)にしろ、宗教にしろ、いろんな暇つぶし(遊び)を編み出してきました。
そして、それらは立派な仕事(職業)となってきました。
極端な見方をすると、世にあるすべての仕事(職業)が暇つぶし(遊び)と言えるかもしれません。ただ単に生きるため、生きる意味を見出すため(あるいは、生きる意味を考えなくて済むように)、たくさんの仕事(職業)を生み出してきたのです。
これらはほぼすべて、人間が勝手に作ったルールに則って行われます。スポーツもゲームも宗教も、ビジネスも。自然法則など関係ありません。
その点では、「架空」であり「仮想的」である、と言えます。
仮想通貨の潮流
そして現在、世間(のごく一部?)で大ブームとなっている仮想通貨(VC)です。
ここでは仮想通貨のことを詳しく書きませんが、ひと昔前の「不動産ブーム」と同じように、「ブーム」が「ブーム」を呼んでさらに大きな「ブーム」となる、要は「バブル」なわけです。
ただ、不動産であれば、たとえば「土地」という有限の「価値」があるため、そこに「本源的価値」を見出すことができるのに対して、仮想通貨には、本源的価値がありません。と、どこかのお偉いさんも仰っています。マイニングで有限性を担保していますが、それは単なる「仕組み」です。ビットコインが依然として主流ではあるものの、ブロックチェーン技術を使って次々と新しい仮想通貨が登場していることが、「本源的価値の無さ」の現れではないかと思います。
※ 柔軟な決済や低コストな海外送金といった「利用価値」はあります。
そんな仮想通貨は、ふつうの商売と同じようなものです。次に流行りそうなモノや、人が集まりそうな場所(次に流行りそうな仮想通貨)に先回りして、儲かれば「勝ち」というわけです。インフルエンサー(世間に影響を及ぼす人)であれば、マイナーな仮想通貨に先回りして、「こっちの水は甘いよ~」と喧伝することにより、先行者利益を確保することができます。早い者勝ちのゲームです。
仮想通貨は「人ころがし」に決定
不動産の場合は、有限的価値のある「土地」を安く買って高く売る「土地ころがし」が儲け方の基本です。
では、本源的価値がないと言われている仮想通貨は、何を転がしているのでしょうか?
本源的価値がないものを先に入手した人が、その値をつり上げて、後からやってきた人に高く売ることが基本ですから、「人ころがし」とボクは勝手に決めています。
「人ころがし」と考えるなら、情報に強いか弱いかで勝者と敗者が分かれることになります。その点、「仮想通貨 ブログ」で検索して上位に出てくる「情報強者(らしき人)」からの情報に「情報弱者(らしき人)」が乗っかってしまいがちな仕組みが少々気になります。
仮想通貨とブログの関係
長々と訳の分からないことを書いていますが、このようなブログも、仮想通貨と特に変わらないですよね。
特に、検索流入やバズを狙うブログでは、次に流行りそうなモノやサービス、情報に先回りして先行者利益を得ようとするわけですから、仮想通貨と同じであり、1つの商売でもあります。
ということは、ブログや SNS で「人ころがし」できる人は、仮想通貨にも向いているかもしれませんし、逆に、ブログや SNS が不得手の人は、仮想通貨をやっても上手くいかないような気がします(確率の問題で、必ずしもそうとは限らないでしょうが)。
というわけで、あまり人に見られないブログをやっているボクも、「センスなし」ということになり、仮想通貨はやらない方がよさそうですので、指をくわえながら、仮想通貨という「遊び」を自粛しています。
「仮想」との関わり方
最近の仮想通貨や仮想現実(VR、AR、MR)の盛り上がりを見ていると、やがて人工知能(AI)に仕事を奪われ、ベーシックインカム(BI)を受け取るようになった時の「暇つぶし・遊び」を懸命に準備している段階のような気がしてきます。
ボク自身、仕事やプライベートで「仮想」のお世話になることが多々あります。
でも、オオカミが本当にやってくるのか、親オオカミが来るのか、子オオカミが来るのか、誰にも分かりません。
ですので、あまりに早くから暇つぶしや遊びにハマり過ぎて、ベーシックインカムをもらう前に「不要な人間」になってしまうことのないよう、十分に注意したいところです。