東京都渋谷区内の渋谷駅に、エスカレーターなどだけのためにあるガラス張りの建物「アーバン・コア」が完成し、カッコイイなどとツイッター上で話題になっている。

鮮やかなイエローのエスカレーターに乗って上を見上げると、天井に鏡面のパネルが貼ってある。地下から2階まで続くエスカレーターが映し出されており、まるで宇宙船に乗っているかのようだ。

イエローエスカレーターが天井の鏡面パネルに映え

Jタウンネットの記者は2017年12月25日、完成した「アーバン・コア」に入ってみた。

東急東横線と東京メトロ副都心線の「ヒカリエ2」の改札を出ると、左手すぐに「16b」の出入り口がある。そこをずっと歩いていくと、イエローのエスカレーターが見えてくる。ここが楕円の筒型の建物「アーバン・コア」の内部だ。

アーバン・コアは2日、地下2階から地上までの一部がオープンした。そこからさらに地上2階までイエローエスカレーターが続くが、現在は工事用シートで塞がれている。

エスカレーターの横には、エレベーターや広い階段もある。階段を上っていくと、そこにもガラス張りの空間があった。半円の筒型の建物になっており、天井には鏡面のパネルが貼ってあった。

オープンしてから、利用者がツイッター上に次々に写真をアップしている。

「渋谷の谷地形に対応するため、独立した建物にした」

アーバン・コアは、警視庁渋谷署から見て明治通りの向かい側にあり、渋谷駅からは国道246号線にかかる歩道橋を渡って行ける。

東横線の地下化で残ったホーム・線路跡地の一部にあり、跡地には、35階建ての複合ビル「渋谷ストリーム」が2018年秋にオープンする予定だ。それと同時に、アーバン・コアも全面オープンし、2階からは国道246号線横断デッキを通じて渋谷駅にも連結することになっている。

実は、アーバン・コアは、ヒカリエ内にもすでにある。このほかにも、いくつか検討されているといい、東京急行電鉄の広報課は12月25日、その意図についてJタウンネットの取材にこう説明した。

「渋谷は谷地形になっており、底にある渋谷駅から見て、隣接する施設が高くなっています。例えば、渋谷マークシティの1階は、渋谷駅の3階に当たるなどです。これでは、利用者は何階にいるのか分からなくなってしまいます。そこで、地下から地上への導線を分かりやすくするために、エスカレーターなどを独立した建物に収めることにしました」

なお、渋谷ストリームは、1～3階はカフェなど飲食店のテナント、9～13階はエクセルホテル東急、14～35階はグーグル合同会社が入居する予定だ。