高齢者宅の玄関を掃除するメンバー=日田市中津江村栃野 年末に向けて日田市内でボランティアが活躍している。1人暮らしの高齢者を支えようと郊外や中心部で清掃活動やつきたての餅の配布に汗を流した。つえ絆くらぶ 家の清掃を加勢 中津江村、上津江町では「NPOつえ絆くらぶ」のメンバーら25人が高齢者宅12軒を訪問。窓拭きや玄関先の清掃に取り組んだ。 5年前まで民宿をしていたという同村栃野の川村ヒロ子さん(80)方では、6部屋の窓拭きに当たった。川村さんは「高い所に手が届かず、部屋も多くて大変。毎年、盆と正月前に絆くらぶの皆さんに手伝ってもらい、本当にありがたい」と感謝した。「できる範囲のことはしてもらい、私たちはできない部分を少し手伝うことが大切。これからも地域の暮らしを守っていきたい」と同くらぶの河井昌猛さん(44)。青少年赤十字 正月用に餅作る 市中心部では、昭和学園、日田林工両高校などの生徒でつくる「日田地区青少年赤十字」(松尾アイカ代表)が餅つきをした。高齢者に気持ち良く正月を迎えてもらおうと実施しており、今年で37回目。 約30人が咸宜公民館に集まり、約30キロのもち米をきねで力強くついた。つきたての餅を一つ一つ丸め、あんこ餅やきな粉餅などを作って袋に分けた。 その後、近くの高齢者宅を訪ね、「良いお正月を」と手渡した。昭和学園高2年の松尾代表は「頑張って笑顔を届けたい」と話した。