ラズパイと合わせても1万円以下

スマートスピーカーは自作できる! 3千円で買える「Google AIY Voice Kit」レビュー

海上 忍

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2017年12月27日
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スマートスピーカーは自作できる!

口頭で命令できる「スマートスピーカー」が人気だが、それがどのようなしくみで動作するかはあまり話題になっていない。

定型的な言い回しをいくつか覚えれば誰でも利用できるデバイスだから、"難しいこと"は知らないままでもいいだろう。しかし、自分好みのデザインでスマートスピーカーを作りあげることができるとしたら? 当然、話は変わってくるはずだ。

ここに紹介する「Google AIY Voice Kit」は、名刺サイズのシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi 3」と組み合わせてスマートスピーカーを構築できるセミキット。Raspberry Pi 3に搭載する拡張ボード(HAT)とスピーカーユニット、段ボール製の本体ケース、ボタンや配線類で構成され、日本では3千円台前半で販売されている。

Google AIY Voice Kit

Google AIY Voice Kitの内容物

Google AIY Voice Kitは、AI関連ハードウェアの自作を支援すべくGoogleがスタートさせた「AIY(AI Yourself)プロジェクト」の第1弾製品であり、最初は英国で雑誌の付録(The MagPi Magazine 57号)として提供された。それが瞬く間に完売となり、急ぎ増産されたものがようやく日本にも出回ってきたところだ。

付属の拡張ボード(HAT)とマイクユニット

スマートスピーカーの製作にはGoogle AIY Voice Kitのほか、Raspberry Pi 3(5千円台)とmicroSDカード(千円以下)、そして電源(micro-Bケーブルで出力可能なUSB ACアダプタまたはバッテリー)が必要になる。電源は容量により価格差があるため別枠としても、1万円以下の初期投資でスマートスピーカーを自作できる計算だ。

Google AIY Voice Kitを組み立てる

梱包を解くと、型抜きされた薄手の段ボールが2点と、拡張ボードやスピーカーユニットが目に入る。取扱説明書の代わりにThe MagPi Magazineの別冊が添付され、その手順に従い組み立てれば"スマートスピーカー"ができあがるという寸法だ。

細かいことを気にしなくても組み立てられる

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