こんにちは。山本みつ湖です。
今回は第三子妊娠後期のことを思い出して書きたいと思います。
第三子妊娠当時、長男は年中、次男は2歳で未就園児。私は高齢出産で、体力の衰えもあり、始終疲れていました。
次男は遊びたい盛りで、自己主張も激しい年頃。
毎日兄の登園時に砂場セットを持って出かけ、長男を送った後公園に直行し2時間ほど公園遊び。その後買い物、帰宅、お昼ご飯を済ませて次男のお昼寝、そしてベビーカーを押しながら長男のお迎え。
大抵帰り道に次男は元気一杯に目を覚まし、元気に走り出したりして、あちこちに散らばる兄弟を無傷で連れて帰るのはなかなか大変で、家に着く頃には、もう疲れに疲れて身動きも取れないほどでした。
疲れて余裕がなくなると、ついつい子どもたちに対して冷たくなってしまい、後から反省する日々・・・。
妊娠中で体がきついとは言え、このままでは子どもたちも自分も、どんどんしんどくなる・・・。でも、どうしたらいいのかわからない。
何か助けが欲しくて図書館で手当たり次第に借りた育児本の中に「子どもに触れましょう」という言葉を見つけました。「頭だけで考えず、もっと素朴に、子どもに触れてみましょう」と書かれていたのです。
ちょうどこの時次男が反抗することが多く手を焼いていました。私ももっと余裕を持って次男の言葉を聞いてあげられれば良かったのですが、つい反射的に「だめ」「後で」と否定的な言葉ばかりを返してしまっていました。
この日も「公園に行きたい」という次男に、「さっき行ったやろ!」と言ってしまい、次男を泣かせてしまいました。ハッと、本で読んだ「体に触れましょう」という言葉を思い出し、「ちょっとこっちに来てお母さんの膝に座って」と次男を呼びました。きつく言ってしまったことを謝り、「ちょっと触らせてな」と声をかけて次男の背中をさすると、次男はすぐに落ち着き、そしてまた私の気持ちも穏やかになって行ったのです。
この「さするとお互いに落ち着く」という体験はとても良かったです。
自分の言動を変えることは難しいし、ましてや子どもの行動を変えることはとてもできないけれど、さすることならいつでもできる。「あ、衝突しそう」という時に、「こっちにきてくれる?」と呼んで子供の背中をゆっくりさすると、お互いに驚くほど素直になれました。
第三子を出産後も、私たちはこの「背中をさする」にとても助けられて来ました。次男は現在小2ですが、喧嘩の後などは未だにちょっとさすらせてもらって仲直りすることがあります。
喧嘩はしないほうがいいのでしょうけれど、やっぱりなかなか難しい。
今度は喧嘩しそうになったら、そうなる前に背中に飛びついてさすってみようかなと思います。
著者:山本みつ湖
年齢:40代
子どもの年齢:9歳、8歳、4歳
滋賀県在住の40代主婦。3児の母。
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