飲食店検索サービス大手の『食べログ』が、「新型たばこ」が禁煙エリアでも吸引可能であるとする表現を修正していたことが、BuzzFeed Japan Medicalの取材でわかった。
同サービスでは、火を使わないなど、従来の紙巻たばことは異なる新型たばこである“「プルーム・テック」を楽しめるお店特集”として、プルーム・テックを吸引できる飲食店を紹介する特集ページを公開していた。
この特集ページには、“たばこの煙のにおいがなく、灰が出ないことで、喫煙者と非喫煙者が共に過ごせる空間となっています”“禁煙のスペースでプルーム・テックを使用して頂ける新しい選択肢”などと記載(リンク先はアーカイブ)。
プルーム・テックを禁煙エリアで使用可とすることに、一部から批判の声が上がっていた。
新型たばこについては、日本呼吸器学会が10月31日に見解を発表。「健康に悪影響がもたらされる」「受動吸引による健康被害が生じる」可能性があることを指摘し、新型たばこが普及しつつあることに対して、警鐘を鳴らしていた。
同学会は、新型たばこについて誤解があるとし、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」「受動喫煙の危険がない」「従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ない」とは言えない、と指摘する。
12月21日には、新型たばこも受動喫煙対策での規制対象に加える方針を、厚生労働省が示したと報道されている。
BuzzFeed Japan Medicalが食べログを運営するカカクコムに取材を申し込むと、同社はメールで以下のように回答。
今般、本記事についてユーザー様から様々なご意見を頂戴しておりますことにかんがみまして、関係各所と協議の上、より適切な表現となるよう内容を適宜変更していく予定です。(原文ママ)
26日時点で、「新型たばこ」が禁煙エリアでも吸引可能であるとする表現は、特集ページから削除されていた。
また、同社はこの特集ページが、プルームテックを製造・販売する日本たばこ産業(JT)とのタイアップ広告記事であり、「ページ内の掲載情報は全てJT社と事前に協議を行い決定しております」としている。
JTと事前に協議があったにも関わらず、「新型たばこ」が禁煙エリアでも吸引可能であるとする表現を変更した理由については、JTに取材を申し込んでいる。回答があり次第、追記する。
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