現職のままシリコンバレーに赴任する

電撃的な展開により会社からシリコンバレーのラボへの異動を命じられた。現職のまま任期付き(恐らく2年)の赴任となる。

オフィスはパロアルトだが家賃が高く到底住めないのでサンマテオとかその辺りに安アパートを借りることになると思う。何ひとつ分からないのでどうかご指導賜りたい。

 

それから東京の家を完全に引き払う予定なのでドジョウの里親を探している。もし助けてやっても良いという方は本エントリの一番最後までスクロールしていただければ幸いである。

 

経緯

12月も半ばになろうという頃、突然すごいエライ人に呼び出されてパロアルト赴任に興味はないか訊かれた。ちょうど失意のどん底だったので「行きたいです!」と答えた。翌週経営会議で承認されてそのまま内示となった。スピード感!

 

葛藤

ただここからウジウジとナメクジのように悩むことになる。

ラボといっても技術者の赴任は弊社初とのことだ。当然プログラマは僕しかいない。業務内容は

  • 新規事業の発掘およびそれに関わる技術調査、助言
  • プロトタイピング
  • 現地企業との共同研究、連携

等と聞いている。プログラミングをしている時間はざっと50%以下になるそうだ。必要な英語力や交渉力もプログラマとして求められるそれとは別次元のものになる。

 

2017年は僕にとっては確変状態みたいな年で信じがたいほど多くのチャンスがあった。

モバイルアプリバブルの最末期。34歳。恐らくキャリアの絶頂。2年後同じような好条件で引き合いのある可能性の方が低いのだ。そんな状況で内資企業の、プログラミングを主としない業務に2年間を費やして良いのだろうか?

 

ビッグボス

赴任先で二人三脚でやっていく予定のボスが一時帰国したので面談した。次のような失礼千万な問いを率直に投げかけた。

 

「僕は元々アメリカに行きたかったので2年後任期が切れたときにそのまま別の会社に転職しちゃって帰ってこないかも知れないです。そんな男をわざわざ行かせますか?」

 

「うーんそんじゃあさ、新規事業がうまくいきすぎて現地にジョイントベンチャーでも設立してそこの社長になって帰れないぐらいのところを目標にしない?君だって2年間ずっと受け身で言われたことだけをやって終わるつもりはないだろう?」

 

このひと言に震えるほど感動した。必ずこの2年間で会社に利益をもたらすのだと誓った。僕は身勝手な人間だったと反省した。プログラムを書くとか書かないとかではなく、どこに居て何をしようが自分の向き合い方次第で僕自身もきっと成長することができる。

 

キャリア感

2017年は30代前半最後の年であり自分のキャリアについて深く考えさせられた。僕はスタートがどん底*1だったのでこの10年とにかく這い上がるだけだった。

ようやく「これがプログラミングの世界か」とその入口に立った頃、こりゃ大学からちゃんとビジョンを持って然るべき教育を受けてきた連中と今から素手で殴り合うのは得策じゃないかも知れんとちょっと考え始めた。別に自分のプログラマとしてのキャリアを諦めた訳ではなくステータス振り分けの問題で、要するに三国志許チョを知力に振るのは無駄な努力ってもんなので、僕はもうわずかにしか残っていないパラメータを僕を最も輝かせる方向に賭けるしかないのである。

そのひとつとしてビジネスデベロップメント力をこの2年で養うのはきっと悪くない選択だと信じたい。どの道止まっている時間はない。いのち短し歩けよ中年!

 

ドジョウの里親を募集しています

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東京の家を引き払う予定で色々調べたが米国まで生体を持ち込むのが法的にもロジスティクス的にも著しく困難であることが分かったのでドジョウの引き取り手を探しています。内訳は次の通りです。

  • マドジョウ * 2
  • シマドジョウ * 1
  • ミナミヌマエビ * 3
  • ヒメタニシ * 3
  • ヒメダカ * 6

水槽、LEDライト、外掛けフィルター、水交換ポンプ、バケツ、予備の川砂、予備の餌等あります。

引き取りはこれらまとめて1セットです。引き取って育ててくださる方は @fushiroyama までDMください。DMはフォロー関係になくとも送受信できるよう解放しています。東京23区内は僕が車で直接お届けできます。もし直接引き取り*2に来てくださった方には技術書が2冊買える程度のAmazonギフト券を寸志として贈らせてください。

*1:大学を中退して京都の小さなスタートアップで5年を過ごしその後無職になって色々あって今に至る。この話はまたどこかで。

*2:東京都江東区