エプロンを掛けろ。似合うから。
服を掛けるハンガーに人の顔が付いていたら、服を着せ替えて楽しむことができると思った。
歴史上の著名人の顔がついたハンガーを作って、似合う服を探しました。
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。
前の記事:「どん兵衛の粉フレーバーのフライドポテト、すごくおいしいですよ」 人気記事:「何も作らないベルトコンベア」 ハンガーに顔が付いていたらハンガーに顔が付いていたら、そこに服を掛けて着せ替えを楽しむことができると思うのだ。
こういうハンガーだ。
これがあれば、昔の偉人の着せ替えもできるんじゃないか。やってみよう。現代の似合う服を探してあげるのだ。いつタイムスリップしても大丈夫なように。
「ハンガー 着せ替え」で画像検索してみると、アイドルやキャラクターの顔で作られたものがたくさんある。顔の部分は平面なのに服を着せると妙な立体感が出ていておもしろい。こんな感じで偉人のハンガーに服を着せていきます。 偉人のハンガーを作るまずはハンガーの準備である。偉人の顔を、おおよその等身大になるようにプリントし、スチレンボードに貼って、ハンガーの形に切る。
こうなった。坂本龍馬とモナリザとベートーヴェンの3名。性別、国籍がバラバラのおしゃれそうな3名を選んだ。
モナリザは「偉人」という感じではないが、顔が有名な人として来てもらいました。
坂本龍馬とベートーヴェンの首から下は、筆者のものを使っている。
切り抜いて、色味を合わせて配置したら思いのほか馴染んでくれて嬉しい。
公園に来ましたでは、いよいよ着せ替えていこう。偉人のハンガーとたくさんの洋服を持って公園に来た。
編集部の藤原さんにも来てもらった。奥のハトからも分かるようにすごく寒い。
服は、自宅にあったものを持てるだけと、近所のファッションセンターしまむらで良さそうなものを買い足した。
大きめのしまむらだったの思うのだが、偉人に何が似合うのか分からなくてフロアを何周もしてしまった。中学生のころ、初めて自分一人で服を買った時もこんな感じだった。自分に制服以外の何が似合うか分からなくてフロアをとにかく歩き回ったのだ。
そんな気持ちで買った服を着せてみよう。ハンガーも寒そうだし。
ハリスのTシャツまずはシンプルなTシャツを着せてみよう。
「HARRISBURG」とある。ペンシルベニア州の州都だそうだ。
服の下からハンガーを入れる。思っていたよりまごまごする。
はい。
「ハリスのTシャツぜよ。」
やっぱりちょっと着ているように見える。ハンガーにかけられた服の方も平面なので、顔の平面さとなじむのかもしれない。でも顔も服も、紙に描かれたものと違ってちょっとだけ、パネルと服の分の厚みがあるのだ。妙な存在感。二文字で言うと「変」だ。
<坂本龍馬 × ハリスのTシャツ>
若いデザインであるためか「着させられている」印象を受ける。だがこういう大人びた表情をする中学校のクラスメイトがいたような気もする。 似合い度 60点 坂本龍馬にはスーツが似合うその凛々しい表情に合った洋服を、ということで今度はスーツを着せてみる。
ネクタイが正面から締められなかったので、後ろから抱きかかえるようにして締める。
藤原さんが「BLですね」と言いながら写真を撮っていた。坂本龍馬とカップリングしてもらえて大変光栄である。
着れました。
Tシャツより全然似合う。顔立ちと表情に合っている。坂本龍馬をサラリーマンに例えたビジネス書とかありそうだし。
<坂本龍馬 × スーツ>
坂本龍馬の生き様を表しているのか分からないが、なんだか似合う。色が白いのも関係しているのかもしれない。重ね着させるのが楽しいです。 似合い度 100点 「えっ、お前もう就職決まったの?」「決まったぜよ。」
「卒業まで髪染めるぜよ~」
「龍馬の初任給でおごってくれよな」「おんしも就活がんばらんといかんぜよ」
モナリザの母性100点が出たので次へいこう。次はモナリザである。あのおなじみの、茶色いペラペラしてそうな服でないものを着てもらおうではないか。
モナリザ。
こうなりました。
2016年3月、デイリーポータルZでギネス記録に挑戦したハイタッチマラソンの時のTシャツである。なんとなく、クラスの優等生が学園祭の実行委員になったような雰囲気があっていい。
<モナリザ × ハイタッチマラソンのTシャツ>
ギャップがあっていい味を出しているが、やはり着させられている感じも見受けられる。モナリザはきっと照れながら、でも嬉しそうにハイタッチしてくれると思う。 似合い度 55点 そして、ここに母性を加えてみようとエプロンを着せてみる。
似合う!
