jw_tg_今回はジョニーウォーカーの新作、トリプルグレーン アメリカンオーク10年を飲んでみます。

このトリプルグレーン アメリカンオーク10年とは、ジョニーウォーカーを手がけるディアジオが新たに手がける数量限定のシリーズ、ブレンダーズバッチのNo.3にあたります。
  • No.1:レッドライフィニッシュ
  • No.2:バーボンカスク&ライフィニッシュ
  • No.3:トリプルグレーン アメリカンオーク10年
  • No.4:ワインカスクブレンド
これらシリーズは、地域ごとに好まれるであろうブレンドを別々にしてリリースするそうで、日本向けのリリースとしてはこのNo.3が最初になるそうです。

ラベルにも書かれているトリプルグレーンとは、小麦、大麦、トウモロコシの3種類の原料を表していて、主要な蒸溜所は、2010年に閉鎖されたポートダンダスとなっています(それ以降のグレーン原酒は、キャメロンブリッジで製造)。

一方でモルト原酒は、同じくラベルに書かれているように、アメリカンオークの樽で10年以上熟成されたものを使っていて、キーモルトとなるのはカーデュ、モートラックになります。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアルコールの奥に青リンゴがほのかに感じ取れます。

口に含むと、ピート由来のスモーキーさが広がり、奥から青リンゴ、ナシ、バニラが続きます。
味わいはアルコールの辛さが比較的しっかりしていて、その後は酸味が訪れます。

ロックにすると、引き続きピートが前に出てきたのち、接着剤のようなエステリー香が続き、ゴム、バナナ、バニラと甘い香りが追いかけてきます。

味わいは酸味が最初になりますが、後味として甘さがしっかり舌に伝わります。

最後にハイボールにすると、青リンゴ、バナナ、バニラの香りが広がります。
味わいも酸味と甘さが訪れ、飲みやすいハイボールになります。

レギュラーのブラックラベルのようなピートもありますが、シェリー樽原酒由来のレーズンの香りはなく、スペイサイドモルトならではのフレッシュな香りとアメリカンオーク樽からのバニラなどの甘い香りが絡み合った印象があります。

また、10年熟成の原酒を使っているだけあって、それぞれの香りもしっかりしている特徴も感じられました。
ウイスキーらしさをある程度感じたい初心者でも安心して勧められるボトルになっています。

700mL、アルコール度数41.3度、価格は1700円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ピートのスモーキーさの後に、青リンゴ、ナシ、後からバナナ、バニラ。
  • 味わい B: ストレートでは辛さがあるが、加水で酸味と甘さがバランスいい。
  • 総評 A: ウイスキーらしさがありつつも飲みやすいボトル。