「夢を失くさない子には、本当に夢のようなことが訪れるのかもしれない」

 

  まずはアクセスのほど、ありがとうございます。本記事の要旨はタイトルの通りです。

 

 本記事はある一人のアイドルの、ひとつの憧れ・その夢についての話をさせていただきたいと思います。

 

 少々長くはなってしまいますが、お付き合いいただければ幸いです。 

 

 

 ●はじめに

 

 

 皆さんは「アイドルマスター シンデレラガールズ」というコンテンツをご存知でしょうか?

 

 念のため、定義を以下のサイトから引用します。

 

2002年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)より開発がスタートし、2005年に稼働を開始したアーケードゲーム及びそのシリーズ。プレイヤーがプロデューサーとしてアイドルを育成するゲームシステムや、個性豊かなキャラクター、楽曲などが多くの支持を受けている。 
家庭用ゲーム・CD・ライブ・漫画・アニメ・映画・ソーシャルゲームと多岐にわたるメディアミックスを展開し、多数の派生作品を生みだした。 

 

アイドルマスター (あいどるますたー)とは【ピクシブ百科事典】

 

アイドルマスター シンデレラガールズ』(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)は、バンダイナムコエンターテインメント(旧バンダイナムコゲームス)とCygamesが開発・運営する『THE IDOLM@STER』の世界観をモチーフとする携帯端末専用のソーシャルゲーム

 

アイドルマスター シンデレラガールズ - Wikipedia

 

 

  序文にも書かせていただいた、「本記事で扱いたいアイドル」こそ、当該コンテンツに登場する「南条光」という女の子になります。

 

 

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 左はオフの時の姿、右はアイドルとしての姿になります。

 

 

 

 

 

 そして、上にあるのがプロフィールになります。

 

 画像にあったポスターや多くのフィギュアが並ぶ自室の様子にもある通り、フィクションのヒーロー・怪獣が登場する作品が大好きな……俗に言う「特撮オタク」な女の子です。

 

 そんな女の子がなぜアイドルに?疑問はもっともです。

 

 次項以降で、彼女がアイドルになることを選んだ「理由」、そしてそこに賭ける「夢」について触れていこうと思います。

 

 

 ●彼女の「これまで」

 

  前項の文末の通り、語るぞ……という前に、まず彼女のアイドルとの「これまで」について書かせていただきたく思います。

 

  ここではAndroid/IOS向けアプリ、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」で描かれる出逢いに触れることで、そこへの言及をしていきたいと思います。

 

  そのエピソードをアプリを開いて実際に見ていただいて……というのは手間と思われますので、有志の方によって纏められた以下のリンクから見ていただければ幸いです。

 

 

 

 南条光 メモリアルコミュ1(クリックでリンクが開きます)

 

 

 

 ご覧いただけたでしょうか。

 

 ここで彼女は、大好きなヒーローのショーに訪れていたところを「アイドルなら、大好きなヒーロー番組の主題歌を歌えるかも」とアイドル事務所のプロデューサー(以下、「P」)(現実世界におけるマネージャー、のようなものとお考えください)によってスカウトされるのですが……ここで注目して欲しいのが、以下の台詞です。

 

 

 「もう大きいから」……そうです。先のプロフィールにある通り、彼女は14歳です。多くの人が「ヒーローもの」から卒業している年頃でしょう。

 

 そして彼女は女の子、男の子でさえ怪しいのに、女の子となるとさらに同種の存在を見つけることは難しいでしょう。

 

 彼女が所属するコミュニティ(学校、がわかりやすいでしょうか)の中でマイノリティ側に属する少女であることは想像に難くありませんし、実際にこうしたことも発言します。

 

 

 

 

 誰もがはじめは抱いていた「ヒーロー」への憧れを忘れ、ただ一人置き去りにされていく孤独の中を生きていたのが彼女でした。

 

 そして、「敵だっていないのに」なんです。

 

 14歳……もうすでにフィクションの中の「怪獣」「怪人」というわかりやすい「悪」が虚構であることを知り、現実には存在しないことを知っている年齢です。

 

 

 

 成長とともに自分に立ちふさがる「孤独」。

 

 そして「明確な悪の不在」という現実の壁を前に、自分はどうすれば「弱いヤツ」を救えるんだろう?憧れの「ヒーロー」になれるんだろう?

