さらなる可能性探る 千歳でまちライブラリー1周年記念イベント
千歳市幸町の民間図書館、まちライブラリー@千歳タウンプラザで23日、1周年を記念したトークイベント、「本のある生活を楽しむ」が開かれた。市内外から招いたゲスト12人が、「本×地域」「本×文庫」などをテーマに意見を出し合い、ライブラリーのさらなる可能性を探った。
同図書館は一般社団法人まちライブラリー(大阪)が運営。セントラルリーシングシステムによる千歳タウンプラザの刷新に合わせ、昨年12月に施設1階にオープンした。
コンセプトは本を通した人の交流で、オープンから11月末までの利用者数は7万241人、会員数は1039人、蔵書は1万7358冊、イベント回数は505回と成果を上げてきた。
イベントは出入りを自由にして開き、約50人の座席は常時ほぼ満席の状態。セントラルリーシングの宮内誠常務が冒頭あいさつし、「地域コミュニティーの場としてオープンして1周年を迎えた。日々さまざまな方にご利用いただいている」などと感謝し、同イベントに「ライブラリーの可能性を広げる一日になれば」と強調した。
恵庭市でかしわ文庫を営む鈴木美奈子さん、苫小牧市でピッピ文庫を営む上田正一さんら、道内各地からゲストを招き、本を通した人と人とのつながりについて再確認した。
同図書館司書の久重薫乃さんがこの1年間の取り組みなどを回顧し、「心掛けていることは、とりあえずやってみること。何かやってみたい人にとって、ライブラリーがきっかけ作りの場になれば」などと強調した。
同図書館でイベント開催などに取り組むサポーターも1人ずつマイクを握り、「(同図書館が)『すごくいい場所』と言ってくれるのがうれしい」「とにかく平日も人でいっぱいにしたい」などと感想を。まちライブラリー提唱者の磯井純充さんも「皆さんの思いが熱い」と感心していた。