脳がぐらっと揺れる感じがした。モナリザが、学園祭の実行委員から母になった瞬間である。下に着ている青いTシャツは、息子の古くなった部活着である。今日は部活終わりに息子が友達を連れて家に来るので、お菓子を焼いて待っているのだ。
肩を組んでみる。なんかドキドキする。
<モナリザ × ハイタッチマラソンのTシャツ × エプロン>
モナリザの持つ母性とぴったりマッチしたコーディネート。料理やお菓子作りが上手で、息子のジャージなどを平気で着ちゃうタイプの母だ。編み物もできそう。 似合い度 100点 夫婦。
夫婦だ。
真ん中にいるのは、未来からタイムスリップしてきた妙になれなれしい息子。
ベートーヴェンには派手な服が似合う最後はベートーヴェンである。
この方。
なりゆきで、坂本龍馬とモナリザが夫婦になってしまったので、ならばと子供服を着せてみる。
横のもさもさが広いので顔を出すのが大変だった。
はい。
似合う。たまたま顔色も赤みを帯びていたので外国の赤ちゃんに見える。
<ベートーヴェン × 子供服>
顔色といい、カールした髪といい、外国の子供に見えてくる。不機嫌そうな表情も、知らない場所に連れてこられて緊張しているような雰囲気を出していて良い。 似合い度 80点 これはこれで似合うが、前の2人に影響されすぎてしまうのももったいない。ベートーヴェンの可能性を探るために色々な服を着せた。
Tシャツ。
<ベートーヴェン × 顔のTシャツ>
奇抜なデザインにも負けない顔の強さがあるのでとても似合う。着せられている感じがない。さすがアーティストである。 似合い度 70点 花柄のシャツ。
<ベートーヴェン × 花柄のシャツ>
これも似合う。美大生みたいだ。ベートーヴェンには派手な服が似合うのかもしれない。 似合い度 80点 しかしハトが多い。
アイドルグループ、Cheer Zelop!のライブTシャツ。当サイトのライター、megayaさんのこの企画に参加していただいたものだ。
ファン友達。
色々着せてみたが、アイドルのライブTシャツに可能性を感じた。「ファンである」というストーリーが1つ乗っかるからかもしれない。
というわけで、カーディガンを着せてマフラーを巻いた。おしゃれだ。
<ベートーヴェン × アイドルのライブTシャツ × カーディガンとマフラー>
おしゃれなアイドルファンになった。マフラーの柄と奇抜な髪型が合っている気がする。趣味に制作に、充実した時間を送っている美大生だ。TSUTAYAでバイトをしている。 似合い度 100点 水飲ませてもおしゃれ。いつの間に貴乃花親方みたいなマフラーの掛け方になっている。
並べてみようというわけで、歴史上の著名人3名に最も似合う洋服が決定しました。
こちらになります。公園のうんていに並べて掛けてみる。
ちなみにハンガーのこの部分もボードをこの形に切っただけなので強度が全然なく、テープでぐるぐる補強して引っ掛けている。
坂本龍馬が落ちる。
ベートーヴェンも落ちる。
最後にモナリザも落ちた。
というわけで、
モナリザ優勝!!
似合う服を着てぶら下がり耐久バトルみたいなことをした結果、モナリザが優勝しました。一番がんばれたということは、3人の中でも一番服が似合っていたということなのかもしれない。上で使った表を修正しておきます。
撮影した公園はすごくハトがたくさんいた。写真を見返して「え?」と思うくらいいたのだ。
短時間で何枚か撮ってもらうとこんな感じになるくらいいました。
あとひょうきんな子供もいた。
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