 

 そんな行き止まりに突き当たり、理想への憧れが揺らいでいた……それが「これまで」の彼女だったのだと、私は思っています。

 

 

 

 

 

 ●彼女が辿り着いた、一つの「答え」

 

 

  ここで浮かび上がってくるのが、一つの問題です。

 

  「アイドルになって、ヒーローの主題歌を歌う」、それは確かに彼女が憧れた世界に近づく一つの手段であるかもしれません。

 

   ですが、「倒すべき敵が存在しない」「正義の味方になれない」という彼女の問題は、「アイドル」になったところで何も解決しないままでしょう。

 

   彼女がアイドルを選んだことは、単なる妥協じゃないのか?

 

 「ヒーローになんか、なれない」という現実は、何も変わらないんじゃないのか?

 

 

 

  ……答えは、「NO」です。

  彼女は「アイドル」と出逢ったことで、ある一つの「答え」に辿り着きます。

 

 

 彼女は気付きます。

 

 TVの向こうの、いくつものヒーローたちがあんなにも格好良かったのは……ただ悪を倒してきたからじゃなかった。

 

 彼らがあそこまで格好良く。

 

 そして、14歳の今に至るまで自分の心を強く惹きつけてきた理由は……彼らがいつも、自分以外の誰かのために戦っていたから。

 

 そしてそれは、「アイドル」だって同じはずだ。

 

 

 彼女は気付きました。

 

 ヒーローがあそこまで格好良かった理由を。

 

 自分が彼らに、ここまで惹かれた理由を。

 

 いくら「おかしい」と笑われても、自分が憧れを捨て切れなかった理由を。

 

 自分が本当にやりたかったことが何であったかを。

 

 「ヒーロー」で、「アイドル」……そんな自分でしか叶えられない、自分の新しい「夢」を。

 

 

 

 

 

 「パンチもキックも、武器だって使わない」

 

 「誰を傷つけることもなく、みんなに勇気と希望を与えられる存在」

 

 ……そんな何よりもやさしく。何よりもまぶしく、何よりも強い。

 

 そんな「ヒーローアイドル」という新しい夢を、彼女は見つけました。

 

 

 それは、誰かの笑顔を、幸せを、尊い日々を踏みにじる「敵」の存在する世界に生きた、多くのヒーローたちにはできなかったことです。

 

 「敵」の存在しない現実に生き、そして空想の中のヒーローたちをずっと見守り続け、憧れ続け、その心を受け継いだ……そんな彼女だから、「アイドル」だからこそ叶えられる夢です。

 

 

 

 抱く理想への道も見えない、どこに進んでいけばいいかもわからない……限られた時間は、ただ残酷に過ぎていく。

 

 そんな暗闇の中に差した一筋の光が、Pとの出逢いでした。

 

 ですが私は、これはただの偶然ではないと思っています。

 

 彼女があの場所にいたのも、 あのステージにいたのも、今日も誰かのために戦い続けるヒーローに対して本気で声援を送り、その姿がPの目に留まったのも……

 

 彼女がずっと、ヒーローが大好きだったからです。

 

 虚構の中に生きる彼らを「嘘」とせず、その背中を、そこに宿る魂を、「格好いい」と憧れる心。「自身の中では、確かに本物なんだ」と信じる心。

 

 そんな心を、いつまでも捨てずに抱き続けていたからです。

 

 

 彼女に新しい夢を見つけさせてくれた、「アイドル」という一つの「奇跡」との邂逅は。

 

