東京商工リサーチによると、健康器具販売の預託商法を展開するジャパンライフ(東京都千代田区)が26日、銀行取引停止処分を受けて事実上倒産した。

 負債総額は2405億円。今年の企業倒産ではタカタに次ぐ2番目の規模という。

 連鎖販売取引(マルチ商法)で解約を妨害したなどとして、昨年以降、消費者庁から4度にわたり行政処分を受けていた。7月末の会員数は6855人。

 ジャパンライフは20日に続き、21日も資金不足で決済ができなかった。同社関係者によると、本社には社員が誰も出社していない。

 同社は1975年設立。売上高は磁気治療器や化粧品などの販売で1500億円を超えた時期もあったが、行政処分などを受けて2017年3月期は235億円余りにまで落ち込んでいた。