僕、一人称が「僕」です。
社会人2年目くらいから使ってるんで、結構長く使ってます。ちなみにその前は「私」でした。さらにその前は「俺」でした。多分、幼少期まで遡れば「僕」だと思います。
で、タイトルの通りです。一人称が「私」とか「おれ」ってカッコよくないですか。さらっとそれらの一人称を使える方が、すっごい羨ましいんです。
だったら使えよと言われる前に
そもそも僕がなんで「僕」を使ってるかって言うと、
- 「私」って言えるほど賢くない
- 「俺」って言えるほどかっこよくない
- だったら「僕」だ!
と考えたからであり、30を過ぎた今でもまだ「俺」や「私」を使えるほど人間的に成熟していない。「おれ」なんてもってのほか。なので、「私」や「俺」を使いこなしている方はカッケエ!と思いながら見ています。
一人称の勝手なイメージ
「私」
めっちゃくちゃ理知的なイメージです。白衣着てそう。
「私」って一人称を使う方は、冷静でとても頭が切れる印象です。あらゆる方面に造詣が深く、僕なんかが束になってかかっても一瞬で論破されそう。
二十歳そこらの頃、僕も「私」に憧れて使っていましたが、バカが背伸びして賢いフリしてる感がしんどかったのでやめてしまったのです。
あの頃、無理をしてでも「私」という一人称を使い続けていたら、今頃いくらかは賢くなっていたのだろうか。
そんなこともあってか、いまでも「私」という一人称をさらりと使いこなしている方には素直に憧れています。
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「俺」
世の男性が一番使っている一人称な気がしますが、どうにも僕にはむず痒いんです。
なんていうか、「俺」って字、「オレ」って音が主人公感が強いような気がしませんか。
子供の頃は僕も「俺」で主人公だったんですが、年齢を重ねるにつれて「僕」は「俺」ではなかったんだ…って思いが強くなりまして、使うのをためらうようになってしまいました。
小さい頃見たアニメのヒーローたちは、みんな自分のことを「俺」と呼び、どんな逆境にあっても諦めずに立ち向かっていました。
自分は辛いとき、歯を食いしばって立ち上がっただろうか?諦めずに戦い続けただろうか?
そんな自問自答をしていたら、もう使えなくなってしまいました。
ちなみに、「俺」って一人称が一番似合うのは不動明だと思います。
「おれ」
筒井康隆みたいでカッコイイ。
「俺」をつかう方はたくさんいますが、「おれ」を意識して使う方ってあまり見ないです。PCならスペースキーで「俺」にできますし、スマホなら「お」だけで予測変換に出てくるかもしれない。
わざわざ「おれ」を選ぶところに、昭和の文豪的なカッコよさを感じませんか?僕だけですかそうですか。
思えば中学生の頃に中原中也にハマり、太宰や芥川を読み、そこから転じて筒井康隆にハマる…みたいな暗い学生時代を過ごした訳で、この頃に感性が捻くれてしまったのかもしれない。
総括
ここまで無駄に肥大化した自意識で書きなぐって来た訳ですが、多分僕が急に明日から一人称を「おれ」にしたところで、多分だれも何とも思わないんです。
世界は自分が思うほど自分に興味がないのは知ってる。だけど、30年以上も作り上げてきた自分の意識を今更ポンと改革できるほど器用じゃねーんだ!
なので、今日も明日も僕は「僕」です。
ただ、一人称が「私」や「俺」の方は、僕がじーっと羨望の眼差しで見ているってだけです。じー。
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