 そんな純粋な憧れをこれまで貫き続けた彼女に、神様がくれた一つの贈り物だと思うのです。

 

 あの出逢いは、一つの夢をずっと諦めなかった彼女の強さが。

 

 一つの理想をずっと信じ続けた彼女の優しさが引き寄せた一つの必然であり、一つの「運命」だった……そう、私は信じています。

 

 

 

 

 

 

 

 ●最後に

 

  ここまで、自分なりに「南条光」という一人の女の子に、彼女が見つけた、一つの新しい「夢」について書かせていただきました。

 

 彼女が抱き続け、そして新しく生まれ変わったまっすぐな夢を、もっと多くの人に知ってもらいたい。その一心で、書かせていただきました。

 

 これをお読みになったことで彼女に惹かれた、彼女に興味を持った、その夢の先が見たい。

 

 そんな誰かが一人でもいてくださったなら。

 

 彼女の「誰かを笑顔にしたい」という何よりも純粋で、何よりも真っ直ぐで、何よりもやさしい夢を応援したい。

 

 そう願ってくださる誰かが一人でも現れたのなら……それに勝る喜びはありません。

 

 これを読んだ「あなた」が、彼女に出会ってくれる、彼女にとってたった一人の「誰か」になってくださることを、心から祈っています。

 

 ここまで長きにわたりお読みくださり、本当にありがとうございました。

 

 

 

● サムネイル

 

 

 

 本記事の内容に合わせ、ぱめろうさん(TwitterID:ぱめろう (@idol_cho_cawaii) | Twitter)が描いてくださいました。

 

 彼女への深い愛情が、彼女が歩んできた過去、これから進んでいく未来という対比構図から確かに感じられるイラストで……本当にすばらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 ●追伸。

 

 蛇足であり、ともすれば余計なお世話ともなってしまいますが、彼女に直接触れるための大きな2つの手段を書かせていただきたく思います。

 

 ・アイドルマスター シンデレラガールズ - モバゲー(クリックで開きます)

 ・アイドル事務所のプロデューサー(現実世界におけるマネージャー、のようなものとお考えください)となり、200人弱ものアイドルたちから、惹かれた女の子を選びそのアイドル活動を支える(プロデュースする)ブラウザゲームです。

 

 

彼女の憧れた、格好いいヒーロー姿はもちろん。

 

 

 

14歳の女の子らしい、可愛らしい姿。

 

 

 

さらには悪役(!!)に挑戦する一コマなど。

 

 

 別途モバゲーアカウントの登録などお手間はいただきますが、「南条光」に触れる、彼女の様々な輝きに触れることのできる大きな入り口です。よろしければぜひ。

(無論、彼女以外のとても魅力的なアイドルたちとの出逢いも待っています!)

 

 ・アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ(Androidの方はこちらから)

 ・同上(IOS端末の方はこちらから)

 「シンデレラガールズ」に登場するアイドルたちをプロデュースできるもう一つの入り口であるスマートフォン向けアプリです。

 こちらでは100曲を超えるバラエティ豊かな楽曲に合わせて3Dモデルで踊るアイドルたち(無論、南条光も)を楽しみ、そしてプロデュースできるアプリです。

 本記事で取り扱った彼女の描写は、こちらで触れることができます。

 

 

(かわいく、格好良く、元気……踊る彼女のいろんな側面を切り取れます!)

 

 彼女への一歩を踏み出したい、けれどどうしていいかわからない……という方に向けて、老婆心ながら書かせていただきました。

 知っている方には余計なお世話ともなってしまいますが、そうでない方には参考にしていただければ幸いです。

 

 了

 

● 外部リンク引用元

 

 ・ 南条光WIKI

  有志の方による、本記事で取り扱った「南条光」という女の子の公式描写についてとても細密にまとめられているWikiです。

  ゲームプレイが苦手だ、手間だ、という方にはここからでもよいかもしれません。